山に燃えるような朱い彼岸花が咲いているのを見ると、もう秋である。
お墓参りを済ませ、お坊さんの読経も終ると、(ああ、これで秋も深まるばかり・・・)滑るように一年も終盤に近づく。
秋の彼岸は夏の猛暑の終焉、ほっと胸をなでおろすと同時に押し寄せてくるような寂しさがある。
お墓の下に眠る父母は、また今年も安価な花を挿していった娘のケチを嘆いているかもしれない。遠からずわたしもあの中に入るわけだけれど、息子たちがいかにもケチな花を挿して自分たちばかりは笑いあう光景を想像してみると、胸に騒ぐものがある。
墓地に眠る人たちはお墓参りに持参する花の優劣を見ているかもしれず、とすれば、(お前のすることは全く恥ずかしくて見ていられないよ)と苛立っているに違いない。
(人目を引くような豪華な花を入れんかい!)(大阪人ではないけれど)
お墓参りのたびにため息をついている。
質素というより貧弱な暮らし・・・負けが混んだ人生で、見栄を捨てちゃったんだねぇ、きっと。
でもね、何時まで生きるのか分からないけど、自分の身は自分で始末しようと決心すると最低ランクでいかないと収支が合わなくなる恐れがあるから最下位の選択で細々暮らしている娘の哀れを察して頂戴。
いろいろ考えて・・・来年からはちょっと派手な花を・・・来年のことを言うと、鬼が笑うね。
お墓参りを済ませ、お坊さんの読経も終ると、(ああ、これで秋も深まるばかり・・・)滑るように一年も終盤に近づく。
秋の彼岸は夏の猛暑の終焉、ほっと胸をなでおろすと同時に押し寄せてくるような寂しさがある。
お墓の下に眠る父母は、また今年も安価な花を挿していった娘のケチを嘆いているかもしれない。遠からずわたしもあの中に入るわけだけれど、息子たちがいかにもケチな花を挿して自分たちばかりは笑いあう光景を想像してみると、胸に騒ぐものがある。
墓地に眠る人たちはお墓参りに持参する花の優劣を見ているかもしれず、とすれば、(お前のすることは全く恥ずかしくて見ていられないよ)と苛立っているに違いない。
(人目を引くような豪華な花を入れんかい!)(大阪人ではないけれど)
お墓参りのたびにため息をついている。
質素というより貧弱な暮らし・・・負けが混んだ人生で、見栄を捨てちゃったんだねぇ、きっと。
でもね、何時まで生きるのか分からないけど、自分の身は自分で始末しようと決心すると最低ランクでいかないと収支が合わなくなる恐れがあるから最下位の選択で細々暮らしている娘の哀れを察して頂戴。
いろいろ考えて・・・来年からはちょっと派手な花を・・・来年のことを言うと、鬼が笑うね。