続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

地域の高齢化。

2017-04-15 07:15:09 | 日常

 わたしの住む所は田んぼだったところを宅地に開発した、四十年ほど前からの住宅地である。
 当初は若かった人たちも、同じように年を重ね、高齢を余儀なくされている。

 先日など回覧板を見て、町内会を抜ける戸数に驚いてしまった。聞けば、1000軒程度の町内会会員数が800程度に減少しているらしい。
 近隣での亡くなった方も両手に余り、呆然と息をのんでしまう。
 わたし(70才)も老いたけれど、近隣の方々も等しく老いている。ちょっと見ないうちに杖を使用し、立ち止まって一息入れている光景。遠目に見て(あの人)だと確認することが難しいほど風貌の変ってしまった人もいて愕然とする。
 かく言うわたしも、O脚になり背の丸いお婆さん然とした姿は隠しようもない。バス電車ではわたしの白髪を見て、すぐさま席を譲ってくださる。

 止めたくても止められない。どうしたらいいの?

 ずっと前から想定されていた高齢少子化の現象、来るべくして来たことに、胸が騒いで仕方がない。


デュシャン『与えられたとせよ:⑴落ちる水⑵照明用ガス』②

2017-04-15 06:33:58 | 美術ノート

 『与えられたとせよ:⑴落ちる水⑵照明用ガス』

 水(液体)は落ちるに決まっているが、蒸気(気体)にも氷(個体)にも変態する。
 照明用ガス、ガスは気体ということだから、地球を照らす気体であれば、太陽に行き着く。地球は太陽との密接な関係から成り立ち存在するものである。
 この条件を踏まえよ、という前提である。

 存在理由・・・水があり、照明(光)によって見えるという機能が働く。草木の生える自然に横たわる裸婦の露わにした性器、人類の礎…DNAは女性でしか辿れないらしいが、明らかに始まりは《そこ》に在り、羞恥という厳守すべき約束によって秘密裏に継続されてきたはずである。

 作品の手前は、出入口は煉瓦の石積みによるアーチのトップがある板戸があり、そこにある小さな覗き穴から覗いた景共々が、作品を成すという構成である。
 覗くという心理は、見てはならない景への強い願望を呼び覚ます。ゆえに本来見ることの叶わない景色を展開させ、焦点の《生存の原初》を露呈させている。

 覗いた景色の裸婦の大股開きは「いやらしいか」見るに堪えない不浄であるか。
 女は火の点いたランプをかざしている、情熱であり生命の証明であり際どくも次世代につなぐリレーの灯である。


(写真は『DUCHAMP』TASCHENより)


『水仙月の四日』10。

2017-04-15 06:05:07 | 宮沢賢治

こいつらは人の眼には見えないのですが、一ぺん風に狂い出すと、台地のはずれの雪の上から、すぐぼやぼやの雪雲をふんで、空をかけまはりもするのです。


☆尽(すべて)言(ことば)で現れる。
 逸(かくして)封(閉じ込めたもの)は、教(神仏のおしえ)である。
 推しはかる他意は弐(二つ)を接(つなぐ)章(文章)に運(めぐらせ)握(収めている)。


『城』2611。

2017-04-15 05:45:44 | カフカ覚書

できることと言えば、問題を事務的に処理して、そのために公的な手順をふむようにと指示するだけです。しかし、父はこういう手だてで目的をとげることにはすでに完全に失敗したのです。

 misslungen(失敗)→muss langen(必然・手が届く)という暗示が隠れているような気がする。

☆公に解決するとしても、再び正規の手続きを教えなくてはなりません。しかし、父(宿命)はすでに完全に必然に手が届いていたのです。