『禁じられた世界』
若い女がソファーに一糸纏わずに寝そべっており、両脚は魚の尾ひれに変移している。
場所はサンゴの生える海の底という設定である。
眠れる海の美女は股間を開くことなく、犯すことの出来ない姿に変貌しているが、手にバラという愛情の象徴をもち、安らかに眠っている。
水中での生息は不可能であるが、半身は魚であれば、可能なのだろうか。異世界での安らぎに充足感を感じるが、現実とは大きな隔たり差異がある。
彼女は犯されることも誹謗中傷に曝されることもない隔絶された、現世からはご禁制の領域の生命体に移行している。何を隠すこともない自由で甘美な世界ではあるが、決して他者に働きかけることの出来ない不自由な身の上でもあるらしい。
『禁じられた世界』は《極上の冥府/霊界》というマグリットの夢想である。
(写真は国立新美術館『マグリット』展・図録より)
「なんだくぁからないが、おもてにゐるやつは陳といふのか。」
「さうだ。ああ暑い、蓋をとるといゝなあ。」
「うん。よし。おい、陳さん。どうもむし暑くていかんね。すこし風を入れてもらひたいな。」
「もすこし待つよろしい。」陳が外で言ひました。
☆珍しい緒(系統)の我意である。
珍しい書(書付)の譜(物事を系統的に書き記したもの)は、新しい他意がある。
朕(わたくし)の我意を運(めぐらせている)。
(もちろん、こちらは下っぱの同僚ですが)話をすることはできるところまでこぎつけたら、わたしたち一家のために予測もつかないほどたくさんのことをしてやれるだろう、という印象を受けたのです。
☆もちろん下位に置くやり方ですが、わたしたち一族のために計り知れないほどのこと成し遂げられるのではと思ったのです。