続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

『飯島晴子』(私的解釈)わけもなき。

2021-05-23 06:51:45 | 飯島晴子

   わけもなき夕川となる刺青の身

 わけもなき(訳無)はヤク・ムと読んで、役、無。
 夕川となる(夕川為)はユウ・セン・イと読んで、友、潜、慰。
 刺青の身はシ・ショウ・シンと読んで、私、商、進。
☆役(仕事)の無い友は、潜んでいる。
 慰める私は商(相談すること)を進(進言)している。

 わけもなき(訳無)はヤク・ブと読んで、薬、武。
 夕川となる(夕川為)はユウ・セン・イと読んで、憂、潜、医。
 刺青の身はシ・セイ・シンと読んで、思、凄、震。
☆薬が武(強いこと)の憂(心配)が潜んでいる。
 医(病気を治す)思いで凄(物寂しく)震えている。

 わけもなき(訳無)はヤク・ムと読んで、訳、謀。
 夕川となる(夕川為)はユウ・セン・イと読んで、有、選、意。
 刺青の身はシ・ショウ・シンと読んで、詞、章、新。
☆訳(ある言語を他の言語で言い換える)謀(はかりごと)が有る。
 選(多くの中からえらぶ)意(考え)の詞(言葉)で、章を新しくする。

☆躍(飛び上がるほど喜ぶ)夢を見た由。
 仙(不老不死の術を修めた人)となる、死生(死ぬことと生きること)の身である。


鈴木しづ子(私的解釈)ときをりは。

2021-05-23 06:37:10 | 鈴木しづ子

   ときをりは憶ふ或る事たんぽぽ黄

 ときをりはね、ふとした瞬間、あなたとのことを思うよ。
 不可逆、決して戻ることのできない過去の幻影。たんぽぽみたいに地味でありふれた、どこにでもある恋のお話。

 でもなぜか、光っている。光彩を放つたんぽぽの黄は見上げた陽の光に等しい。眩しすぎて悲しい或る事・・・ひそやかな誰にも言えないわたしの秘密。

 ときをりは・・・いいえ、いつも、いつだって胸の奥底、消えることなく憶っている。たんぽぽの不滅、不滅のたんぽぽの黄である。