続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

「ポラーノの広場」197。

2014-01-02 09:51:44 | 宮沢賢治
「いゝか。決闘の方式に従ふぞ。組み打ちはならんぞ。一、二、三、よし。

 決闘はケツ・トウと読んで、結、透。
 方式はホウ・シキと読んで、法、識。
 従ふはジュウと読んで、自由。
 組み打ちはソ・ダと読んで、疎、兌。
 一、二、三、ハ、イツ、ジ、サンと読んで、逸、字、散。
 
☆結(ばらばらのものを固める)、透(すかして見る)法(やり方)で識(物事の道理を見分ける)。
 自由で疎(大まか)に兌(とりかえる)。
 逸(かくれている)字を散(ばらばらにする)。

『城』1492。

2014-01-02 09:27:52 | カフカ覚書
「測量師さん」と。お内儀が口をはさんだ。「わたしは、これ以上あなたに助言してあげることは遠慮しますわ。これまでにいろいろとしてあげた忠告は、二度とないような好意のこもった忠告だったのですが、それをあなたにこっぴどくはねつけられてしまいましたからね。それに、なにも隠しだてすることもないから言っておきますが、わたしがここへモームスさんを訪ねてきたのは、あなたの態度と魂胆をお役所にしかるべくお知らせして、あなたが二度とわたしのところにお泊りになるようなことがないようにしていただくためにほかならないのです。

 忠告/raten→rast/重荷。
 役所/Amt→art/方法、性質。

☆「測量師さん(土地を失ったことの気づいた人)」とお内儀(言葉)が口を挟んだ。「わたしはこれ以上の重荷を警戒しています。わたしのこれまでの忠告は親切心からですが、それを巧妙に断られましたからね。
 隠すこともありませんが、わたしは単に方法としてあなたの態度とあなたの魂胆とで、以前のすべての時代を実証済みだということです。
 あなたはもしや、わたしのところが先祖の宿になるとお思いでしょうが、異なった先祖が、それとなく示唆しているわけではありません。