WSJ紙電子版(5月9日)によれば、イラン大統領がブッシュ米大統領へ渡したとされる書簡の中身が一部漏れてきているが、新味のない内容であることに加え、米国のイラク侵略を批難し9:11事件にも言及していることからホワイトハウスが公表を差し控えているようだという一部アナリストの観測を紹介している。
イラン問題が解決しないならばということか、早くも金相場がオンス700ドルを突破した。銅相場も新高値を更新した。原油相場がバレル70ドルに復活して来た。
金相場が700ドルを突破したのは1980年以来だから25年ぶりの高値である。金相場に根強い人気が続いている背景には、イラン問題など地政学的リスクに加えて、インフレ懸念、ドル安の流れ、さらにベターな投資リターンを求めるファンドの動きがあるとWSJ紙は指摘している。
同紙によれば、現在投資ファンドは投資ポートフォリオでの運用先として商品相場に1,200億ドル、その内、原油が300億ドル、ガソリンが300億ドル、金が三番目に多い130億ドル、銅が40億ドルと紹介し、「雲が晴れるまではより確実にリターンが得られる対象を選ぶのがファンドの基本姿勢。」と一部アナリストのコメントを紹介している。
一方、NYダウは目新しい材料が出たわけではないが、悪材料を無視して、55ドル上昇した。GM株が急騰したこともダウ上昇に寄与したが、上値が重たいのはFOMCの会合を明日5月10日に控えて様子見気分が強まっているようだ。
先のFOMC議事録でマーケットが「利上げ打ち止め観測」を流したことにバーナンキ議長が神経質になっているとの観測も出ている。FOMCが0.25%FFレートを引き上げ5.0%とするところまでは相場に織り込まれている。
問題は、その先の6月27,28日、さらにその先の8月8日はどうなるのか思惑が交錯している。6月末に連続利上げを一端停止して様子を見るとの見方が最近強くなってきているようだ。為替も一気に1ドル=110円まで走ったがあと様子見に入ったようだ。
バーナンキ議長は、データを見てそのつど判断するとのコメントを繰り返している。同氏はインフレターゲット論をあからさまに出していないが、最近のインフレ指数が原油高の影響もあり2%を優に超えて上向きトレンドだから、金利の方向性に『迷い』が見られる。
靖国参拝に関して「商売と政治は別。」と昨日、日本の首相が発言した。政治が一番商売と深く関わっているというのが古今東西の常識である。暑い夏を向かえそうだ。(了)
江嵜企画代表・Ken
イラン問題が解決しないならばということか、早くも金相場がオンス700ドルを突破した。銅相場も新高値を更新した。原油相場がバレル70ドルに復活して来た。
金相場が700ドルを突破したのは1980年以来だから25年ぶりの高値である。金相場に根強い人気が続いている背景には、イラン問題など地政学的リスクに加えて、インフレ懸念、ドル安の流れ、さらにベターな投資リターンを求めるファンドの動きがあるとWSJ紙は指摘している。
同紙によれば、現在投資ファンドは投資ポートフォリオでの運用先として商品相場に1,200億ドル、その内、原油が300億ドル、ガソリンが300億ドル、金が三番目に多い130億ドル、銅が40億ドルと紹介し、「雲が晴れるまではより確実にリターンが得られる対象を選ぶのがファンドの基本姿勢。」と一部アナリストのコメントを紹介している。
一方、NYダウは目新しい材料が出たわけではないが、悪材料を無視して、55ドル上昇した。GM株が急騰したこともダウ上昇に寄与したが、上値が重たいのはFOMCの会合を明日5月10日に控えて様子見気分が強まっているようだ。
先のFOMC議事録でマーケットが「利上げ打ち止め観測」を流したことにバーナンキ議長が神経質になっているとの観測も出ている。FOMCが0.25%FFレートを引き上げ5.0%とするところまでは相場に織り込まれている。
問題は、その先の6月27,28日、さらにその先の8月8日はどうなるのか思惑が交錯している。6月末に連続利上げを一端停止して様子を見るとの見方が最近強くなってきているようだ。為替も一気に1ドル=110円まで走ったがあと様子見に入ったようだ。
バーナンキ議長は、データを見てそのつど判断するとのコメントを繰り返している。同氏はインフレターゲット論をあからさまに出していないが、最近のインフレ指数が原油高の影響もあり2%を優に超えて上向きトレンドだから、金利の方向性に『迷い』が見られる。
靖国参拝に関して「商売と政治は別。」と昨日、日本の首相が発言した。政治が一番商売と深く関わっているというのが古今東西の常識である。暑い夏を向かえそうだ。(了)
江嵜企画代表・Ken