ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

株主総会:質疑応答ースケッチ&コメント

2006-05-23 16:51:54 | スケッチ
大阪南にある大手百貨店の株主総会の案内をもらったので
出かけた。

この日は朝から雨だったせいか例年に比べて出足は
悪く、当日出席者数は363名とのことで空席がめだった。

デパート特有の雰囲気なのはご婦人の株主の姿が多いことだ。

質疑応答では、いきなりご婦人が質問にたった。

当社の商品の割引率が心斎橋の老舗の某デパートと比べて
7%と少ない。お中元になると値がかさむので割引率の高いほうで
どうしても買い物をしてしまう。なんとかならないのかと突っ込んだ。

答えは株主の皆様重視の観点から配当など総合的に判断して
決めたと返した。

次に立った別のご婦人は先のデパートと比べて配当が少ないと
噛み付いた。

答えは今回一株1円50銭増配した。配当性向を30%をメドに
株主への利益還元の観点から総合的に判断して決めたので
ご理解願いたいと回答した。

次に男性株主が立ち、公募増資に加えて第三者割り当て増資を
相次いで増資した。慎重にやるべきだ。そのため株価が値下がりした。
議長(社長)のご見解を聞きたいと迫った。

答えは、株価希薄化は承知している。ただ全体の相場が大きく
下げており当社の株価が増資により下げたとは認識していない。
増資資金は株主第一主義の観点から利益還元に生かしていく
と回答した。

4番目か5番目か忘れたが、当社「友の会」メンバーの一人として
以下質問した。

日本画教室などつうじて「友の会」には大変お世話になっている。
美術展ほか文化イベントにも当社は格段に力を入れておられる。
そこで社長ご自身の口から、株主の足を引っ張らないという前提で
あるが、「友の会」の将来展望について是非ともお聞きしたいと質問した。

当社「友の会」はサークルの多くの皆様のご協力を得て当社業績にも
力をいただいている。将来とも重要な事業活動として認識していると
社長じきじき力強い言葉を聞くことが出来たのは幸いだった。

その他取引先政策に間違いはないのか、従業員の接客サービスで
教育をしているのか、食品安全対策は万全かなど多くの質問が
飛び出した。

当たり障りなく質疑応答は終わった。

しかし、現実の商売はというとこんな生易しいやりとりで済むはずも
なかろう。株主第一主義というが株主ほど当てにならない存在も
ないからだ。

いまデパート業界は戦国時代さながらの熾烈な競争時代に
突入している。特に関西地区は激しいようだ。

店舗リニューアルや増築など余念がないが、果たして5年先、
10年先、今あるデパートの何軒が健全な姿で残っているかと
なると正直誰も答えられないのではなかろうか。(了)



Kenさんのスケッチは、ブログ容量の関係で削除させて頂きましたが、11月1日に、「かんぽう」さんから『ユニークに乾杯』というタイトルで出版予定です。定価2.000円。
ISBN978-4-904021-03-3  C0071 1905E 
株式会社 かんぽうサービス ℡06-6443-2173
大阪市西区江戸堀1-2-14 肥後橋官報ビル6F(〒550-0002)


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