JR住吉下車、スーパー・シーアの山側の道に沿って徒歩数分の
ところにある居酒屋「門」で現役の杜氏さんが集まり全国の生の日本酒を
飲ませてくれる会が午後4時からあると知人が教えてくれたので出かけた。
杜氏さんとテーブルを共にして生の話を聞く機会などめったにないが
生酒を飲み放題で飲めるのも良かったが杜氏から直接貴重な話
を聞けたのは大収穫だった。
彼らは原則的には杜氏組合に所属しているが腕のいい杜氏は
全国をまたにかけて飛び歩いていることも知った。最近は
組合活動もだんだん低調だそうだ。
杜氏は自分の飲みたい酒を造る。それが信条だ。酒こそ
限定品だ。これでないと他は許さない世界だそうだ。
至極もっともだと素直に聞けた。
隣に座った杜氏さんはお酒が健康にいいから飲むというのは一番
嫌いだ。お酒は飲んで楽しめばいいと少しむきになって答えた。
なぜこういうことになったのかを言えば最近欧米で日本酒ブームだ
そうだが健康にいいということで人気が出ているがと水を向けたときの
かえってきた杜氏のひとりの返事である。
質問ついでになんでもデータの最近の医者の話をだしに、杜氏さんは
酒つくりにデータを重視するのかと聞いた。率直に両方だと複数の
杜氏が答えた。
ただつづまるところは舌の感触で味を手の感触で温度を測るが
データも併用するとこれまた至極もっともなこたえが聞けた。
明治時代には温度計が既にあった。観時には温度計もあり
データも参考にするようになったのは明治以降だと聞いた。
一番たまげたのは、どういう状態で米が農家で生産されるか。
よほど確かめないと危険だが、玄米は米粒の周りに農薬が
集まるからあれほど危険な代物はないということを聞いた。
さらにこわいついでの話だが、ぬかが一番怖いそうだ。
精米した後に出来るのが糠である。ぬかは農薬の塊だ。
ぬかで化粧したりすると肌があばたになると話していた。
こんな話をきいていると酒がまずくなると言いながらその杜氏は
多くの人に本当のことを知ってほしいから聞いてもらっていると
むしろ自分はいつも一般の方に少しでも本当のことを知ってもらいたい。
むしろその方が本物の米が残る。そのほうが酒造りにはいい。
しかもおいしい酒が飲めると話していた。
農薬を使わない米で酒造りしたいといっても農家はこっそり夜に
農薬をまいている。これはもう防ぎようがないとも話していた。
次々と日本中の銘酒がテーブルの上に一升瓶で運ばれてくる。
全て吟醸酒である。さすがにうまい。ついつい手が進んだ。
もともと吟醸酒は広島の軟質の水がスタートだそうだ。
灘の生一本は硬質だから本来は吟醸酒に向かないのかもしれない。
水もだがおお酒には米が基本にある。酒造りに適した米とそうでない米が
歴然としてあるそうだ。新潟の米はごはんには最適だが、酒造りには
余り向かないそうだ。丹波の山田錦は酒造りには最高だそうだ。
会がはじまってからまだ時間がたたないころ、見はからってスケッチした。
帰りに店に頼んでスケッチをコピーしたものを、一人ひとりに
お土産にお持ち帰りいただいた。
スケッチをくばったら、えっ?!いつの間に?という反響が多かった。
それでも目が喜んでいたようだったといえばこういうのを自画自賛と
いうのかもしれない。(了)
Kenさんのスケッチは、ブログ容量の関係で削除させて頂きましたが、11月1日に、「かんぽう」さんから『ユニークに乾杯』というタイトルで出版予定です。定価2.000円。
ISBN978-4-904021-03-3 C0071 1905E
株式会社 かんぽうサービス ℡06-6443-2173
大阪市西区江戸堀1-2-14 肥後橋官報ビル6F(〒550-0002)
ところにある居酒屋「門」で現役の杜氏さんが集まり全国の生の日本酒を
飲ませてくれる会が午後4時からあると知人が教えてくれたので出かけた。
杜氏さんとテーブルを共にして生の話を聞く機会などめったにないが
生酒を飲み放題で飲めるのも良かったが杜氏から直接貴重な話
を聞けたのは大収穫だった。
彼らは原則的には杜氏組合に所属しているが腕のいい杜氏は
全国をまたにかけて飛び歩いていることも知った。最近は
組合活動もだんだん低調だそうだ。
杜氏は自分の飲みたい酒を造る。それが信条だ。酒こそ
限定品だ。これでないと他は許さない世界だそうだ。
至極もっともだと素直に聞けた。
隣に座った杜氏さんはお酒が健康にいいから飲むというのは一番
嫌いだ。お酒は飲んで楽しめばいいと少しむきになって答えた。
なぜこういうことになったのかを言えば最近欧米で日本酒ブームだ
そうだが健康にいいということで人気が出ているがと水を向けたときの
かえってきた杜氏のひとりの返事である。
質問ついでになんでもデータの最近の医者の話をだしに、杜氏さんは
酒つくりにデータを重視するのかと聞いた。率直に両方だと複数の
杜氏が答えた。
ただつづまるところは舌の感触で味を手の感触で温度を測るが
データも併用するとこれまた至極もっともなこたえが聞けた。
明治時代には温度計が既にあった。観時には温度計もあり
データも参考にするようになったのは明治以降だと聞いた。
一番たまげたのは、どういう状態で米が農家で生産されるか。
よほど確かめないと危険だが、玄米は米粒の周りに農薬が
集まるからあれほど危険な代物はないということを聞いた。
さらにこわいついでの話だが、ぬかが一番怖いそうだ。
精米した後に出来るのが糠である。ぬかは農薬の塊だ。
ぬかで化粧したりすると肌があばたになると話していた。
こんな話をきいていると酒がまずくなると言いながらその杜氏は
多くの人に本当のことを知ってほしいから聞いてもらっていると
むしろ自分はいつも一般の方に少しでも本当のことを知ってもらいたい。
むしろその方が本物の米が残る。そのほうが酒造りにはいい。
しかもおいしい酒が飲めると話していた。
農薬を使わない米で酒造りしたいといっても農家はこっそり夜に
農薬をまいている。これはもう防ぎようがないとも話していた。
次々と日本中の銘酒がテーブルの上に一升瓶で運ばれてくる。
全て吟醸酒である。さすがにうまい。ついつい手が進んだ。
もともと吟醸酒は広島の軟質の水がスタートだそうだ。
灘の生一本は硬質だから本来は吟醸酒に向かないのかもしれない。
水もだがおお酒には米が基本にある。酒造りに適した米とそうでない米が
歴然としてあるそうだ。新潟の米はごはんには最適だが、酒造りには
余り向かないそうだ。丹波の山田錦は酒造りには最高だそうだ。
会がはじまってからまだ時間がたたないころ、見はからってスケッチした。
帰りに店に頼んでスケッチをコピーしたものを、一人ひとりに
お土産にお持ち帰りいただいた。
スケッチをくばったら、えっ?!いつの間に?という反響が多かった。
それでも目が喜んでいたようだったといえばこういうのを自画自賛と
いうのかもしれない。(了)
Kenさんのスケッチは、ブログ容量の関係で削除させて頂きましたが、11月1日に、「かんぽう」さんから『ユニークに乾杯』というタイトルで出版予定です。定価2.000円。
ISBN978-4-904021-03-3 C0071 1905E
株式会社 かんぽうサービス ℡06-6443-2173
大阪市西区江戸堀1-2-14 肥後橋官報ビル6F(〒550-0002)