喫茶『いけだ』の名物をまず挙げろといわれれば
客が店に入ったときのマスターの「いらっしゃい」と
客が店を出るときに一人一人にかけてくれる
「ありがとうございました」という大きな、
本当に大きな声である。
店を入った右手の壁に『感謝』と書いた色紙の入った
額が目に入る。その言葉こそが、この店のマスターの
池田さんの気持ちそのものと思われる。
喫茶「いけだ」のスケッチは結構枚数が増えたが、
『感謝』の額を入れて一度スケッチをしてみようと
トライした次第である。
日本で、「ありがとう」の一言が街のそこここでとんと
聞かれなくなって時久しい。どうしてこんな情けない
日本になれ果ててしまったのかとおもうが、これも時代
の流れといえば簡単だが、誠に淋しい限りである。
それはさておき、お店の入り口から
「ダイエー・グルメシティ・住吉店」の看板がのぞいている。
店の入り口には「Good Morningと英語で、その
下にカタカナでモーニングサービスと書いたのぼりが
たてかけられている。
モーニングサービスはどこのお店にもあるから
珍しくないが、この店の名物をもうひとつ挙げろと
言われれば一も二もなく私なら一人前580円の
和定食と答える。
お菜二品のメニューは毎日変わる。魚になったり
肉じゃがだったりさまざまである。変わらないのは山盛りの
ご飯と上に乗った梅ぼし。それとアサリの入った味噌汁が
実にうまい。
新しいたまねぎが出まわってきたから味噌汁が
余計おいしく感じられる。それに漬物。さらに
冷やした緑茶がついて580円と信じられない値段である。
ところが喫茶「いけだ」で和定食を注文する客がほとんど居ない。
お店にとってはパン食が掃けるほうが実入りはいいだろう。
欧米ではいま日本食が大変なブームだそうだ。
日本以外のアジアでも急激に和食の店が増えている。
中国が日本からの魚の輸入を拡大するのも和食が健康の
理にかなっているからだろう。
日本では健康のためなら死んでもいいという人がいるそうだ。
それくらい異常なほど健康ブームである。
ところが日本の伝統食である和食に人気がない。
日本人の口から感謝の言葉が聞かれなくなった。
和食に人気が出ない。このふたつの現象に
なにやら共通点があるような気がするが思い過ごしで
なければ幸いだ。(了)
Kenさんのスケッチは、ブログ容量の関係で削除させて頂きましたが、11月1日に、「かんぽう」さんから『ユニークに乾杯』というタイトルで出版予定です。定価2.000円。
ISBN978-4-904021-03-3 C0071 1905E
株式会社 かんぽうサービス ℡06-6443-2173
大阪市西区江戸堀1-2-14 肥後橋官報ビル6F(〒550-0002)
客が店に入ったときのマスターの「いらっしゃい」と
客が店を出るときに一人一人にかけてくれる
「ありがとうございました」という大きな、
本当に大きな声である。
店を入った右手の壁に『感謝』と書いた色紙の入った
額が目に入る。その言葉こそが、この店のマスターの
池田さんの気持ちそのものと思われる。
喫茶「いけだ」のスケッチは結構枚数が増えたが、
『感謝』の額を入れて一度スケッチをしてみようと
トライした次第である。
日本で、「ありがとう」の一言が街のそこここでとんと
聞かれなくなって時久しい。どうしてこんな情けない
日本になれ果ててしまったのかとおもうが、これも時代
の流れといえば簡単だが、誠に淋しい限りである。
それはさておき、お店の入り口から
「ダイエー・グルメシティ・住吉店」の看板がのぞいている。
店の入り口には「Good Morningと英語で、その
下にカタカナでモーニングサービスと書いたのぼりが
たてかけられている。
モーニングサービスはどこのお店にもあるから
珍しくないが、この店の名物をもうひとつ挙げろと
言われれば一も二もなく私なら一人前580円の
和定食と答える。
お菜二品のメニューは毎日変わる。魚になったり
肉じゃがだったりさまざまである。変わらないのは山盛りの
ご飯と上に乗った梅ぼし。それとアサリの入った味噌汁が
実にうまい。
新しいたまねぎが出まわってきたから味噌汁が
余計おいしく感じられる。それに漬物。さらに
冷やした緑茶がついて580円と信じられない値段である。
ところが喫茶「いけだ」で和定食を注文する客がほとんど居ない。
お店にとってはパン食が掃けるほうが実入りはいいだろう。
欧米ではいま日本食が大変なブームだそうだ。
日本以外のアジアでも急激に和食の店が増えている。
中国が日本からの魚の輸入を拡大するのも和食が健康の
理にかなっているからだろう。
日本では健康のためなら死んでもいいという人がいるそうだ。
それくらい異常なほど健康ブームである。
ところが日本の伝統食である和食に人気がない。
日本人の口から感謝の言葉が聞かれなくなった。
和食に人気が出ない。このふたつの現象に
なにやら共通点があるような気がするが思い過ごしで
なければ幸いだ。(了)
Kenさんのスケッチは、ブログ容量の関係で削除させて頂きましたが、11月1日に、「かんぽう」さんから『ユニークに乾杯』というタイトルで出版予定です。定価2.000円。
ISBN978-4-904021-03-3 C0071 1905E
株式会社 かんぽうサービス ℡06-6443-2173
大阪市西区江戸堀1-2-14 肥後橋官報ビル6F(〒550-0002)