養殖ウナギに「イナバウアー」 1割の背骨曲がる (朝日新聞) - goo ニュース
かつて、ハマチ養殖で大きな話題になったことを覚えている人は多いと思うが、これは養殖に使う抗生物質が原因と思われる。
ハマチ養殖の時は、養殖場の網に不要な貝などが着かないように、網に劇薬を塗っていた経緯があるのですが、ウナギの養殖場でも、感染症の予防のために大量の抗生物質を使うのは、不思議なことではない。
Web上の記事は、時間とともに消えてしまうので、全文をコピペしました。
養殖ウナギに「イナバウアー」 1割の背骨曲がる
2006年 8月15日 (火) 11:05
背骨が縦に曲がった養殖ウナギが増えている。静岡県水産試験場浜名湖分場の調査で、全体の1割ほどが変形しているという結果が出た。原因は謎だ。品質や安全性に影響はないというが、ウナギを割く手間がかかるので市場で買いたたかれ、養殖業者を悩ませている。
静岡や愛知などウナギ養殖が盛んな地域では、少なくとも15年ほど前から見られた現象という。浜名湖分場が静岡県内の養殖業者に対し6年前から本格的に始めたアンケートでは、生産量約2000トンに対し、00年は5トン余りの背骨が曲がっており、01年以降は毎年30~45トンに上っていた。
そこで、同分場の吉川昌之・主任研究員らが04年秋以降、シラスウナギから9カ月間飼育した752匹を調べたところ、少なくとも62匹の背骨が明らかに変形していた。70%が上に曲がった「逆への字」形、5%が「への字」形。ほかは背骨の一部が短くなったり、列が乱れたりしていた。
曲がっていた個所は、112~119個ある背骨のうち、消化器官付近の前から25番目、肛門(こうもん)よりやや後ろの45番目と54番目の前後に多かった。
養殖業者からは「成長が早かったり、餌をよく食べたりするウナギに多く見られる」との声が寄せられた。平均体重が7カ月後200グラムを超えた通常飼育では、発生率は3.4%。一方、餌を制限して13カ月後の平均体重が200グラムにとどまったものについては、背骨曲がりはなかった。「天然のウナギが200グラムになるには早くて4年かかる。本来の成長速度をはるかに超えていることが影響している可能性がある」と吉川さん。
水産総合研究センター養殖研究所の田中秀樹・繁殖研究グループ長は「発生原因はわかっていないが、養殖池を調べても水質汚染に由来しているとは考えられず、安全性に問題はない」と話す。ただ、見た目が悪く、加工しにくいので「生産者の経済的な打撃が大きい」。実際、半値ほどでしか売れないこともある。吉川さんは養殖者泣かせの「背骨曲がり」の原因究明を、今後も続けていくつもりだ。
かつて、ハマチ養殖で大きな話題になったことを覚えている人は多いと思うが、これは養殖に使う抗生物質が原因と思われる。
ハマチ養殖の時は、養殖場の網に不要な貝などが着かないように、網に劇薬を塗っていた経緯があるのですが、ウナギの養殖場でも、感染症の予防のために大量の抗生物質を使うのは、不思議なことではない。
Web上の記事は、時間とともに消えてしまうので、全文をコピペしました。
養殖ウナギに「イナバウアー」 1割の背骨曲がる
2006年 8月15日 (火) 11:05
背骨が縦に曲がった養殖ウナギが増えている。静岡県水産試験場浜名湖分場の調査で、全体の1割ほどが変形しているという結果が出た。原因は謎だ。品質や安全性に影響はないというが、ウナギを割く手間がかかるので市場で買いたたかれ、養殖業者を悩ませている。
静岡や愛知などウナギ養殖が盛んな地域では、少なくとも15年ほど前から見られた現象という。浜名湖分場が静岡県内の養殖業者に対し6年前から本格的に始めたアンケートでは、生産量約2000トンに対し、00年は5トン余りの背骨が曲がっており、01年以降は毎年30~45トンに上っていた。
そこで、同分場の吉川昌之・主任研究員らが04年秋以降、シラスウナギから9カ月間飼育した752匹を調べたところ、少なくとも62匹の背骨が明らかに変形していた。70%が上に曲がった「逆への字」形、5%が「への字」形。ほかは背骨の一部が短くなったり、列が乱れたりしていた。
曲がっていた個所は、112~119個ある背骨のうち、消化器官付近の前から25番目、肛門(こうもん)よりやや後ろの45番目と54番目の前後に多かった。
養殖業者からは「成長が早かったり、餌をよく食べたりするウナギに多く見られる」との声が寄せられた。平均体重が7カ月後200グラムを超えた通常飼育では、発生率は3.4%。一方、餌を制限して13カ月後の平均体重が200グラムにとどまったものについては、背骨曲がりはなかった。「天然のウナギが200グラムになるには早くて4年かかる。本来の成長速度をはるかに超えていることが影響している可能性がある」と吉川さん。
水産総合研究センター養殖研究所の田中秀樹・繁殖研究グループ長は「発生原因はわかっていないが、養殖池を調べても水質汚染に由来しているとは考えられず、安全性に問題はない」と話す。ただ、見た目が悪く、加工しにくいので「生産者の経済的な打撃が大きい」。実際、半値ほどでしか売れないこともある。吉川さんは養殖者泣かせの「背骨曲がり」の原因究明を、今後も続けていくつもりだ。