西中島南方に午後4時に出る用事がありJR住吉で
普通電車に乗った。左斜め前方におそらく母親とであろう
楽しそうに対話を交わしている少年の姿が目に入った。
少年の左には少年と微妙に距離を置いてもう一人の
ご婦人が座っていた。彼女は少年とも母親とも
対話は無かったからどこかの施設の事務のひとかなと
思う雰囲気があった。
母と子が楽しそうに続けている会話を聞くとはなしに
聞いていると少年が降りる駅を母親に確かめていることが
わかった。どうやら芦屋から三つ目の駅、つまり
甲子園口で降りるらしい。
本来なら芦屋で快速か新快速に乗り換えるところである。
ところが前の3人が甲子園口まで乗ると聞いた以上
電車に居残りスケッチを完成したいという気持ちに
変わった。
芦屋、西宮、甲子園口はあっという間で、
あわただしくスケッチを仕上げた。
西宮で一人のご婦人が乗り込んできた。
バッグを座席に置くなり、足を大きく開いて書物を読みはじめた。
甲子園口のつぎの駅の立花で、あらたに一人の
ご婦人が乗ってきたので追加した。はじめから5人並んで
いたわけではない。
少年が母親にしきりに話しかける。母親がにこやかに応じる。
その姿がいかにも愛らしく、尼崎まで乗り過ごしてしまう羽目となった。
この絵の主役は少年である。(了)
Kenさんのスケッチは、ブログ容量の関係で削除させて頂きましたが、11月1日に、「かんぽう」さんから『ユニークに乾杯』というタイトルで出版予定です。定価2.000円。
ISBN978-4-904021-03-3 C0071 1905E
株式会社 かんぽうサービス ℡06-6443-2173
大阪市西区江戸堀1-2-14 肥後橋官報ビル6F(〒550-0002)
普通電車に乗った。左斜め前方におそらく母親とであろう
楽しそうに対話を交わしている少年の姿が目に入った。
少年の左には少年と微妙に距離を置いてもう一人の
ご婦人が座っていた。彼女は少年とも母親とも
対話は無かったからどこかの施設の事務のひとかなと
思う雰囲気があった。
母と子が楽しそうに続けている会話を聞くとはなしに
聞いていると少年が降りる駅を母親に確かめていることが
わかった。どうやら芦屋から三つ目の駅、つまり
甲子園口で降りるらしい。
本来なら芦屋で快速か新快速に乗り換えるところである。
ところが前の3人が甲子園口まで乗ると聞いた以上
電車に居残りスケッチを完成したいという気持ちに
変わった。
芦屋、西宮、甲子園口はあっという間で、
あわただしくスケッチを仕上げた。
西宮で一人のご婦人が乗り込んできた。
バッグを座席に置くなり、足を大きく開いて書物を読みはじめた。
甲子園口のつぎの駅の立花で、あらたに一人の
ご婦人が乗ってきたので追加した。はじめから5人並んで
いたわけではない。
少年が母親にしきりに話しかける。母親がにこやかに応じる。
その姿がいかにも愛らしく、尼崎まで乗り過ごしてしまう羽目となった。
この絵の主役は少年である。(了)
Kenさんのスケッチは、ブログ容量の関係で削除させて頂きましたが、11月1日に、「かんぽう」さんから『ユニークに乾杯』というタイトルで出版予定です。定価2.000円。
ISBN978-4-904021-03-3 C0071 1905E
株式会社 かんぽうサービス ℡06-6443-2173
大阪市西区江戸堀1-2-14 肥後橋官報ビル6F(〒550-0002)