噛むとか噛まれるとか、殺したり殺されたりする世界で長年生活してきた狩猟民族と土地を耕し、種を撒き、水をかけ、肥料をやるなどして、ある一定の時日を見守りながら生活してきた農耕民族との違いが、特に相場の世界ではしばしば出てくる。
3月28日、米商務省は、2月の米耐久財受注高が、2,069億ドルへ2.5%増加したと発表した。また同省は、1月データを8.7%減を9.3%減へ下方修正した。エコノミストの3.5%増の予測が下振れしたことを「売り」材料に、NYダウは96ドル、0.8%値下がりした。
獲物がいると予測して身構える、しかしいない。獲物がいないだろうと予測して安心して飛び込む。獲物に突然襲われる。予測していないと動揺も大きい。相場の世界ではこれの繰り返しであると見ておれば、腹をたてるようなことも少なくなるから健康に障らない。
バーナンキ米FRB議長が、米上下両院合同経済諮問委員会で証言した。事前に用意されたコメントによれば、コア・インフレ率は抑えられている。しかし、依然として「意心地が悪く」高いと述べた。サブプライムローン焦げ付き問題が経済全体に波及するとはていないが、状況の推移を見守る必要があると述べた。
アナリストの中には、米国の住宅需要低迷が長引けば、経済全体に悪影響が出るから、バーナンキ議長は、利下げの時期を早める可能性を示唆することを期待していた。勝手に期待したのであるが、「期待がはずれた」ことで、NY株式市場では、「売り」材料に使った。
イランと英国、イランと米国が、ペルシャ湾でにらみ合いを続けている。米側の報道によれば、米国は航空母艦2隻、100機の戦闘機を投入してイランを威嚇している。英国の15人の水兵がイランに拘束されたが、内一名の女性が解放され、緊張がわずかに緩和した。
NY原油先物市場は、一時、バレル68.09ドルまで急騰したあと、落ち着きを取り戻したが、依然、高値水準のバレル64.29ドルで取引された。ガソリン在庫が製油所の稼働率低下で減少していること、冬が終わり、ドライブシーズン入りを控えて、値上がり基調にあるとはやし、原油相場下支えの材料に使っている。
IT(情報技術)が発達して、世界の情報が瞬時にインターネットなどの媒体をとおして流れるようになった。知らなくて良い情報も耳に入り目にする結果、混乱し、あらぬ不安を増幅させる。一番臆病な生き物であるお金が右往左往することも弊害のひとつであろう。
日本は100%近い資源を海外からの供給に依存している。国益とは何かで動く狩猟民族の体質を日ごろから頭の片隅に入れておくよう、孫や子供たちに叩き込んでおいて欲しい。(了)
江嵜企画代表・Ken
3月28日、米商務省は、2月の米耐久財受注高が、2,069億ドルへ2.5%増加したと発表した。また同省は、1月データを8.7%減を9.3%減へ下方修正した。エコノミストの3.5%増の予測が下振れしたことを「売り」材料に、NYダウは96ドル、0.8%値下がりした。
獲物がいると予測して身構える、しかしいない。獲物がいないだろうと予測して安心して飛び込む。獲物に突然襲われる。予測していないと動揺も大きい。相場の世界ではこれの繰り返しであると見ておれば、腹をたてるようなことも少なくなるから健康に障らない。
バーナンキ米FRB議長が、米上下両院合同経済諮問委員会で証言した。事前に用意されたコメントによれば、コア・インフレ率は抑えられている。しかし、依然として「意心地が悪く」高いと述べた。サブプライムローン焦げ付き問題が経済全体に波及するとはていないが、状況の推移を見守る必要があると述べた。
アナリストの中には、米国の住宅需要低迷が長引けば、経済全体に悪影響が出るから、バーナンキ議長は、利下げの時期を早める可能性を示唆することを期待していた。勝手に期待したのであるが、「期待がはずれた」ことで、NY株式市場では、「売り」材料に使った。
イランと英国、イランと米国が、ペルシャ湾でにらみ合いを続けている。米側の報道によれば、米国は航空母艦2隻、100機の戦闘機を投入してイランを威嚇している。英国の15人の水兵がイランに拘束されたが、内一名の女性が解放され、緊張がわずかに緩和した。
NY原油先物市場は、一時、バレル68.09ドルまで急騰したあと、落ち着きを取り戻したが、依然、高値水準のバレル64.29ドルで取引された。ガソリン在庫が製油所の稼働率低下で減少していること、冬が終わり、ドライブシーズン入りを控えて、値上がり基調にあるとはやし、原油相場下支えの材料に使っている。
IT(情報技術)が発達して、世界の情報が瞬時にインターネットなどの媒体をとおして流れるようになった。知らなくて良い情報も耳に入り目にする結果、混乱し、あらぬ不安を増幅させる。一番臆病な生き物であるお金が右往左往することも弊害のひとつであろう。
日本は100%近い資源を海外からの供給に依存している。国益とは何かで動く狩猟民族の体質を日ごろから頭の片隅に入れておくよう、孫や子供たちに叩き込んでおいて欲しい。(了)
江嵜企画代表・Ken