病気と経済は同じで、擦り傷ひとつでも、回復するにはある程度の時間がかかる。ましてや、相場の世界では、心理的要素が大きく影響するため、今回のように、手ひどい痛手を受けたケースではなおのこと、傷が癒えるまで、一定の時間を要するのであろう。
今朝のWSJ紙電子版によると、火曜日(8月14日)に卸売物価指数、水曜日に消費者物価指数、木曜日に新築住宅建設高、金曜日に消費者信頼感指数の発表を控えて、米株式市場は様子見している。病状の検査結果を見てからでも遅くないと考えているのであろう。
ECB(欧州中央銀行)は、月曜日(8月13日)、650億ドル(7兆7000億円)、日銀は、50億ドル(5,900億円)、米FRBは、20億ドル(2,360億円)それぞれ追加的に資金供給していたとWSJ紙は報じている。
8月13日、NYダウは,一進一退を繰りかえしながら、結局、前日比3ドル安い、13,326ドルで取引を終了した。S&P500種平均株価指数もハイテク株指数のナスダックもそれぞれ小幅値下がりした。
8月13日のNY原油先物(WTI)は、前日比バレル15セント上げ、71.62ドルで取引された。目新しい材料が出たわけではないが、史上最高値バレル78.40ドルをつけたあと急落、水鳥は、現在、羽を休めているのであろう。
NY外国為替市場では、1ドル=118.19円、1ユーロ=1.3607ドルとドル売りの流れで取引された。ドルは対円では、やや売られ易く、対ユーロでは、やや買い選考のムードのようだ。
水鳥は餌場を探して、国境関係なしに、気ままに往来している。世界のお金もリターンが少しでも多い餌場を求めて往来している。水は高いところから低いところへ流れる。お金は低いところから高いところへ流れる。為替市場の最近の傾向としては、金利に先高感がある通貨へ流れる。
利下げが歓迎されている米国の通貨、ドルは、対円では売られ易い。ECBはここ3日間で、都合2,000億ユーロ(32兆2,000億円)の巨額の資金供給を行った。大げさに言えば札びらを撒き散らした。巨額の資金投入を続ける欧州通貨は、先安感が強い米ドルに対しても売られやすい地合いに変わりつつあるようだ。
一方、7月の中国の消費者物価指数は食料品値上りで、5.6%上昇、再利上げの下地が出来た。人民元切り上げ圧力がかかるだろう。円は目先、買われ易い地合いが続きそうだ。(了)
今朝のWSJ紙電子版によると、火曜日(8月14日)に卸売物価指数、水曜日に消費者物価指数、木曜日に新築住宅建設高、金曜日に消費者信頼感指数の発表を控えて、米株式市場は様子見している。病状の検査結果を見てからでも遅くないと考えているのであろう。
ECB(欧州中央銀行)は、月曜日(8月13日)、650億ドル(7兆7000億円)、日銀は、50億ドル(5,900億円)、米FRBは、20億ドル(2,360億円)それぞれ追加的に資金供給していたとWSJ紙は報じている。
8月13日、NYダウは,一進一退を繰りかえしながら、結局、前日比3ドル安い、13,326ドルで取引を終了した。S&P500種平均株価指数もハイテク株指数のナスダックもそれぞれ小幅値下がりした。
8月13日のNY原油先物(WTI)は、前日比バレル15セント上げ、71.62ドルで取引された。目新しい材料が出たわけではないが、史上最高値バレル78.40ドルをつけたあと急落、水鳥は、現在、羽を休めているのであろう。
NY外国為替市場では、1ドル=118.19円、1ユーロ=1.3607ドルとドル売りの流れで取引された。ドルは対円では、やや売られ易く、対ユーロでは、やや買い選考のムードのようだ。
水鳥は餌場を探して、国境関係なしに、気ままに往来している。世界のお金もリターンが少しでも多い餌場を求めて往来している。水は高いところから低いところへ流れる。お金は低いところから高いところへ流れる。為替市場の最近の傾向としては、金利に先高感がある通貨へ流れる。
利下げが歓迎されている米国の通貨、ドルは、対円では売られ易い。ECBはここ3日間で、都合2,000億ユーロ(32兆2,000億円)の巨額の資金供給を行った。大げさに言えば札びらを撒き散らした。巨額の資金投入を続ける欧州通貨は、先安感が強い米ドルに対しても売られやすい地合いに変わりつつあるようだ。
一方、7月の中国の消費者物価指数は食料品値上りで、5.6%上昇、再利上げの下地が出来た。人民元切り上げ圧力がかかるだろう。円は目先、買われ易い地合いが続きそうだ。(了)