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ドバイ問題鎮静化でNYダウ小幅高、原油69ドルで9日続落(学校で教えてくれない経済学)

2009-12-15 14:27:51 | 経済学
アブダビがドバイに100億ドル(約8800億円)資金援助するニュースが投資家に安心感を与えて、NYダウは小幅ながら29ドル高、10,501ドルで取引を終えた。一方、NY外国為替市場では、ドバイ危機が当面回避される見通しからユーロが対ドルで小幅値上がりした。

ドルは1ユーロ=1.4638ドルと対ユーロでは小幅値上がりした。しかし、対円では1ドル=88.59円と狭いレンジ内の動きに終始した。ユーロは対円では1ユーロ=129.90円と小幅下げた。14日発表の日銀短観で設備投資の大幅カットが円上昇にブレーキをかけた。

ユーロの反発力が弱いのはギリシャの財政赤字が巨額のためドバイ救済の二ュ-スの効果を薄めた。ドバイからの二ュ-スはNY金先物相場を1,123ドルまで上げたが、オンス3ドル90セントに過ぎない。原油は9日続落でバレル69.51ドルとWSJ紙は書いていた。

NYダウはエクソン・モービルが独立系の石油企業XTOを買収するとの二ュ-スが株式市場全般には好影響を与えた。しかし、NYダウ採用銘柄のエクソン株が4%以上下げた結果、NYダウを24ドル引き下げた。

シティーは公的資金を200億ドル返済することを決めた。ただ、NY銀行が2050億ドルの債券を発行して資金調達する。そのためシティー株は6.3%値下がりした。NYダウ上昇にブレーキをかけた。金融株全般の値下がりにも影響したとWSJ紙は書いていた。

ドルがこの日売られた背景には、①米国政府は莫大な財政赤字を抱えている。②米FRBはウルトラ低金利政策変更は当面ない。③10%台の失業率が5%台まで下がって初めて景気回復と言えるとの多くのディーラーの見方があるとWSJ紙は指摘している。

アメリカではクリスマスが近づいてくると落ち着かない。株式に限らず出来高が減少する。年末にかけてこれと言った買い材料が出てこない限り、NYダウは昨年10月来、ハイテク株のナスダックが昨年9月来の水準に戻したが、高値追いすると見るデイ-ラ―は少ない。

日本では株式市場に限らず相場そのものが十分な市民権を得ていない。株式相場が冴えないため各種年金の運用成績が悪化していることにマスコミも目を向けて欲しい。日本の株価が世界で一人取り残されている。早晩国民一人一人にマイナスの影響が出てくるだろう。

他紙は知らないが15日の読売朝刊の1面トップは「普天間移設先振り出し」と大きな見出しで取り上げ、2面には「日米関係に打撃必至」と書いていた。アメリカの新聞全て見たわけではない。「普天間」の文字はWSJ紙にはなかった。日本の景気を早期に改善させることが今の日本にとって最優先事項ではなかろうか。優先順位を間違えないで欲しい。(了)

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