三田市吹奏楽団演奏会風景
江嵜企画代表・Ken
兵庫県三田在住の高校同窓のMさんから自身所属の三田市吹奏楽団のクリスマスコンサートに招かれ、孫のベビーシッターを兼ねて出かけた。三田在住の高校後輩の陶芸家のTさんに登り窯を孫に見せたいと勝手なお願いをしたところ彼は快諾してくれた。三田市吹奏楽団演奏会風景とTさんのお弟子さんだったKさんによる即席陶芸教室の様子をスケッチした。
孫は前の晩から神戸の自宅に泊まっていた。最寄駅のJR神戸線住吉からJR三田まで約1時間かかった。三田駅でTさんが車で孫と二人を拾い、ご自宅の窯場まで運んでくれた。孫にとっては登り窯を見るのは生まれて初めてである。たまたま居合わせたというが、Kさんが登り窯を孫に案内してくれた。孫はまだ6歳、小1である。ところが、Kさんは孫を一人前の人間として懇切丁寧に説明して下さった。孫は目を輝かせて真剣にKさんの話を聞いていた。
Tさんの奥様が孫に「作ってみる?」と声をかけてくださった。孫は思いがけない言葉をいただいて、はじけんばかりの笑顔をみせて「やりたい」と言った。即席の陶芸教室が始まった。演奏会は午後3時に始まる。それまでの小1時間、Kさんにすっかりお世話になった。孫は保育園でいままで1度か2度粘土をこねたことがあると話していた。孫の母親、つまり筆者の娘は中学校で陶芸部にいた。この日、休日出勤でなければ彼女自身が駆け付けたかもしれない。
同窓のMさんはトロンボーン奏者である。以前、吹奏楽団の最高齢者になったよと、はにかみながら話していたことがある。演奏会はNHK大河ドラマ「天地人」オ―プ二ングテーマ曲から軽快にはじまった。舞台右手やや上段に颯爽と演奏するMさんの姿を見つけた。孫にあそこに見える人がおじいちゃんと同じ学校だったおじさんだよと説明した。
「となりのトロロ」、「不思議の国のアリス」、ミュージカル「ミス・サイゴン」と懐かしいメロディーが続いた。インターミッションの時間でチケット番号によるクリスマスプレゼントの抽選会があった。
数百人の中でなんと2月14日開催のファミリーコンサート(有馬富士公園パークセンター)の招待券が当たった。当るだけでもすごい。しかし、当然のことながら孫はまだ6歳の子供である。ほかの人が当った景品のことが頭から離れない。「携帯電話カメラが当ればよかった。」としきりに悔しがっていた。
演奏会第2部は、X'masSwingin'Collectionで11曲、ジャニーズグラフティXIV A RA SHI~Beautiful days[嵐ArashiMix」で8曲が続けて演奏された。サンタの衣装で登場した指揮者(掘証範氏)に会場は大喝さいだった。
嵐の「Love so sweet 2007年」という曲が演奏された時、孫は「この歌、運動会で踊った」とニコニコして話しかけて来た。孫を挟んで座っていたTさんが、孫に「嵐の歌知ってる?」と聞いた。「知ってる」と孫は答えた。しばしば孫にやさしく声をけてくれていたTさんもえらいと思う。初対面のTさんにすっかり溶け込んでいた孫の姿を見て胸が熱くなった。
孫にとっても思い出に残る一日になったであろう。演奏会に声をかけてくれたMさん、登り窯を見る素晴らしいチャンスを孫に与えてくれたTさんに、感謝、感謝である。(了)
即席陶芸教室風景
江嵜企画代表・Ken