子育て支援もいいが、気持ちをわくわくさせてくれるリーダーが欲しい（学校で教えてくれない経済学）

ＮＨＫ・ＢＳ「おはよう世界」はその時々の世界の様子を限られた時間にスケッチしてくれるから大いに重宝している。膨大な二ュースの中から何を捨てるかということで裏方のご苦労はいかばかりかといつもながら感心して見ている。

今朝の番組ではシンガポールＣＮＮは景気悪化が人口増加にブレーキをかける話とロシアＲＴＲテレビのハイテク技術開発企業にロシア政府が優遇税制を実施することを決めたというニュースが特に印象に残った。

シンガポールでは一年に5万人増えないと国がなりたたない。今年1~10月の間で新生児が昨年比1万8千減った。不景気になると即家族計画に影響を与える。子供が生まれると女性が仕事を休まざるを得ない。子供の教育費が出ない。将来の生活不安を挙げていた。

日本では2050年に人口が7,800万まで減るという試算がある。新政権の目玉の一つに子育て支援を来年度の予算に組み入れた。お金が出たら預金すると一部にアンケート調査結果も出ていた。ゼロ金利でも預金するという切実な国民心理を政府は理解できないだろう。

ロシアメドベージエフ大統領は、「近代化が進まない。研究開発費は400 億ルーブルで全体の2%に過ぎないからだ。」「一方、ガスプロムは近代化を進め世界第5位である。国際競争力がある。国内の天然ガスが安い。それが企業の新規投資意欲を妨げている。」と演説した。

日本では99%の資源を海外輸入に依存している。しかし、世界第2の経済大国に成長した。それもこれも涙ぐましい多くの日本人の技術開発のお陰である。ところが若者の技術離れがこの先進めば、人口減少に加えて日本経済の存在感は急速にしぼんでいくだろう。

クリスマス関連では米ＣＮＮが、クリスマス、イブ、元旦に心臓発作が多いという話を紹介していた。理由として①天侯を押して出かける、②病院で待たされる、③旅行、食べ物、暖房機排ガスでストレスがかかる。心臓、肺に負担がかかり易いと説明していた。

心得としては、①持病持ちは薬を忘れないこと、②アルコールを減らす、③めまい、息切れ、異常な発汗は注意信号である。症状が出たら、病院に行くようにと呼びかけていた。

今朝の「おはよう世界」ではローマ法王ベネディクト16世に飛びついた精神障害の女性の映像を複数のテレビ局が写していた。スペイン、フランス、イギリスはそれぞれ警備体制を見直す必要があると指摘していた。法王が大事に至らず幸いだった。

子育て支援もいいが、気持をわくわくさせてくれるリーダーを国民は心待ちしている。（了）