ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

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ギリシャ財政破たん懸念でユーロ売り、NYダウ132ドル安(学校で教えてくれない経済学)

2009-12-18 10:17:56 | 経済学
NY外国為替市場で、ギリシャの財政危機を材料に欧州株売りの流れを引き継いで、ユーロが対ドルで売られ、1ユーロ=1.43ドル台で取引された。対ユーロでのドル反発を受けてNY金先物相場はオンス28ドル強下げ1,107ドルで取引された。原油相場はバレル69.65ドルで前日ほぼ横ばいで取引を終了した。

NY株式市場は、米金融大手のシティー株が7.3%、バンカメ2.3%安、物流大手のフェデックス株が厳しい決算見通しを受けて6.1%下げたことも弱気が台頭、ほぼ全面安の展開となり、前日比132ドル安、10,120ドルで取引を終了した。

今朝のWSJ紙は「低い場所に座っている時さほど気にとめていなかったことが、座る場所が高くなるとマイナス材料に敏感に反応する。」「12月直近の米失業保険申請件数が予測の9,000件減が7,000件増加した。それを捉えて株価にマイナスに反応した」とさる投資会社のバイスプレジデントのコメントをWSJ紙は紹介していた。

株式にしろ金相場にしろ、人が取引していると思うとなかなか分かり難い。鳥や動物は前日、餌場に集まっていたから、翌日もやってくると思うとさにあらずである。特に日本人が相場嫌いなのは、ご先祖様が田んぼの中でひたすら草むしりして生活していた遺伝子が大いに影響しているのであろう。動くものが体質的にそもそも嫌いな人が多いようである。

一度決めたことを変えることも良しとしない。マニフエスト通りやらないとなぜ決めた通りやらないのかと厳しく非難される。武士に二言なしという言葉にそれが典型的に出ている。お金は汚いものだという教えも江戸時代の武士社会に都合のいい考え方だった。

お金は血液のようなもので流れてこそ浮かばれる。血液の流れが滞ると決まって病気になる。お金の流れが滞ると経済は病気になる。米FRBが青天井でドル紙幣を印刷し続けるのも潤沢にお金を回して大恐慌の二の舞は避けたいとするバ―ナンキの執念だろう。

ドバイ・ワールドは600億ドルの借金を抱えている。そこが半年間の支払い猶予(モラトリアム)を要請した。それだけで世界はリーマンの再来かと騒いだ。ドバイ問題は一様鎮静化しているように見える。「段ボール一個」という生易しい問題ではない。しかし、高速道路は渋滞しているが,少なくとも車は流れている。車の流れが止ると事は簡単ではない。ドバイが小休止しても,ギリシャが破たんすると途端に車は渋滞する。

今朝のユーロ売り、欧州株売り、NYダウ大幅安はギリシャ財政破たん懸念が火を付けた。たんぼの中で草むしりしておけば済んだ江戸時代ではない。地球は一つである。利害を異にした世界の国々が高速道路で車を運転していることを忘れないようにしてほしい。(了)

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