ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

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NYダウ一時11,000ドル突破、米企業業績回復期待から(学校で教えてくれない経済学)

2010-04-10 09:12:57 | 経済学
195万年前の猿人化石発見の記事は、日本の新聞にも掲載された。9日のWSJ紙によると、古人類学者の父親のリ―・バーガー博士と一緒に調査していた息子のマシュー少年(9)が2008年3月に見つけた。南アフリカのヨハネスブルグ近くの縦穴に落ちて死んだと見られると9日付けの雑誌「サイエンス」に掲載されたと報じていた。

背丈は130センチ、顔つきはヒトとほぼ同じ。きゃしゃな歯を持ち,鼻は突き出ている。脳は小さく、足は細い。足首から先は未発達。バーガー氏は「発見は我々の強力な先祖候補だろう」述べている、と書いていた。こういう記事を読むと毎日ガサガサ生きている自分自身の姿が妙に滑稽に見えてくるから不思議である。

今朝日経CNNテレビのスイッチを入れたら、9日のNY株式市場で、NYダウが11,000ドルを瞬間的に突破して、場立ちで歓声が上がっているのが聞こえた。結局NYダウは前日比70ドル高い10,977ドル、今年最高値で取引を終了した。

NHK・BS「おはよう世界」(ブルームバーグ)は、米卸売在庫が減少している。シエブロンが好業績を発表したことを材料に、来週から1~3月期の米企業業績期待から幅広い銘柄で買いが入って、S&P500平均、ハイテク株価指数ナスダックともに値上がりしたと報道していた。

NY外国為替市場では、ギリシャ国債の格下げが発表されたが、それが逆に、ギリシャ救済を促進するのではないかとの思惑からユーロが対ドルで買われ、一時、1ユーロ=1.35ドル丁度まで反発したと9日付けのWSJ紙は書いていた。

外国為替市場では、人民元切り上げ期待の二ユースで、1ドル=93.15~21円へやや円高傾向に進んだ。ただ、人民元切り上げ観測は、どのタイミングで行われるか、対ドルでの変動幅の拡大が期待されるが、その幅がどうなるかどうかも含めて不確定要素を残している。

人民元切り上げ期待の観測は、9日の香港ハンセン株価指数を前日比1.6%高、22,208ポイントまで引き上げた。これは人民元切り上げになれば切り上げ分、中国品に売り負けしていた分競争力が他のアジア商品で強化されるとの思惑が働いたからだ。ただ、韓国株は、このところのウオン急騰を嫌気して0.5%値下がりしたとWSJ紙は紹介していた。

CNNテレビは、原油(WTI)は3日続落でバレル84ドル台で取引されたが、金、銀、プラチナ、パラジウムがそれぞれ値上がりしたと報じていた。欧米中央銀行は当面金融引き締めを行わないと踏んだ投機資金が特に貴金属市場へ流込んで来ているのであろう。195万年前の人類のご先祖さんは、魑魅魍魎の下世話な世界を笑っているかもしれない。(了)

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人民元切り上げ機運が台頭:WSJ紙電子版(学校で教えてくれない経済学)

2010-04-10 07:50:22 | 経済学
知人のSさんが、中国語での経済ニュースですと、日本語に翻訳して、中国商務部副部長の鐘山氏が24日から26日まで、代表団を率いて訪米するという記事を紹介してくれた。

その記事によれば、かつて鐘山副部長は、「我々は喜んでアメリカと通商問題について話し合うつもりだ。米中間に交渉不可能な問題はない。しかしプレッシャーをかけることで我々
に何かを要求することに対しては、中国のカルチャーと相入れない」と述べたと書いていた。その何かといえば、言わずと知れた中国人民元切り上げ問題であろう。

9日付けのWSJ紙電子版によれば、急遽北京入りしたガイトナー米財務長官と王岐山副首相とが会談し、米中二国間の緊密な連携と世界経済状況について意見交換した旨発表した。為替問題については言及がなかったと伝えた。

WSJ紙は、ある米政府高官の談話として、「人民元問題が討議された。今回の会合は極めて建設的内容であった。中国は為替レートについてアクションをとるだろうと語った。アメリカは中国に大いに勇気づけられた」。それを聞いたあるアメリカの関係者は、「中国が具体的な約束をするとは期待していない」と語ったとWSJ紙は付記していた。

ある中国の関係者は、「ドルペッグ制度の存続は最早不要である。ただ、大幅かつ急激な切り上げは中国に大きな損害をもたらす」と指摘した。「中国の貯蓄率引き下げと人為的エネルギー価格政策の撤廃が伴わない限り米国の大幅な対中国貿易赤字は解消しないだろう。」と述べたと紹介していた。

人民元は現在1ドル=6.8245元で厳しく管理されている。現在の人民元相場は25~40%割安との見方が多い。その分切り上げが実施されれば、アメリカの対中国赤字は、1,000億~1,500億ドル程度改善される。60万~120万の雇用増加となるとの一部専門家の見方をWSJ紙は紹介していた。 

人民元切り上げは経験則からいえば円高要因となる。現在1ドル=93円台の円相場が、仮に人民元の変動幅がどの程度拡大されるかにもよるが、相場につきもののバイアスがかかるから、瞬間風速としては1ドル=85円程度までの円高が進むかもしれない。

日本の政策金利は0.1%に張り付いている。利下げによって円安に誘導する余地はない。ユーロはギリシャ問題というアキレス腱を抱えている。対ユーロでも円高にバイアスがかかる。長期的にはドル安定に向けて人民元上げは評価できるが、目先撹乱要因となるだろう。

米中首脳会談を世界は注目している。政治家不在の日本という国の行く末が心配だ。(了)

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