ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

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ギリシャ『支援は、治療でない。バンドエイドだ。』日本はどうなのか?(学校で教えてくれない経済学)

2010-04-25 13:48:58 | 経済学
ワシントンで週末開かれていたG20の会合では、なんらの具体的成果なく閉幕したと今朝のWSJ紙は伝えていた。ほぼ同じタイミングで、ギリシャ政府は、EUとIMFに併せて450億ユーロ(約5兆5,000億円)の融資を要請した。ギリシャは3,000億ユーロの借金を抱えており、今回の救済措置は、「cure(治療)ではない。Band-aid(応急措置)に過ぎない」と書いていた。

ギリシャ国債は、財政赤字悪化を材料に急落(金利は急騰)、一時、10年物国債の利回りは9%に迫った。現金の返済もままならない。EUとIMFに払う金利は5%であるが、ギリシャの借金が減らない限り利払いだけでGDPの13%を占めるとWSJ紙は分析していた。

一方、23日のNYダウは、米新規住宅販売が助成措置の助けもあって予想以上の伸びたことを材料に前日比70ドル高、11,204ドルで取引を終了した。米FRBの利上げは年明けまでないと賢い「水鳥」は踏んだのであろう。今朝のWSJ紙は、米FRBが買い上げ保有している1.1兆ドル(約100兆円)の住宅ローン担保証券の扱いが注目されると書いた。

23日、NY債券市場は、株高の影響もあるが、債券が売られ、10年物国債の利回りは、年3.770 %から同3.813%へ急騰した。米FRBは、現在、金融危機対策からの「出口」戦略を模索している。「出口」戦略の一つとして、住宅担保証券の「買い」を3月末に中止した。
米FRBもいつまでも持ち続けられない。「売り」のタイミングが注目されている。

ギリシャの「噴火」はいつ爆発を始めるか予測がつかない。ただ、アイスランド火山活動は沈静化した。欧州の空港はほぼ全面的に復旧したと外電は伝えている。火山活動の規模に1から8まである。今回のアイスランドの噴火はせいぜい2ないし3だったそうだ。

WSJ紙は、1815年4月5日、旧東インド、現インドネシアのSumubawa島のTambora火山噴火は規模にして6だったと書いていた。火山灰、溶岩など10倍だったそうだ。推定117000人が死亡した。それは始まりで、その後、世界中で気候異変が起り、中国(米)、欧州(小麦、トウモロコシ)で凶作が相次ぎアイルランドでは疫病で65,000人が死亡した。

1816年、米ニューイングランドでは,夏に霜が降り、バージニアでは6月に雪が降り、7月4日の米独立記念日にも雪が積もった。コネチカット州では8月1日には初霜が降りた。トマス・ジェファソン元大統領はコ―ン畑が不作で1000ドルの借金をしたという話も残る。東部から西海岸への移動を速めたのはTambora噴火の影響だと書いていた。天明大飢饉も噴火が関係していたと専門家は指摘している。アイスランドも他人事で済ませないだろう。

「治療ではない。バンド・エイド。」日本人のことを言われているようで落ち着かない。(了)

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