菓子メーカーM社の株主総会風景
江嵜企画代表・Ken
地元神戸に本社を置く、2011年に創業80周年を迎える菓子メーカーM社の株主総会に出席した。いつものように会場の様子をスケッチした。
M社はチョコレートの製造販売からスタートした。現在でも売り上げの30%はチョコレートが占める。創業当時、当社は、新しい文化を根付かせようと、バレンタインデーにチョコレートを贈る習慣を紹介したと、当社発行のCSR誌にある。
足元の業績は、厳しい。今期7,400万円の赤字を出し、6円配当から2円減配した。事業報告のあと,恒例により質疑応答が行われ、男性5人女性2名計7人が質問した。
冒頭かなりの年配②見えた男性は、①当社は宣伝が十分でない、②行動力が乏しくおとなしいと問題提起した。いきなり、おとなしいと言われたK社長は、私もおとなしく見えるが実は暴れん坊だ。内はメラメラと燃えて行動していると答えた。
テレビ、雑誌は重要だが、宣伝効果の測定が難しい。現場の販売を重視している。当社は①見えているか、②言っているか、③聞けるかの3点をモットーに現場の販売を重視している。
第1に、お客さんの姿が見えているか?事業状況が見えている?第2に、お客さんに商品について話しているか?会社の方針を伝えているか?第3に販売員が店頭で客の声を聞いているか?徹底するよう注意していると答えた。
自分はメタボだと前置きしたある男性は、甘いものはメタボに悪いという風潮だが、商品開発はどうなっているのか?と質問した。
当社の経営方針は、お菓子を通して、ロマンを味わっていただくことでお客さま満足度を高めるよう努力している。チョコレートはカロリーは高いが、からだには優しい。健康については、商品に工夫していると自負していると答えていた。
しばらく厳しい状況が続きそうだ。1000株のしがない株主だが、内にメラメラと闘志を秘めているとのリーダーの言葉を信じて期待したいと思いながら、家路についた。(了