ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

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原発問題解決に、日本政府からの真摯かつ迅速、具体的メッセージを世界は渇望している

2011-03-17 08:33:26 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)




「犯罪の芸術」スリの落日、「アメリカの地下鉄から名物が消えていく。カード時代の若者に受け継げなかった職人芸」、という小見出しを付けた記事が直近のニュ-ズウイーク誌日本版(ジョー・コ―ハン記者)に出ていた。

地下鉄はスリの絶好の稼ぎ場所であることは日本でも昔はそうだった。今は知らない。関西では大阪地下鉄、なかでも御堂筋線梅田駅がスリの本場だと、昔元スリの話を聞く機会があった。

大阪の地下鉄では、スル人、金を受け取る人、財布を受け取り、即車外に逃げる人と分業している。そして大事なことは、電車が梅田駅に停車中に全ての仕事を完了することと話していた。

東北沖大地震では、スリならずボランタリーを装って金目の物をせしめるドロボーが横行していると、知人からいただいたメールの中で知った。16年前の神戸の震災のとき全壊した阪神青木駅前の実家に、留守中に2度ドロボーが入った。大阪住の江区に避難していたため、毎日大阪と神戸を往復した。自宅マンションにも幸い1回だけだったが留守中にドロボーに入られた。その時は電気製品だけ盗まれた。

震災時の神戸のドロボーは、3人から4人ひと組で、車でやって来た。見張り役、盗る人間、持ち出す者、積んで逃げる者、それぞれ分業制が確立していた。ある夜,倒壊マンションで探し物を長男としていた。通報があったらしく、どやどやと自宅に入って来た東灘警察署員に尋問される笑えぬ一件があった。葬式ドロボーは今も健在と言う。しかし、人の弱みに付け込み稼ごうとする輩は今も昔も変わらない。

大いに脱線した。ニュ-ズウイーク誌に戻す。「大地震の悲劇はまだ終わらない」のタイトルで、地質学者、サイモンウインチェスタ―氏が「巨大プレートの一角で地震が起きると、数週間後または数ケ月後に同じプレートの別の一角で大きな地震が起きることが少なくない。過去1年間に起きた地震チリ、ニュージーランド、そして日本の大地震は、引き金になる。まだ何も起こっていないのはどこか。答えはサンアンドレアス断層、つまりサンフランシスコ周辺だ。」と書いていた。

ニューズウイーク誌本号は、「津波対策に世界の知を結集せよ」のタイトルで、「04年のスマトラ沖大地震のあとも、世界は必要な取り組みを怠って来た、われわれはいつ本当の教訓を学ぶのか」とコスタス・シノラスキ(南カリフォルニア大学津波研究センター所長)が書いていた。

シノラスキ氏は「飛行機の乗客は、毎回、シートベルトを着用し、救命胴衣の使用法を学習させられる。同様に、世界各地の沿岸部を訪れたら、必ず津波の危険性と命を守るための行動を教わるようにすべきだ」と書いていた。

ただ、今回の東北大地震に関しては、外国からの報道は、津波より、むしろ原発問題に圧倒的に集中している。米海軍が太平洋岸を避け日本海接岸に切り替えた。中国政府が震災地周辺に在住する中国人に帰国かさもなければ日本西部への移動を勧告したなどの報道に端的に現れている。ドイツでは、ドイツ国内の原発『延命』を決めたメルケルの決断に対する抗議の広がりが追い風になって、ハンブルグ特別市議会で緑の党が躍進した。メルケル首相はは老朽化した原発7基を3ケ月間稼働を凍結すると発言した。

日本は、世界で唯一の原子爆弾被爆国である。ところが外国人の方がはるかに放射能被害にセンシティブである。原発問題の解決に向けて、日本政府の、真摯かつ迅速にして具体的メッセ―ジを世界は渇望している。(了)

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