N証券講演会:辛坊治郎氏
江嵜企画代表・Ken
N証券主催の投資セミナーが神戸ポートピアホテルで開かれ、辛坊治郎氏が講演されると知り家族と出かけた。
この手の講演会の常であるが、お年を召した方がほとんどで、男女併せて約1000人の人が熱心に話を聞いておられた。会場の様子をいつものようにスケッチした。
講演会の後軽く食事を済ませた後話題の映画「英国王のスピーチ(The King's Speech)」をシネ・リーブル神戸(078-334-2126)で堪能した。
辛坊氏の話は昨年秋にも聞く機会があった。時間差で政界のウラを読むというタイトルだったので、どんな面白い話を聞かせてくれるか楽しみだったが、菅さんは絶対に辞めないというご託宣以外はなぜか印象に残る話が聞けず残念だった。
証券会社主催ということもあり、年金は早晩破たんするから、一人一人が自分自身で将来を考えて、生活設計を建てておかないととんでもないことになると強調しておられた。
政治評論家も頼りにならない時代になったと指摘した後で、経済の専門家の話も当てにできない。ある専門家は中国からの輸入額が日本のGDPの2%に過ぎないから大したことはないという程度の人が多いと某氏の名前を例に挙げておられた。
一方、映画「英国王のスピーチ」の方は、主役のジョ―ジ6世を演じたコリン・フア-ス、妻エリザベス役のへレナ・ボナム=カ―タ―はじめ粒ぞろいの役どころをわきまえた演技は見所が多かった。
随所にユーモア溢れる対話も楽しませてくれる。幼いときからの吃音というコンプレックスを抱えたジョージ6世の映画のエンディングで見せる感動的な演説も見ごたえがあった。
辛坊氏の講演を影が薄く感じたのは映画「英国王のスピーチ」のおそらくいたずらであろうと思う次第である。(了)