「東京での再会」というタイトルで、WSJ紙に文化・文芸関連で執筆しているMichaelJudge氏が「友人や知り合いに東京に戻る計画だと告げた時、気でも狂ったのかと言われた。奥さんが日本人のマイケルさんにしてみれば東京に生活している家族に会いに行くことが「不要不急(nonnessential)」なものかと反論している。実は、アメリカ政府は、今回の震災で、東京への「不要不急」渡航自粛を勧告している。
22日付けWSJ紙に「日本脱出組、恐る恐る職場に復帰」というタイトルで、MarikoSanchanta記者が「週末3日間、大阪で過ごして東京の職場に戻った時、上司にこっぴどく叱られた」と語る、大手の日本企業に勤務するさる外国人男性の話を紹介していた。
外国人は、一般論であるが、戦争や大災害が起こればまずその場を離れる。離れたところから様子を眺める。状況に改善の兆しが現れれば元の場所に戻ってくる。鳥や動物が基本的に身に付けている生活パターンと酷似している。株式や商品など相場の世界で常々起こっている現象もこれと似ている。
昨日、NHK神戸放送局のテレビ番組を見ていた。兵庫県は今回の東北関東大震災救援活動の一環として、東北からの避難家族に500戸を一年間、無償貸し出しを始めた。茨城県から来たという娘さん連れのある主婦は、「原発の30キロ以内に住んでいた。放射能汚染が、特に子供の将来について、なにかと心配だったものですから。家が提供されて有難いです。」と答えていた。
今朝の「モーニングサテライト」で、アメリカで放射能測定器の売り上げが急増している。値段は一台150ドルから高い物は4000ドルもある。台湾でも放射能測定機がよく売れている。あるレストランは、日本から輸入される食材を測定するためだと、語る店のマスターの声を紹介していた。
海外での放射能汚染の反応を過剰とみるか、それともごく自然な行動とみるか、日本ではまだ見方は、二つに分かれているようだ。日本政府が、風評を恐れるあまり意味不明の解説を連発していることも大いに影響している。文学の世界では奥ゆかしいことは褒め言葉である。しかし、生き死にに関わる今回のような原発事故にはふさわしくないだろう。
一方、アメリカ時間22日、NY株式市場は、NYダウは、ここ1週間で420ドル上げた反動とリビアと日本と二つの不透明要因から利益確定の売りが出て、前日比17ドル安、12,018ドルで取引を終えた。NY原油{WTI}先物相場はバレル104.0ドルで取引を終了した。NY外国為替市場では、1ドル=80.98~99円で取引された。対ユーロでのドル安が影響した。
23日朝の「モーニングサテライト」に出演した、三菱東京UFJ証券、ストラテジスト、藤戸則弘氏は、「日本では地震と原発の話題だけだ。世界はリビア情勢や原油上昇を注視している。22日NY原油WTI相場は、バレル104ドルを付けた。鉄鉱石はトン170ドル、原料炭はトン330ドルと異常な高値である。この先、原発にブレーキがかかる。結果、日本は火力で夏場の電力不足を凌ぐことになる。リビア不安も短期解決は難しそうだ。」と資源相場急騰を示唆していた。日本の原発事故が世界経済の先行きにも大きく影を落しそうだ。(了)
22日付けWSJ紙に「日本脱出組、恐る恐る職場に復帰」というタイトルで、MarikoSanchanta記者が「週末3日間、大阪で過ごして東京の職場に戻った時、上司にこっぴどく叱られた」と語る、大手の日本企業に勤務するさる外国人男性の話を紹介していた。
外国人は、一般論であるが、戦争や大災害が起こればまずその場を離れる。離れたところから様子を眺める。状況に改善の兆しが現れれば元の場所に戻ってくる。鳥や動物が基本的に身に付けている生活パターンと酷似している。株式や商品など相場の世界で常々起こっている現象もこれと似ている。
昨日、NHK神戸放送局のテレビ番組を見ていた。兵庫県は今回の東北関東大震災救援活動の一環として、東北からの避難家族に500戸を一年間、無償貸し出しを始めた。茨城県から来たという娘さん連れのある主婦は、「原発の30キロ以内に住んでいた。放射能汚染が、特に子供の将来について、なにかと心配だったものですから。家が提供されて有難いです。」と答えていた。
今朝の「モーニングサテライト」で、アメリカで放射能測定器の売り上げが急増している。値段は一台150ドルから高い物は4000ドルもある。台湾でも放射能測定機がよく売れている。あるレストランは、日本から輸入される食材を測定するためだと、語る店のマスターの声を紹介していた。
海外での放射能汚染の反応を過剰とみるか、それともごく自然な行動とみるか、日本ではまだ見方は、二つに分かれているようだ。日本政府が、風評を恐れるあまり意味不明の解説を連発していることも大いに影響している。文学の世界では奥ゆかしいことは褒め言葉である。しかし、生き死にに関わる今回のような原発事故にはふさわしくないだろう。
一方、アメリカ時間22日、NY株式市場は、NYダウは、ここ1週間で420ドル上げた反動とリビアと日本と二つの不透明要因から利益確定の売りが出て、前日比17ドル安、12,018ドルで取引を終えた。NY原油{WTI}先物相場はバレル104.0ドルで取引を終了した。NY外国為替市場では、1ドル=80.98~99円で取引された。対ユーロでのドル安が影響した。
23日朝の「モーニングサテライト」に出演した、三菱東京UFJ証券、ストラテジスト、藤戸則弘氏は、「日本では地震と原発の話題だけだ。世界はリビア情勢や原油上昇を注視している。22日NY原油WTI相場は、バレル104ドルを付けた。鉄鉱石はトン170ドル、原料炭はトン330ドルと異常な高値である。この先、原発にブレーキがかかる。結果、日本は火力で夏場の電力不足を凌ぐことになる。リビア不安も短期解決は難しそうだ。」と資源相場急騰を示唆していた。日本の原発事故が世界経済の先行きにも大きく影を落しそうだ。(了)