「ロシアはウクライナを救いたいのです」とプーチン、「ロシアはクリミヤ以外編入する気持ちはない」と

ラブロフは語る（学校で教えてくれない経済学）


メルケル、ドイツ首相はギリシャ、アテネを訪問「ギリシャには前進が見られる。中小企業を支援するギリシャの銀行にドイツ政府は1億ユーロ（140億円）の資金提供する。」と語ったと12日朝放送のドイツZDFが伝えた。メルケル首相は「改革は痛みを伴う。ドイツもかって同じ経験をした。ギリシャの中小企業を支援してギリシャ経済を軌道に乗せたい。」と話した。1年半前、アテネでメルケル首相はメルケル帰れのデモ隊に囲まれた。この日目抜き通りにはバリケ―ドがあらかじめ用意されたが、アテネには一部デモ隊の姿が見られたが様変わりに静かだったとドイツZDF記者は現地レポートした。ドイツZDFは11日、ワシントンDCで開かれたG20,財務相・中央銀行総裁会議で「IMFによるウクライナ支援を歓迎、ウクライナ情勢の混乱を避けることで共同声明を発表して閉幕した。ウクライナ問題の悪化は欧米にもロシアにとっても痛手となるからだ。」とレポートを結んだ。

「ウクライナ暫定政権のヤツニューク首相は親ロシア派デモ隊に対して住民投票を容認すると語った。ロシア、ラブロフ外相は「ロシアは（クリミヤ以外の）他の地域を編入する気持ちはない。」と語ったとドイツZDFは伝えた。ロシアRTRは12日朝放送で、11日開かれたロシア安全保障会議でプーチン大統領は「ヨ―ロッパの消費者に理解いただくためにヨーロッパ19ケ国に書簡を送りました。ところが、手紙のあて先でないアメリカから真っ先に返事が来ましたと皮肉たっぷりに話したと紹介。プーチン大統領は「これだけは言っておきますが、2010年ウクライナと結んだウクライナへの天然ガス協定通りです。現在ウクライナ暫定政権に座っておられる方が協定を締結されました。今後の問題についてですが、ウクライナの不払いにはロシア一国ではなく、各国が負担を引き受ける必要があります。ウクライナの経済混乱をロシアは救いたいのです。」と語る様子を写していた。

一方、11日朝放送の香港ATVはマレーシア航空370便からの信号音をキャッチしたが具体的中身は確認されていないと伝えたあと、中国の3月の消費者物価指数が2.4％増加した。目標は3.5％である。野菜は12.9％上昇したが、豚肉は0.7％減った。日用品などその他工業製品は概ね減少している。一方、製造業指数の3月の中国のPPI指数は25ケ月連続で前年同月比減少している。明らかに中国経済が減速していることを示している。李克強首相はアジアフォ―ラムで「短期的な新たな対策は実施しない。」と語ったと解説していた。

11日、NY市場は、ハイテク株指数ナスダックが前日比1.3%下落、4,000ポイントを割り込んだ。3月5日つけた14年振りの高値4,357ポイントから8.2%下げとなった。NYダウは続落143ドル、0.9%安、16,026ドルで取引を終え、これといった材料のない中、静かにはじまったが、あとボリュ―ムを伴って下げた。しかし、パニック売りは見られないとある専門家は話したとWSJは書いた。債券が買われ10年物米国債利回りは2.619%へ下げた。NY原油（WTI）は0.3％高パレル103.74ドルNY金は0.1%安、1,318.70ドルで取引された。「ドル円相場は下げ渋っている。」と三菱東京UFJ銀行、石丸伸二氏は話していた。（了）