ウクライナ情勢無視、NYダウ40ドル高、為替1ドル＝102.60円（学校で教えてくれない経済学）

世界ではそれぞれの国の国営放送がそれぞれの視点で様々なニュースを流している。米ABCは「21日、厳重な警戒下開かれたボストンマラソンに昨年を9,000人上回る36,000人が参加、嬉しいことにアメリカ人が優勝した。1987年以来だ。米大リーグ、ボストンレッドソックスは胸に「強いボストン」のワッペンをつけて試合を行った。テロに負けない強いアメリカを示した。」と誇らしげに放送していた。韓国KBSは韓国船沈没関連のニュースで新たに17体の遺体を収容した。まだ200人以上が行方不明だ。韓国教育相が修学旅行禁止を決めた。キャンセルで生徒一人30万ウォン発生する。どうしてくれるのかと苦情が出ている。韓国政府は補助金を出すと言明した。」と伝えた。韓国KBSは朴大統領は21日、記者団に『常識的に見て到底納得できない殺人にひとしい行為だ』と語る様子をテレビに写した。

一方、ウクライナ情勢のその後の進展については英BBC,ドイツZDF,フランスF2など欧米各局が連日報道している。ドイツZDFは「バイデン米副大統領が厳重な警戒の中キエフに到着した。」と伝えた。英ＢＢＣは「バイデン副大統領のウクライナ訪問はプーチンに対してアメリカはウクライナを助けるというメッセージだ。アメリカは既に650億ドルの支援を約束している。」と報道していた。ドイツZDFは「混乱を収束させる目的のジュネーブ合意以降情勢は悪化に向かっている。ロシアの思惑通りに進んでいる。ラブロフ外相はウクライナ東部でのウクライナ暫定政府と親ロシア派との銃撃戦で双方に死者が出た。ラブロフ、ロシア外相は「アメリカはただ眺めているだけだ。」と非難したと伝えていた。

カタールアルジャジ―ラは22日朝の放送で「シリアで6月大統領選挙が行われる。アサドが立候補する。他に誰も立候補しない。7年間はアサド大統領になる。」と伝えた。スペインATVは「金融危機後7年振りでバカンス客が増えている。あるホテルでは予約で満室。」と語る様子を紹介していた。フランスF2は中国でのチョコレート人気でカカオ相場が今年にはいり昨年比26％値上がりした。このままの調子でカカオの大量消費が続けばカカオの値段が3倍になりチョコレートを食べられなくなるかもしれない。」とニュ―スを結んでいた。その他のニュ―スではNHK/BS「キャッチ！世界の情報」で中国でオンラインカード会社「アリペイ」を利用する客が昨年から異常な速度で増え、現在9000万人に達した。商品のネット購入に加えて利用者急増の背景に中国では預金金利が3％以下に抑えられている。「アリペイ」で運用すれば6％の利回りなることが指摘できる。」と紹介していた。

21日、週明けのNY市場では、堅調な小売り、鉱工業生産指数を材料に、NYダウは40ドル高、16,449ドルで取引された。10年物米債券利回りはほぼ横ばいの2.715%,NY外国為替市場では、ドルが買われ、1ドル＝102.60～65円、１ユーロ＝141.54~60円で取引された。NY原油（WTI）はバレル104.37ドル、NY金はオンス1,288ドルだった。三井住友銀行山下えつ子氏は「米住宅等米経済は必ずしも強くない。」と警戒的に発言していた。（了）