米高官、トランプ「炎と怒り」発言の「火消し」に必死、NY外為市場で一時、1ドル＝109.56円（学校で教えてくれない経済学）

ティラーソン米国務長官がトランプ米大統領の「炎と怒り」発言の「火消し」に努めた。マティス国防長官は北朝鮮に「核兵器の追求を断念するよう求めた」が一方で「米国は引き続き外交手段に訴える」と語った。9日のNY市場は米高官の相次ぐ「火消し」発言でやや落ち着きを取り戻し、NYダウは前日比36ドル、0.2％、小幅安の22,048ドルで取引を終えた。NY外為市場は北朝鮮問題を懸念して米国債が買われ、ドルは一時1ドル＝109.56円も「火消し」発言からドルは買戻され、1ドル＝110.01円、1ユーロ＝129.36円、NY原油はバレル49.56ドルと小幅高、一方、NY金は急伸、オンス1,279.30ドルで取引を終えた。

10日朝放送のNHK/BS「ワールドニュース」で韓国KBSは「朝鮮中央テレビは、北朝鮮はグアム包囲作戦を慎重に検討している。あとは金正恩委員長の決断を待つだけだ」と伝えた。米空軍B1が北朝鮮上空を飛行した。米上院議員の中に「いたずらに北朝鮮問題を煽ることはトップを刺激して危険だ。好ましくない。」との発言が出ている。中国国境付近に8日過ぎから国境審査待ちの列が急に増え始めた。国連制裁で制裁対象の一部の鉛の原料の入った貨物を積んでいた。30日の猶予期間内に中国へ運び込もうとしている。」と伝えた。香港TVBは「北朝鮮に対するトランプ米大統領発言に対して、北朝鮮はグアム包囲作戦と伝えた。グアムは単なる米国の軍事施設だけでない。10万人のアメリカ人が生活している。北は威嚇する。威嚇のあと北に具体的にどう対応するかがはるかに重要だ。」と伝えた。中国CCTVは「四川省北部でM7.0の地震が発生した。今のところ19名の死亡が確認された。多数の負傷者が出ている。中国有数の観光の名所で8,000台のバスに乗った観光客が訪れていた。中国共産党兵士、民兵ふくめ救出活動が続いている。一方、8日、新疆ウイグル地区でM6.6の地震が発生した。いまのところ重傷者含め32人のけが人が出ている。」と伝えた。上海東方衛視は「中国の7月の消費者指数が発表された。生鮮食品は上昇した。豚肉の値下がりが物価全体の上げを抑えた。一方、製造業指数は5.2％増加した。中国は現在構造調整の最中にある。」と伝えた。

英BBCは「ティラーソン米国務長官が8日、グアムを訪問した。グアムが北朝鮮の脅威にさらされる事態にないと語った。グアムは北朝鮮から6,000キロの距離にある。10万人のアメリカ人が生活している。」と伝えた。英BBCは「フランス、パリでテロ対策として配備されたフランス兵士が大型トラックに突っ込まれる事件が起こった。兵士2人が重傷を負った。容疑者との間で銃撃戦となり容疑者の身柄を拘束した。フランスコロン内相は事態は落ち着いていると語った」と伝えた。ドイツZDFも「パリ近郊で兵士5人の列に故意に車が突っ込んだ。今回の事件の背景は現在調査中である。テロを警戒する兵士がテロの標的にされる事件がこのところフランスで頻発している。」と伝えた。ドイツZDFは「ケニア総選挙が実施された。選挙結果がハッカー攻撃を受けたとして野党は選挙無効を訴えデモ行進している。10年前のケニアでの選挙で暴徒化し政治が混乱した。今のところ現職ケニヤッタ大統領がリードしている。」と伝えた。備えあれば憂いなしのことわざが頭に浮かぶ。（了）