肘関節の下が痛い （12月23日の臨床実践塾）

この「診断即治療」は、 FC２ブログ にも転載しています。

ここら辺が痛い

円回内筋

右の肘関節の下側が痛いと訴える方がいました。

「肘の下側って、どこら辺ですか。指で押さえてくれませんか」と言うと、左手の指で、肘関節の下辺りを探っていましたが、そのうち、
「ここら辺です」と指を止めた。
でも、漠然としていたようで、また指を動かしていました。

「OK、OK、それでいいですよ。ブログに使わせてね」と言い写真を撮りました。
これを解剖学で観ると、円回内筋になります。
上の写真で見ると、わかるのですが、円回内筋は前腕を回内させる筋ですので、筋肉の走行も斜めになっています。
ですから、この方が指で示そうとして、その付近を探していたのです。

円回内筋の起始は、上腕頭は、上腕骨内側上顆・内側上腕筋間中隔らに付着し、尺骨頭は、尺骨鈎状突起に付着しています。
そして、停止が、橈骨の中央の前面及び外側面に付着しています。
だから斜めに筋が走っているのです。

この筋は、「前腕を回内させる」働きがありますので、頻繁に使用されるので、傷みやすいのです。
「肘が曲がらない」と訴える場合は、多くがこの円回内筋に原因があります。
と言っても、上肢は円回内筋だけで動いているわけではありませんので、下の写真で見るように、関連する筋や関節も考える必要があります。

上肢の筋群

このような場合、私は遠位から調整を始めることが多いです。
筋肉の歪みは、遠位から起こることも多いし、遠位まで波及している場合も多いからです。
これは、アナトミートレイン（筋筋膜経線）の勉強をされたことのある方はご存知だと思いますが、肩関節の痛みでも、指先の捻じれを取るだけで半分以上治ってしまうこともあるのです。
つまり、筋膜で連動しているので、筋膜の歪みを取れば症状が消えるということです。

ですから、この方の治療も、手根骨の調整からしました。
そして、次は肩関節の調整です。
肩関節の調整と言っても、少しコツがありますが、手根骨を持ってバンザイの恰好に腕を引き上げただけです。
その後、

「どう？　肘の痛みは」と聞くと、

「治りました」と言っていました。

それから再発を防ぐために経絡を整えて治療を終了しました。

NYダウ乱高下、米貿易摩擦懸念とトランプ米イ大統領と米議会との軋轢背景（学校で教えてくれない経済学）

「米中摩擦が容易には解決しないとの雰囲気がホワイトハウスの中でますます強まりつつある」と12日付NYタイムズ紙電子版が書いた。ファーウエイCFOがカナダで逮捕された後米中貿易摩擦は険悪化している。その中でムニューシン米財務長官が中国の劉副首相と電話会談を行い事態の鎮静化の動きが見られた。一方、トランプ大統領と米国議会での軋轢に関連して、12日付ワシントンポスト紙電子版はメキシコの壁予算を民主党が拒否すれば政府機関閉鎖を考えざるを得ないと民主下院ペロシ、共和上院シューマン院内総務とトランプ大統領との会合は物別れに終わった。シューマン上院院内総務は「トランプ大統領はすぐにかっとなって腹を立てる癇癪もちの様な男だと語った」と書いた。

11日のNY市場は米中高官が米中貿易摩擦解消に向けて動き始めたと伝えられた後、NYダウは上げて始まったが、メキシコの壁問題で米議会とトランプ大統領との軋轢が改めて浮き彫りとなり、前日比53ドル安、24,370ドルで取引を終えた。NY外為市場では12月米利上げをほぼ織り込む中来年以降の利上げには様子見するとの見方が台頭、1ドル＝113.37円1ユーロ＝128.31円で取引された。NY原油（WTI）はバレル51.65ドルへ小幅反発、NY金はオンス1，247.20ドルと小幅に続落した。

12日朝放送のNHK/BS「ワールドニュース」で英BBCは「12月13日からのEU首脳会議を控える中、英国のEU離脱案の英議会裁決見送りを決めたメイ英首相がブリユッセルを訪問、EUと再交渉への道を探ろうとしてオランダ、ドイツの首相、EUユンケル議長などと会談したがEU首脳の扉は閉されたままだった。12日朝放送のフランスF2は「11日開かれたフランス議会は最低賃金制度手直しに取り掛かった。」と伝え、フランスF2は「最低賃金月1,100ユーロ（約14万円）を3割上げてくれるのならいいが100ユーロ見直しでは生活の足しにもならない。」という男性の声や「上げてくれるならいくらでもいいわ」と答える清掃職の女性労働者の声を紹介していた。フランス２４テレビ局は「ドイツとの国境の町で銃撃事件が11日発生2名死亡多数のケガ人が出ている」と伝えた。

12日朝放送のドイツZDFは「メルケル首相はブリッセル訪問のメイ首相を出迎え会談した。笑顔で握手したがメルケル首相は「EUと英国との合意案を手直しする予定はない」と答えた。」と伝えた。ドイツZDFは「今年の顔」としてタイム誌が取り上げた人物にトルコ総領事館で殺害されたサウジアラビア、ジャーナリスト、カショギ氏その他いずれもジャーナリストが選ばれた。」と伝えたあと「2年前のクーデター事件後2,000人が政府転覆罪でトルコ政府に拘留されている。ドイツZDFはじめ複数のメディアの調査によれば目に余るトルコ政府による人権違反の行為が明らかになった」と伝えた。一方、12日朝放送の豪ABCは「オーストラリアの多くのスーパーマーケットで粉ミルクの販売を一人1回２缶に制限しているが、同じ人間が繰り返し店で買い、それをほぼ４倍の値段で中国人に売りさばいている男のアジトが摘発された。」と伝えた。（了）