G20会合後の米中首脳会談で「良い知らせ」を期待できるとしてNYダウ199ドル高（学校で教えてくれない経済学）

「ライトハイザー米米STR通商代表が、30日「1日予定の米中首脳会談での貿易問題討議で「良い結果が出なければ驚きだ」と語ったと伝えられて30日のNYダウは反発に転じ199ドル高、25,538ドルで取引を終えた。週明け3日のパウエル米FRB議長の議会証言が改めて注目される。12月開催の米FOMC会合での利上げは既に織り込まれているが、来年以降の利上げにブレーキがかかるかどうか、来週発表のISM米景況感指数、米雇用統計発表が併せ注目される」と30日付ブルームバーグは伝えた。30日のブルームバーグは「世界最大のホテルチエーン、マリオネットがハッカー攻撃を受け、5億人の顧客データが盗まれたと発表した。マリオネット株は30日のNY市場で5.8％急落した」と伝えた。

30日、米債券が買われ10年物米国債利回りは2.99％へ低下した。NY外為市場はドル売りに転じ、1ドル＝113.46円、1ユーロ＝128.45円で取引された。NY原油（WTI）は世界的受給不安から売られバレル50.93ドルで取引を終えた。NY金はこの日から来年2月物に変わりオンス1，226.00ドルと下落した。一方、1日朝放送のNHK/BS「ワールドニュース」で韓国KBSはアラスカでM7.00地震発生を伝えた後「韓国中央銀行は、政策金利を現行の1.5% を1.75％への引き上げを決めた。米FRBの12月0.25％利上げを見越して米韓金利差拡大による資金流出を防ぐためとみられる。一方、韓国経済の先行き不透明の中での今回の利上げには批判的な見方が多い」と伝えた。

1日朝放送のNHK/BS「ワールドニュース」はアルゼンチンで開催されたG20会合について、英BBC,ドイツZDF,フランスF2,スペインTVE,ロシアテレビ、豪ABC,トルコTRT,韓国KBSはシンガポールCNA,香港TVE、カタール、アルジャジーラがそれぞれ時間を割いて取り上げた。ブルームバーグ電子版は動画を流し各国首脳の記念撮影の様子を映した。1日朝放送の英BBCは「各国首脳はG20全体会議をよそに関係各国同士の個別の会合に熱心だった。」と総括した。英BBCは「米、カナダ、メキシコ3国は新たなNFTA貿易協定を確認した。BRICS5ケ国が会合を開き、保護主義を厳しく非難する共同声明を発表した。」と伝えたあと記念撮影の様子として「トランプ大統領はプーチン大統領と眼を会わすこともしなかった。メルケル独首相は首相専用機のトラブル発生で写真撮影に間に合わなかった。G20会合では注目のサウジ、ムハンマド皇太子とプーチン大統領と派手に握手する様子が目立った。」と伝えた。英BBCは「写真撮影場面ではムハンマド皇太子は右端に追いやられて誰からも声をかけられなかった。撮影前にはマクロン仏大統領、メイ英首相はムハンマド皇太子と立ち話していた」と伝えた。

1日朝放送のドイツZDFはマリオネット広報が5億人の顧客名簿を盗まれたことを謝罪したと伝えたあと「30日、人口48億人、世界GDPの85％を占めるG20が始まったが集合写真にメルケル首相の姿はなかった。専用機にトラブルが発生、ボン空港に引返し定期便で現地に向かった。ドイツにとっては誠に恥ずかしい出来事となった。」と伝えた。（了）