神戸市内S病院玄関ホール風景パート2
江嵜企画代表・Ken
昨年11月初めの耳下腺腫瘍手術で全身麻酔に使われた止血剤その他もろもろの薬剤の影響か分からないが、姿を消していた蕁麻疹が目を覚ました。今もって原因不明であるが、神戸市内のS病院皮膚科に週1の間隔で光線療法(紫外線放射)に通院している。
治療が終わるとお決まりのコースであるがその日の清算が控えている。時間帯にもよるが出来上がるまでに15~20分の待ち時間がある。病院の目の前に薬局がある。処方箋を持参して出来上がるまでこちらも20~30分の待ち合わせ時間がある。
小生にとって、それが格好のスケッチタイムとなり目の前の様子を電車の中同様、鉛筆を走らせ自宅に帰って彩色することがほぼ習いとなっている。
この日は当病院自慢の玄関ホール奥にあるステンドグラスを正面に清算機を使う客人を入れて仕上げた。以前気が付かなかったがステンドグラス越しに中庭があり親子を型どったと思しき銅像をガラス越しに描きこんだ。
診察治療が終わると病院カウンターへ清算表を提出する。診察券カードを挿入するとパーコードがついた番号を印刷した紙が出てくる。それを指定の場所に置くとその日の支払額が精算機画面に出てくる。「確認」ボタンを押す。
次に「診察明細書」は「要ります」、「要りません」の2種表示される。指定金額を入れる。「確認」のボタンを押すと診療明細と予約表がついた領収書が出てくる。
塗り薬として軟膏が処方されている。自宅で全身に塗り込んで下さいと担当医に指示されて2ケ月経過した。当初は全身に蕁麻疹が出た。最近は攻撃される個所が限定されてきた。勝手にかゆい場所だけ塗り薬をつけていたが、看護師さんに「全身に軟膏塗ってますか」と聞かれた。
当初の主治医の指示に反して「かゆいところだけ塗っています」と正直に答えた。何も症状が出ていないのになぜ全身に塗る必要があるのかと看護師さんに生意気にも答えた。I先生が光治療室に来られ「完全に治まるまで全身に塗って下さい」と改めて指示された。
蕁麻疹は身体の中に問題があり身体がたまらず外に出してくる「叫び」だと思っている。皮膚の表面から軟膏をぬったり紫外線を照射しても所詮は対症療法であることはI先生ご自身も承知しておられる。しかし、かゆみをとにもかくにも止めなければならない。そのための処方である。指示に従わないと治らないですよと言われた。おとなしく帰路についた。
大根スープが蕁麻疹に効果があると聞いて毎日継続している。血液検査の結果、少々亜鉛不足との結果が出た。I先生の指示で1月分、食後に一日3回飲んでいる。I先生によれば即効果は出ませんとのことだった。
余談ながら英語でpatientという言葉がある。(医者から見て)患者、病人のこと。ラテン語で「耐え苦しんでいる(者)の意。Patientとは「忍耐強い」、「辛抱強い」という意味とWeblio英和辞典に出ていた。言いえて妙だなとつくづく感心する。(了)