ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

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パウエルFRB議長、FOMC後の記者会見で「新型コロナウイルス感染拡大を非常に慎重に見守っている」と発言後、NY株下げに転じ前日横ばいで取引終了(学校で教えてくれない」経済学)

2020-01-30 10:24:41 | 経済学
米FOMCは28~29日の会合で政策金利を年1.5~1.75%据え置きを全会一致で決めた。会合の後の記者会見でパウエルFRB議長は「①米大統領選挙までの金利政策に変更はない、②新型コロナウイルスの海外での影響について非常に慎重に見守る。長期的には世界経済への影響は懸念していない、③米国経済は内需主体である。堅調を維持する、④インフレ目標2%は変更しないがコミットしていない。」などと語ったと30日付のロイター電は伝えた。ロイター電によると「29日のNY市場でダウは28,734ドル、11ドル高とほぼ横ばい、ナスダック、9,275,0.1%高、S&P500,3,273,0.1%安 で取引を終えた。米企業業績発表を受けてアップル、2.1%高、ボーイング、1.7%高、GE,10.7% 高が相場を牽引した。アップルは売上、利益ともにナリスト予想を上回った。ボーイングは23年ぶり赤字を出したが、ボーイング737MAX損害額がアナリスト予想を大きく下回ったことから株価が反発した。ただ、パウエル記者会見後、取引終了にかけて全般、急速に値下がりした。」と書いた。

29日のNY外為市場では米債券買い、米10年債利回りが1.64%へ下落したが、パウエル記者会見後も大きな変化はなかった。1ドル=109.04円、1ユーロ=120.07円、1英ポンド=141.94円で取引された。ユーロは全般弱相場が継続している。英ポンドは英国のEU離脱を月末に控えて様子見。英国がフアーウエイとの関係維維持するとジョンソン英首相が英議会で答弁、一方、米国は一貫してフアーウエイ排除をダボス会議でもトランプ大統領は明言した。英国はEU離脱後、2国間取引に軸足を移さざるを得ない。米英間で溝ができることは好ましくないとの見方が出ている。一方、NY原油(WTI)は小幅安のバレル53.16ドルと中東情勢緊迫あと急騰、鎮静化のあと急落したが、その後落ち着いた。NY金は小幅高のオンス1,576.16ドルと堅調相場を維持している。相場の世界で言う「上に用がある」姿を示している。

閑話休題。日本人は相場の話をすると嫌がる人が多い。面白いことに競馬や魚釣りの話になると目がない。人それぞれでいいが日本人は一般にお金の話を忌避する傾向が強いことは当欄でもしばしば書いた。NHK大河ドラマでは経済が命取りになることがしばしば出てくる。安倍総理が日本の人口減少に対して危機感を露わにするが女性が安心して子供を育てられる保育所確保が出来ていない。職場での女性職員に対する会社全体としての冷ややかな目は改善は見られると伝えられるが女性職員が子供の保育で急遽帰宅を迫られることがむつかしい現状は基本的に変わっていない。経済がしっかりしないと全てうまくいかない。

近くの喫茶店にほぼ日参している。昔は「老健施設」と呼ばれていた施設が今ではホームクラブと呼ぶ。そこで働いているある方が厳しいというか聞きようによっては悲惨な状況に利用者が置かれている。一方、働く方は時給1,000円では余りにも日々の仕事の中身が過酷なため人が集まらず、人手不足倒産が続発していると話していた。介護保険制度が2000年に実施された時、介護産業はバラ色の業種としてもてはやされたが今様変わりである。(了)

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