2020年、NY市場は、中国が1月6日から預金準備率を0.5ポイント引き下げ、市場への資金供給量を増やすと1月1日発表を材料に過去最高値を更新したと3日付けWSJ紙電子版が伝えた。2日NYダウは、28,538ドル、330ドル、1.2%高、ナスダック、9,092,1.3%高、S&P500、3,257、0.8%高と揃って上昇した。①米中対立の緩和、②世界経済改善の兆し、③中国金融措置発表が年初のNY市場株価上昇を支えたと3日付けロイター通信電子版が伝えた。一方同記事によれば「一部市場関係者は米中貿易協議が進展しないケースや米国経済が期待どうりに進まなければ株価が急反落する可能性があると警告した」と伝えた。
2日のNY外為市場では米債券が買われ、米10年物債券利回りが1.88%台へ下落、イラン軍司令官が米空爆で殺害された後、中東情勢が緊迫、リスク回避の円買いが進み、1ドル=108.07円、1ユーロ=120.29円、1英ポンド=141.28ドルへ主要通貨に対して円高が進んだ。NY 原油(WTI)は中東情勢悪化を材料に急騰、バレル62.28ドルへ急騰、NY金はオンス1,551.50ドルへ値上がりしたと3日付けロイタ―電は伝えた。1月3日付けWSJ紙電子版は「イラン軍事関係者が殺害されたことでワシントンとテヘラン関係が悪化、原油相場が急騰した。無人機によるイラン精鋭部隊司令官殺害を受けて、ホメネイ師は「米国に対して報復する」と警告した。エスパー米国防長官は「状況は一変した。」と語ったと伝えた。
閑話休題。日本に住んでいると年初からのNY市場での株価過去最高値更新やイランとアメリカの関係がイラクでの米バクダッド大使館で米関係者に死傷者が出たあと米国防長官が「米国とイランとの関係は一変した」と発言した生々しい空気は伝ってこない。日本が平和であることはありがたいとである。しかし、かくも彼我の差が余りにも大きすぎると軍事、民事問わず、外国と交渉事をしたり、卑近な例であるが、一般家庭でも海外で身内が駐在している家族にさえ誤った信号を送ってしまうことだけは確かであろう。
欧米ではクリスマス迄は言葉は悪いがお祝いムード一色である。ところがクリスマスが終わるとスイッチがオンに切り変わる。それがよく言はれる狩猟民族と農耕民族の特徴的差なのかもしれない。14年前の古い話だが「読売こころ塾」で小野田寛郎さんの話を聞いた時「相手の目がキョロキョロしているときはまだ探している。ところが、眼が止まった瞬間撃ってくる。自分が撃たれる前に相手を撃たないと殺されるからその前にズドンとやる。」と話しておられたことばを今も忘れることが出来ない。
余談ながら血圧や万歩計の話になると多くの日本人は盛り上がる。競馬の話になるとお馬さんの家系を専門家はだしで喋り出したら止まらない。近くの喫茶店に最近通うようになったがマスターは子供の頃から釣りをやっている。潮目が変わると魚は全く釣れない。海は人を待ってくれない。釣れないときはあっさり引き上げると話している。2020年は平和ボケにどっぷり浸っている日本人が最大の試練に直面する年になりそうで要警戒だ。(了)
2日のNY外為市場では米債券が買われ、米10年物債券利回りが1.88%台へ下落、イラン軍司令官が米空爆で殺害された後、中東情勢が緊迫、リスク回避の円買いが進み、1ドル=108.07円、1ユーロ=120.29円、1英ポンド=141.28ドルへ主要通貨に対して円高が進んだ。NY 原油(WTI)は中東情勢悪化を材料に急騰、バレル62.28ドルへ急騰、NY金はオンス1,551.50ドルへ値上がりしたと3日付けロイタ―電は伝えた。1月3日付けWSJ紙電子版は「イラン軍事関係者が殺害されたことでワシントンとテヘラン関係が悪化、原油相場が急騰した。無人機によるイラン精鋭部隊司令官殺害を受けて、ホメネイ師は「米国に対して報復する」と警告した。エスパー米国防長官は「状況は一変した。」と語ったと伝えた。
閑話休題。日本に住んでいると年初からのNY市場での株価過去最高値更新やイランとアメリカの関係がイラクでの米バクダッド大使館で米関係者に死傷者が出たあと米国防長官が「米国とイランとの関係は一変した」と発言した生々しい空気は伝ってこない。日本が平和であることはありがたいとである。しかし、かくも彼我の差が余りにも大きすぎると軍事、民事問わず、外国と交渉事をしたり、卑近な例であるが、一般家庭でも海外で身内が駐在している家族にさえ誤った信号を送ってしまうことだけは確かであろう。
欧米ではクリスマス迄は言葉は悪いがお祝いムード一色である。ところがクリスマスが終わるとスイッチがオンに切り変わる。それがよく言はれる狩猟民族と農耕民族の特徴的差なのかもしれない。14年前の古い話だが「読売こころ塾」で小野田寛郎さんの話を聞いた時「相手の目がキョロキョロしているときはまだ探している。ところが、眼が止まった瞬間撃ってくる。自分が撃たれる前に相手を撃たないと殺されるからその前にズドンとやる。」と話しておられたことばを今も忘れることが出来ない。
余談ながら血圧や万歩計の話になると多くの日本人は盛り上がる。競馬の話になるとお馬さんの家系を専門家はだしで喋り出したら止まらない。近くの喫茶店に最近通うようになったがマスターは子供の頃から釣りをやっている。潮目が変わると魚は全く釣れない。海は人を待ってくれない。釣れないときはあっさり引き上げると話している。2020年は平和ボケにどっぷり浸っている日本人が最大の試練に直面する年になりそうで要警戒だ。(了)