行きがけの駄賃で喫茶C店
江嵜企画代表・Ken
お昼をいただきに喫茶クッキーを訪れた。行きがけの駄賃という言葉がある。
食事が本義である。正面カウンターを鉛筆デッサンした。出来振りはさておき
図らずも描き初めの絵となった。
行きがけの駄賃について、いつものようにヤフーのお世話になった。馬子が
駄馬を引き、仕事で問屋まで取りに行った。そのついでに別の用事を聞くことで
一寸した小遣い稼ぎをしたことが由来と出ていた。
時間をかけないで別のことをする意味で手間暇かけて大層なことにならいことが
味噌である。肝心なことはおいしく食事をいただくことである。まず水が出てくる。
次にデザートが出てくる。食事が済んだところをマスターが見計らって、当店自慢の
コーヒーが出てくる。紅茶も先日いただいたが、なかなかの代物と実感した。
この日は厚揚げの肉の炒めを注文した。出来立てほやほやをいただくのが本義である。
スケッチは10分か多少時間をかけても15分一本勝負である。電車内でのスケッチも
同じであることは以前にも書いた。間髪を入れず構図を決める。狙い定めて
ポイントに打ち込むことが求められる。彩色と仕上げは自宅で行う。
今年の画材を年末に描いていた「喫茶クッキー店内風景」とすることで、昨年11月末に
開かれた高島屋「吉兆展」で猪熊佳子先生にお会いする機会がありご了解をいただいた。
その時猪熊先生からお店のバックを今一つ丁寧に描くようにとのアドバイスがあった。
行きがけの駄賃と言えば正直語弊があるが、カウンターの背中を意識して丁寧に描いた。
原画は4人の客人が食事しながら談笑する場面である。描き直しは出来ない。想像を
逞しくして、猪熊佳子先生のご指導を受けながら一枚の絵として仕上げる予定である。
今年初日の日本画教室は1月26日(日)10時半から始まる。場所が仮教室のなんば
パークスから元高島屋別館でホテルにリ二ューアルされた場所に変わる。昨年は病院
通いの一年だった。一陽来復、心機一転も、やわらこうにをモットーに頑張りたい。(了)