(学校で教えてくれない経済学)
「昭和の日」の29日はNHK/BS「ワールドニュース」の放送はお休み。28日、ブルームバーグ電子版は「米銀行懸念,米利上げ継続懸念を米企業業績堅調が打ち消し、週末、28日のNY株は値上がりした。NY外為市場では欧米金融当局は利上げ継続意向だ。一方、植田日銀総裁は「金融緩和継続」表明.1ユーロ=150円2008年来円安を記録した。」と伝えた。
28日、NY市場でダウは34,098ドル、272ドル、0.80%高、S&P500は4,169と34ポイント、0.83%高、ナスダックは12,226と84ポイント、0.69%高で取引を終えた。恐怖指数VIXは15.78と7.34%低下した。NY外為市場で1ドル=136.30円、1.76%高、1ユーロ=150.07円、1.63%高、1英ポンド=171.12円、2.48%高と円安が進んだ。NY原油(WTI)はバレル76.63ドル、2.50%高、北海ブレント、同80.26ドル、2.61%高で取引された。NY金はオンス1,999.40ドル、0.02%高。ビットコインは2万9,380ドル、0.31%安で取引された。
28日、WSJ紙電子版は「①JPモルガンとPVCフィナンシアルとのフアーストリパブリック銀行買収競争がはじまった。②米FRBは28日発表の報告書でSVB(シリコンバレー銀行)破綻への対応遅れを認めた。一方、ファーストリパブリック株は1株1.6ドルと年初来98%安で取引を終えた。③3月の米賃金指数が2月、3月連続で0.3%上昇(前年同月比4.0%上昇)で特に人手不足顕著なサービス分野でのインフレが継続している。米FRBの5月利上げにとどまらず利上げ継続の可能性を高めたと市場は見ている。」と伝えた。
28日、ブルームバーグ電子版は「①格付け会社フィッチはフランスの格付けをAAランクから一段下のAA―に引き下げた。マクロン政権の「年金支給開始年齢を64歳まで2年引き延ばしを強行したが国民の反発は収まっていない。財政赤字削減が遅れると判断した。②FDIC(米連邦預金保険公社)はフアーストリパブリックを管理下におくことを検討している。ファーストリパブリック銀行株は3.51ドルから1.60ドルまで下げた。年初来97%下落した。③シグネチャー銀行破綻の前日、5段階表示の信用格付け上から2だった。問題を抱えていると認識出来ていなかった。調査チームの人材を適切に充当出来ず問題把握が遅れたと認めた。」と伝えた。④植田日銀総裁は、28日の日銀政策会合後の記者会見で「現段階の引き締めにより目標の物価2.0%実現へのリスクを避けるため緩和政策維持を発表した。ユーロに対して150円と2008年以来となる円安が進行した。⑤サマーズ元財務長官は「火の手が広がり始めてから抑え込むより最初から火事を防ぐことの方が容易だ。」と相次ぐ米地方銀行の破綻危機に言及した。⑥呉中国大使は28日の記者会見で「台湾問題について「いかなる外部勢力も干渉する権利はない。」と強調した。アステラス製薬の職員拘束は「スパイ行為があった。中国の主権侵害に関連する。」と述べた。中国は「反スパイ法」改正を7月予定している。中国政府は米べイン上海事務所を捜索した。スパイ容疑かどうかは不明だ。」と伝えた。情報が氾濫している。「災害は忘れたころにやってくる」と寺田虎彦の名言が残っている。人間の健康も同じである。兆候をいかに早く察知するかが大切であろう。(了)