画・江嵜 健一郎
《華朋》―池坊 月刊誌『華道』の表紙を飾った3人展―(岩田壮兵 森田りえ子 田中裕子)が大雅堂で4月13日(水)開催と日本画家 森田りえ子先生から案内があり楽しみにして出かけた。画廊2階会場の様子をスケッチした。
一階には作家3人の略歴と3作家の描いた表紙絵の月刊誌「華道」が展示されていた。一階で森田りえ子先生の掲載誌を拝見していたところ「ご苦労様です。」の声がした。振り返ったら、なんと森田りえ子先生の姉上だった。
午後3時前だったので森田りえ子先生には会えないかもしれない。しかし、ひょっとしたら姉上には会えるかもしれないと密かに期待していた。「お姉さんにお会い出来てよかったです。」と思わず声が出た。「私も」とシエアしていただき光栄だった。
お帰りの際、後姿で小生と分かったので声をかけたそうだ。姉上は2年前体調を崩された。その後お会い出来ていなかった。開口一番「お元気ですか」と思わず聞いてしまった。「元気、元気」と笑顔が跳ね返ってきた。
会場の係の方から「お二人ご一緒に撮りしましょうか」の声がかかった。お言葉に甘えて姉上と2ショットと相成った。
姉上と玄関でお帰りの挨拶を済ませ、作品が展示された二階へ移動した。入り口に置かれた台の上に大きな鉢に花が生けてあった。池坊と札が建てられていた。部屋の真ん中には丸太を削って仕上げた長椅子が用意されていた。
会場左手には岩田壮平画伯の作品、正面に森田りえ子画伯の作品、右手には田中裕子画伯の作品がそれぞれ4点、合計12点あり堪能した。会場には三々五々2人連れ、3人連れの客人が訪れた。
大雅堂は阪急四条河原町下車、八坂神社目指しゆっくり歩いて20分足らず。東大路通りに面し、筋向かいに祇園会館が見える場所にあった。
京都は訪れるごとに外国人観光客の数が増えている。黒い目の外人さんが多いが青い目の外人さんも確実に増えてきているように見える。いまは韓国語が多く聞こえる。早晩中国語の客人も増えることであろう。
ゆっくりと歩きながら四条通りをきょろきょろ外人さんがどんな店に入るか見ることが出来たのは一興だった。
日本でも食料品高騰でどこまでインフレが進むか読めないが外国人観光客から見れば1ドル=133円前後はまだ居心地がいい水準なのかもしれない。
日本経済回復にはこれといった決め手を欠く。インバウンド拡大とその定着に日本の景気回復の起爆剤としての貢献をどうしても期待してしまう。(了)