3月ISM製造業景況指数が46.3(予想:47.5・2月:47.7)とコロナ感染拡大前の20年6月来最低を記録した。内雇用指数は49.2と20年7月来最低を記録した。米景気先行き懸念から債券が上昇、利回りが低下、ドルが売られた。1ドル=133.30円から1ドル=132.34円までドルが対円で値下がりした。一方、OPECプラス8か国が予想外の116万バレル/日量減産を発表した。年内一杯継続と見られる。減産量は生産能力の1%に相当する。再びインフレ懸念が台頭した。このところの銀行危機で米FRBはじめECB,イングランド銀行など中央銀行の利上げペース鈍化期待が後退した。3日のブルームバーグ電子版は「米FRBの次回5月2,3日開催のFOMC会合で0.25%利上げを織り込んでいたが、3日のサプライズ原油減産決定で、難しい判断を迫られる。」と伝えた。
3日、NY市場でダウは33,601ドル、327ドル、0.98%高、S&P500は4,124と15ポイント、0.37%高、ナスダックは12,189と32ポイント、0.27%安で取引を終えた。個別銘柄では管理医療会社ユナイテッド・ヘルスが494.19ドル、4.57%高、1銘柄でダウを142ポイント押し上げた。ナスダックではテスラが194.77ドル、6.12%安とナスダック株安をリードした。恐怖指数VIXは18.57と0.70%安、米10年債利回りは3.413%と2.20%低下した。NY外為市場では1ドル=132.38円、0.67%安、1ユーロ=144.34円、0.12% 安、1英ポンド=164.40円、0.06%高で取引された。NY原油(WTI)はバレル80.53ドル、6.42% 高、北海ブレント、同85.01ドル、6.41%高で取引された。OPECプラス減産決定が相場を押し上げた。NY金はオンス2,001.20ドル、0.78%高、ビットコインは2万7,786ドル、1.39%安で取引された。
4日朝放送のNHK/BS「ワールドニュース」で英BBCは「①英教職員組合が英政府の5%賃上げに抗議、スト継続を決めた。ストは夏休み直前まで続く可能性がある。②ロシア、サンクトぺテルブルグ市内、カフェでの爆破事件の容疑者の身柄が拘束された。死亡者はSNSでロシアのウクライナ侵攻を支持していたフォミン氏。ロシア政府はウクライナの犯行とみている。ウクライナは否定している。③NASAは月探査の乗組員4人を発表した。4人は月をベースに火星探査を目指していると語った。」と伝えた。フランス2は「①OPECプラスが原油減産で原油相場が急騰した。②マクロン大統領の訪中でエアバス社はエアバス350成約を期待している。③西側からウクライナに戦車90両が既に渡された。ドンパスはじめ激しい戦闘が予想される。」と伝えた。シンガポールCNAは「①禁固2年判決を受けた最大野党元総裁のガンジー氏裁判に抗議活動が続いている。②南シナ海で油田開発を進めるペトロナスとの軋轢が表面化。31日、習主席、アンワル、マレーシア首相の会談でも取り上げられた。③マレーシア下院は「強制死刑」は廃止する改正案の審議を開始した。裁判官の裁量の余地は残す。」と伝えた。韓国KBSは「韓国議会で3日、野党は対日屈辱外交として激しく政府を非難した。政府は「竹島、慰安婦問題は韓日首脳会談では議論なかったと答えた。」と伝えた。問題は日本である。開催中の国会でも意味不明のやり取りが続く。(了)