ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

JR山科から神戸線住吉間3時間かかる!!(スケッチ&コメント)

2009-12-20 09:12:21 | スケッチ


JR京都線車内風景

江嵜企画代表・Ken



JR湖西線山科駅を午後5時22分発の姫路行き新快速電車に乗った。予定通りだと遅くとも6時半には自宅最寄駅住吉に着く。それがなんと午後8時20分を過ぎていた。高槻駅1つ手前の山崎という駅で電車は止った。車内アナウンスによると摂津富田と茨木の間で5時43分に人身事故が発生したというのである。人身事故を起こしたのは山科駅午後5時17分発の快速電車であろう。

 仏さんには悪いが手際よくやってくれれば3~40分待てば電車は動くと高をくくっていた。ところが動き出したのは午後7時である。その間なんども「ご迷惑をおかけしております。しばらくおまちください。」のアナウンスを聞かされた。

 1時間ほどたって、「1両目と9両目の扉を開けますから」というアナウンスがあった。なぜかとおもったが、それぞれの車両にはトイレがあるからである。8両目までは網干行き、9両目から姫路行きで列車は連結していないため往来不能である。ところがアナウンスがあってから「只今、連絡を取っておりますからしばらくお待ちください」を何度も繰り返すのである。ドアの上に蓋があり、車掌が手でドアを開けた。ぞろぞろと客が移動してきた。

 京都まで約4分、京都から高槻まで約9分だから本来なら5時33分ごろには高槻駅に着いく。着いたのは午後7時を廻っていた。

 高槻駅の次は新大阪駅である。奇妙にもほとんど客は乗らなかった。あとがいけない。「大阪駅で乗り降りに時間がかかっております。しばらくお待ちください。ご迷惑をおかけします。」をここでも何回もくりかえす。

 大阪駅でもひとはほとんど乗って来ない。諦めて阪急や阪神に乗り換えたのだろうか。「大阪駅で乗り降りに時間がかかっております」というのは、アナウンス・マニュアルに書いてあるのだろう。謝ればいいとでも思っているのだろうか。

 この日、山科で猪熊佳子日本画教室があった。来年の干支トラの絵を色紙に描いた。クレマチスの絵をほぼ仕上げた。ご機嫌で帰宅出来るはずだった。なんとも後味が悪いというか、JRの対応のまずさを改めて痛感した次第である。時間待ちに2枚スケッチした。そのうちの一枚である。気がはいっていないのがひと眼でわかる。絵は心の鏡であるから怖い。(了)

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

COP15リーダー不在で閉幕、イラン軍イラク油田占拠報道で原油73.36ドル

2009-12-19 09:28:39 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)



コペンハーゲンで開かれていたCOP15で中国は「対GDPで温室効果ガスを独自に40~45%削減する」と一方的に宣言した。ガス排出量が最も多い米中2国の動き次第であるが米国は議会が受け入れない限りいかなる提案も実現しないと今朝のWSJ紙は伝えた。

イタリアの代表は「来年に向けた教科書が出来た」と話した。ナイジエリア代表は「オバマは健康保険法案が成立した後、環境法案を最優先すると宣言しなかった」と批判した。オバマ演説に対する参加者の空気は冷たかったとWSJ紙は冷静に報道していた。

今朝のNHK・BS「おはよう世界」が紹介するモスクワテレビは、ロシアのメドベージエフ大統領は「合意の可能性を疑っていない。会議は最後の24時間で遅れを挽回した。交渉の進展に満足している」と語ったとめずらしく多くの時間を割いてアッピールしていた。

今朝のWSJ紙には日本のCOP15での発言は一切なかった。ただ、「日銀がゼロ金利を継続する。デフレと闘うと明言した」と期待感を込めて日本の動きを紹介していた。

18日のNY株式市場は、NYダウは前日比20ドル高,10,328ドルと小幅上げた。一方、ハイテク株指数のナスダックは31ポイント1.5%上げ,2,211で取引された。NY原油(WTI)は、イラン軍が国境付近の2ケ所のイラク油田を占拠したとのニュースを材料にバレル71セント上げ,73.36ドルで、NY金先物はオンス4ドル高、1,110ドルで取引された。

NY外国為替市場では、ドルが引き続き買われ、1ユーロ=1.4335ドルと対ユーロで3ケ月振りの高値、対円で、1ドル=90.34円と6週間ぶりの高値で取引されたとWSJ紙は書いていた。ただ、ドルがこのまま高値追いするとの見方は少ない。

このところのユーロ売りは、欧州の金融機関に、ドバイでの信用不安、ギリシャの財政危機を材料に先行き不安が出てきたことが挙げられ、一方米国の景気が予想外に堅調である。その結果、利上げ時期が早まるとして欧米間の金利差縮小期待が背景にあるようだ。

今朝のNHK・BS「おはよう世界」(経済情報)に出演した日本の銀行のコメンテーターは「ドル買い戻しはドル91円で当面の目標をクリアした。これから先はドルが再び売られる展開だろう。」とコメントしていた。底流にはドル先安懸念は消えていないからだろう。

クリスマスを控えて特に欧米人は気もそぞろであろう。COP15の会合もそれぞれの国の代表が「演技」して家路に着いた。中国の温家宝首相は「中国は石炭を焚いて生きる1億5,000万のPovertyLine(最低生活水準)以下の人間を抱えている」と中国の環境問題での特殊事情を訴えた。リーダー不在の時代だということをCOP15は再認識させてくれた。(了)

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ギリシャ財政破たん懸念でユーロ売り、NYダウ132ドル安(学校で教えてくれない経済学)

2009-12-18 10:17:56 | 経済学
NY外国為替市場で、ギリシャの財政危機を材料に欧州株売りの流れを引き継いで、ユーロが対ドルで売られ、1ユーロ=1.43ドル台で取引された。対ユーロでのドル反発を受けてNY金先物相場はオンス28ドル強下げ1,107ドルで取引された。原油相場はバレル69.65ドルで前日ほぼ横ばいで取引を終了した。

NY株式市場は、米金融大手のシティー株が7.3%、バンカメ2.3%安、物流大手のフェデックス株が厳しい決算見通しを受けて6.1%下げたことも弱気が台頭、ほぼ全面安の展開となり、前日比132ドル安、10,120ドルで取引を終了した。

今朝のWSJ紙は「低い場所に座っている時さほど気にとめていなかったことが、座る場所が高くなるとマイナス材料に敏感に反応する。」「12月直近の米失業保険申請件数が予測の9,000件減が7,000件増加した。それを捉えて株価にマイナスに反応した」とさる投資会社のバイスプレジデントのコメントをWSJ紙は紹介していた。

株式にしろ金相場にしろ、人が取引していると思うとなかなか分かり難い。鳥や動物は前日、餌場に集まっていたから、翌日もやってくると思うとさにあらずである。特に日本人が相場嫌いなのは、ご先祖様が田んぼの中でひたすら草むしりして生活していた遺伝子が大いに影響しているのであろう。動くものが体質的にそもそも嫌いな人が多いようである。

一度決めたことを変えることも良しとしない。マニフエスト通りやらないとなぜ決めた通りやらないのかと厳しく非難される。武士に二言なしという言葉にそれが典型的に出ている。お金は汚いものだという教えも江戸時代の武士社会に都合のいい考え方だった。

お金は血液のようなもので流れてこそ浮かばれる。血液の流れが滞ると決まって病気になる。お金の流れが滞ると経済は病気になる。米FRBが青天井でドル紙幣を印刷し続けるのも潤沢にお金を回して大恐慌の二の舞は避けたいとするバ―ナンキの執念だろう。

ドバイ・ワールドは600億ドルの借金を抱えている。そこが半年間の支払い猶予(モラトリアム)を要請した。それだけで世界はリーマンの再来かと騒いだ。ドバイ問題は一様鎮静化しているように見える。「段ボール一個」という生易しい問題ではない。しかし、高速道路は渋滞しているが,少なくとも車は流れている。車の流れが止ると事は簡単ではない。ドバイが小休止しても,ギリシャが破たんすると途端に車は渋滞する。

今朝のユーロ売り、欧州株売り、NYダウ大幅安はギリシャ財政破たん懸念が火を付けた。たんぼの中で草むしりしておけば済んだ江戸時代ではない。地球は一つである。利害を異にした世界の国々が高速道路で車を運転していることを忘れないようにしてほしい。(了)

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

米FOMCサプライズ無し、NYダウ10ドル安、原油72.66ドル(学校で教えてくれない経済学)

2009-12-17 10:31:48 | 経済学
「アメリカが落ちた没落の方程式」(An Empire at risk)と題して、二―アル・フア―ガソン(ハーバード大学歴史学教授)が直近のニューズウイーク日本版に「巨額の景気刺激策が国防費を圧迫し「帝国」に終焉が訪れる」と興味深い長文の原稿を掲載していた。

氏は「借金がGDPの2倍に?」、「米国債の買い手がいない」、「インフレより怖いもの」と続け、「利子負担が招く悪循環」と進め、古くはスペインのハプスブルク王朝、革命前のフランス、オスマン帝国、大英帝国を例示して、これが「帝国破滅の公式」と断じていた。

一方、同号には、「メガ雇用回復がやってくる!」と題して、ダニエル・グロス記者(ビズネス担当)が、①米国政府は、景気対策7,879 億ドルの30%しか使っていない、②ドル安が輸出の追い風、③経済学者は5ケ月先のことさえ予測できないと書き、「アメリカ人が雇用の先行きに希望を持てないのは自然である。しかし、そうした常識の方が間違いの可能性があると書いていた。

冒頭のフア―ガソン教授は、「米国債の買い手は2つに過ぎない。1つは09年第2四半期に発行した国債のかなりの部分を買いとった米FRBともう1つは3,800億ドルの国債を購入した外国投資家だ」と指摘している。買い手不在がドルの不安材料であると示唆した。

16日、米FOMC(連邦公開市場委員会)は政策金利を現行の0から0.25%、公定歩合0.5%据え置きを決めた。注目の声明文では「景気は回復(pick-up)を続けている。雇用への悪影響は消えつつある。」「住宅ローン担保証券の買い取りを年初に終了する。」と書いた。

NYダウはFOMC発表前は前日比35ドル上げていた。発表後は10ドル下げ10,441ドルで取引を終了した。シティ―株がアブダビ関連の損失を材料に3.1%下げたことも全般の地合いを悪化させた。11月の新規住宅件数の8.8%増の好材料は無視された。「FOMCの決定と声明文の内容はマーケットの予想の範囲内、サプライズはなかった」と一部関係者の感触を今朝のWSJ紙は紹介していた。

NY外国為替市場は、ドルが買われたが、「1ユーロ=1.45ドル、1ドル=90円の壁を破れなかった。米FRBの利上げのタイミングを計りかねている。」マーケットの注目は米FRBの利上げのタイミングに絞られてきた。「目標金利のFFレートは据え置き、現在、0.5%の公定歩合の0.25%上げから開始する」との一部の見方を今朝のWSJ紙は紹介していた。

一方、原油(WTI)先物相場は、足元の在庫減少を材料に上げ、バレル72.66ドルで取引された。金相場は小幅反発、オンス1,136ドルで取引された。しばらく休憩していた水鳥が商品相場に戻る気配を伺わせている。ドル先安の匂いが消えていないからだろう。(了)

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

金融株が下げをリード、NYダウ49ドル安(学校で教えてくれない経済学)

2009-12-16 21:02:28 | 経済学
15日のNY外国為替市場で、ドルが買われ、一時、1ユーロ=1.4503ドルまで値上がりした。特に対円では、米国債が値下がりし、利回りが3.60%まで上昇、一時、1ドル=89.95円までドルが値上がりしたとWSJ紙は伝えた。

WSJ紙は、ドルが買われ、ユーロが売られた背景は、①15日発表の米国の経済データ、特に鉱工業生産指数が予想以上に良かった、②ギリシャに加えてオ―ストリーでも財政懸念が出てきた、③16日の米FOMC声明文を見極めたい空気が強まったと解説している。

NY株式市場では、NYダウが前日比49ドル下げ,10,452ドルで取引を終了した。金融株が下げをリードした。特にクレディツトカード不払いロスを材料にバンカメ2.8%,JPモルガンチエ―ス2.2% はじめその他多数の銀行株が値下がりした。一方、WTI先物相場がバレル1.18ドル上昇、70.69ドルを付けた。この日はエネルギー株が値上がりした。

米国株式市場はクリスマス商戦の成り行きを注目している。いまのところ昨年対比改善している。しかし、昨年末という最悪の状態と比較しての改善にすぎない。消費者はビッグアイテムの買いを控えている。利幅の薄いノートパソコンやテレビでも低価格品が売れているとAladdinCapitalHolding,マネジングディレクター、CashleenStephansen氏は話したとWSJ紙は紹介していた。カード焦げ付きが増えている現状は無視できない。

今朝のWSJ紙にFutenmaという文字が遂に登場した。住宅密集地を避けて比較的人里離れたCampSchwabへの移転話が少なくとも来年5月まで結論が出ないことになったと東京発で報道していた。亀井大臣が「騒音と安全の問題を解決すべきだ。移設して改善するって?解決しない。」と話したと紹介していた。

米当局者は86年に合意した現行案がベストとしている。CanmpSchabのホストである名護市の市長選挙で移設反対候補が勝利すれば基地問題は益々複雑化すると書いていた。他紙は知らない。読売朝刊はトップで「米政府の一段の強い反発が予想される」と書いた。

今朝のNHK・BS「おはよう世界」が紹介するフランス国営テレビを見ていたら、サルコジ大統領がテレビ会議でオバマ大統領にCOP15の会合に出てくるよう盛んに呼びかける場面を写していた。アメリカにとって普天間の海兵隊ヘリコプター基地の移転問題が最重要事項なら、鳩山さんとテレビ会議を開き、普天間問題で日米関係が危機的状況にあると訴えて欲しい。もし死活問題ならアメリカ人は13年間も我慢できない。

日本にとって優先順位トップは景気回復であろう。鳩山さんは国民に明言してほしい。(了)

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ロシアの響き(記念コンサート)(スケッチ&コメント)

2009-12-16 20:57:47 | スケッチ


ロシアの響き(記念コンサート)

江嵜企画代表・Ken



 「ロシアの響き 幽玄と音の饗宴」、大阪 サンクト・ペテルブルグ姉妹都市30周年記念コンサートに、画家の安藤岬さんからお招きをいただき、12月13日、大丸心斎橋劇場へ、家族とともに出かけた。日露文化交流実行委員会、大阪ユネスコ協会が主催し、大阪市、サンクトぺテルブルグ市、在大阪ロシア連邦領事館が共に後援していた。

 なにごともそうで行ってみてみるに限る。実に立派なホールであることを恥ずかしながら初めて知った。当の劇場は、元そごう本店が大丸に吸収合併され、心斎橋大丸北館としてこの秋オープンした建物の14階にある。

 演奏30分前に会場に着いた。安藤岬さんが会場入り口で来場者一人一人に挨拶しておられた。会場入り口ホールにはロシアから取り寄せた本邦初公開の陶器の人形が飾ってあった。会場に入ると舞台右に見事な能衣装が目に入った。広瀬みきさんの染め仕上げになる作品であると安藤岬さんの挨拶で紹介された。

 演奏会は午後2時に始まった。最初のステージはソプラノ高野久美子、ピアノ伴奏有馬五輪江だった。『天野原』(阿部仲麻呂作詩、貴志康一作曲)で始まった。『かごかき』(貴志康一作詩・作曲)、『落葉松』(北原白秋作詩、小林秀雄作曲}を聴いた。あとラ・ヴァルス(ラベル作曲)を有馬五輪江さんが独奏された。

 15分のインターミッションのあとはじまった第2ステージはなんと有馬みどりさんと中島五輪江さんの二台のピアノの演奏だった。「死の舞踏 作品40」(サンサーンス作曲)と「2台のピアノのためのシンデレラ」(プロコピエフ作曲、プレト二ョフ編曲)それぞれを堪能した。

 「シンデレラ」は特によかった。序奏は虐待されるシンデレラと「愛の主題」が交錯する。以下物語を追いながら、9番目のフィナーレで、シンデレラと王子が愛を確認するところで終わる。あらかじめ配られたパンフレットに目を通し、筋書きを追いながら、二人のピアニストの呼吸もぴったりで大いにエンジョイした。

 思いがけなくもご案内いただいた安藤岬さん、安藤事務所の武谷さんにただただ感謝である。(了)

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ドバイ問題鎮静化でNYダウ小幅高、原油69ドルで9日続落(学校で教えてくれない経済学)

2009-12-15 14:27:51 | 経済学
アブダビがドバイに100億ドル(約8800億円)資金援助するニュースが投資家に安心感を与えて、NYダウは小幅ながら29ドル高、10,501ドルで取引を終えた。一方、NY外国為替市場では、ドバイ危機が当面回避される見通しからユーロが対ドルで小幅値上がりした。

ドルは1ユーロ=1.4638ドルと対ユーロでは小幅値上がりした。しかし、対円では1ドル=88.59円と狭いレンジ内の動きに終始した。ユーロは対円では1ユーロ=129.90円と小幅下げた。14日発表の日銀短観で設備投資の大幅カットが円上昇にブレーキをかけた。

ユーロの反発力が弱いのはギリシャの財政赤字が巨額のためドバイ救済の二ュ-スの効果を薄めた。ドバイからの二ュ-スはNY金先物相場を1,123ドルまで上げたが、オンス3ドル90セントに過ぎない。原油は9日続落でバレル69.51ドルとWSJ紙は書いていた。

NYダウはエクソン・モービルが独立系の石油企業XTOを買収するとの二ュ-スが株式市場全般には好影響を与えた。しかし、NYダウ採用銘柄のエクソン株が4%以上下げた結果、NYダウを24ドル引き下げた。

シティーは公的資金を200億ドル返済することを決めた。ただ、NY銀行が2050億ドルの債券を発行して資金調達する。そのためシティー株は6.3%値下がりした。NYダウ上昇にブレーキをかけた。金融株全般の値下がりにも影響したとWSJ紙は書いていた。

ドルがこの日売られた背景には、①米国政府は莫大な財政赤字を抱えている。②米FRBはウルトラ低金利政策変更は当面ない。③10%台の失業率が5%台まで下がって初めて景気回復と言えるとの多くのディーラーの見方があるとWSJ紙は指摘している。

アメリカではクリスマスが近づいてくると落ち着かない。株式に限らず出来高が減少する。年末にかけてこれと言った買い材料が出てこない限り、NYダウは昨年10月来、ハイテク株のナスダックが昨年9月来の水準に戻したが、高値追いすると見るデイ-ラ―は少ない。

日本では株式市場に限らず相場そのものが十分な市民権を得ていない。株式相場が冴えないため各種年金の運用成績が悪化していることにマスコミも目を向けて欲しい。日本の株価が世界で一人取り残されている。早晩国民一人一人にマイナスの影響が出てくるだろう。

他紙は知らないが15日の読売朝刊の1面トップは「普天間移設先振り出し」と大きな見出しで取り上げ、2面には「日米関係に打撃必至」と書いていた。アメリカの新聞全て見たわけではない。「普天間」の文字はWSJ紙にはなかった。日本の景気を早期に改善させることが今の日本にとって最優先事項ではなかろうか。優先順位を間違えないで欲しい。(了)

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

米景況感改善受けて、NYダウ65ドル高、原油は69ドル台へ値下がり(学校で教えてくれない経済学)

2009-12-12 10:09:49 | 経済学
OECD(経済開発機構)(構成国30)が、「9月の景気指数100.4から10月101.4へ改善した。この内、米国は98.8 から99.8、ユーロ圏は102.4から103.7、日本は98.8から100.0へ増加する」と発表していると11日付けのWSJ紙は紹介していた。

米商務省は、11月の米小売高が予測の0.7%増を上回り1.3%増加したと発表した。12月のミシガン大学消費者信頼指数が11月の67.4から73.4へ改善したと発表された。相次ぐ景気回復を裏付けるデータの発表を材料に11日のNYダウは10,471ドルへ65ドル上げた。

NHK・BS「おはよう世界」が紹介するブルームバーグは、アルコア株が6%以上値上がりしたと伝え、世界景気の回復を受けて、来年には今から25%値上がりすると資源相場急騰を予測するアナリストの見方を紹介していた。ただ、原油は69ドル台へ値下がりした。

11日のWSJ紙は、「景気指標の急激な改善は痛し痒しだ」として、「景気が改善してくれるのはありがたい。しかし、穏やかな回復でないと、利上げ時期が早まる。それは株価にとって好ましくない」とある投資ストラテジストの贅沢な悩みを紹介していた。

NY外国為替市場では、ドルがユーロはじめ他の主要通貨に対して値上がりした。ドルの6主要通貨バスケット指数は0.76%へ上昇した。1ユーロ=1.46ドル台へドルが値上がりした。ただ、円相場は、1ドル=89円台、1ユーロ=130円台の狭いレンジ内で取引された。

11日のWSJ紙は来年の韓国経済は改善するとして、韓国中央銀行の発表を紹介していた。2010年の韓国のGDP成長率が7月度予測の3.3%増から4.6%増へ上方修正した。その背景として個人消費堅調とグローバル経済の回復につれて設備投資の伸びが期待される。IMFは既に10年の韓国のGDPを3.6%増から4.5%増へ上方修正している。

12日付けの読売朝刊は「来年1~3月期景況感悪化見通し」の見出しで、関経連・大商調査結果を紹介していた。関経連は「資金繰りの厳しい中小企業が多い」と見ている。11月18日から12月1日に調査し,両団体の会員508社が回答した。

新聞雑誌や週刊誌も含めて、不景気だ、不景気だ、やれボーナスが減った、円高で利益が出ないとマイナスイメージの話を毎日見聞きさせられると景況感が良くなるはずはない。世界に十分な食事も出来ない子供が億単位でいる。ボーナスが出るだけでも幸せだろう。

謙譲の美徳はそれなりに評価される。しかし、日本人ほど人を褒めない国民も珍しいのではないか。100点万点で30点の子供が50点とった。良く頑張ったねと是非褒めてやって欲しい。景気は少なくとも最悪の事態は脱した気配だ。正に今は踏ん張りどころだ。(了)

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

NYダウ68ドル高、一方原油は70ドルへ続落(学校で教えてくれない経済学)

2009-12-11 09:49:28 | 経済学
10日のNY外国為替市場で、ドルと円が売られ、高利回り通貨と国家財政破たん懸念のない国の通貨が買われた。豪州ドル、ニュージーランドドル、カナダドル、スイスフランが値上がりした。円相場は1ドル=88.20円、1ユーロ=129.97円と小動きだった。

豪州の失業率が大幅に低下したことで高利回り通貨買いの連想が働いた。ニユージーランド中央銀行が来年半ばに金融政策変更(利上げ)を当局が示唆した。スイス銀行も同様の動きをとるとの見方が背景にあると今朝のWSJ紙は解説していた。

11月の米貿易赤字幅が329億ドルへ縮小したこととギリシアやスペインの財政破たん懸念が取り沙汰されるユーロに対してドルが若干見直された。米貿易赤字縮小は10日のNYダウの68ドル高、10,405ドルにも貢献したとWSJ紙は解説していた。

NHK・BS「おはよう世界」が紹介したドイツテレビで、ドイツのメルケル首相が、ギリシア財政破たん問題には、「EUは断固支援する」と強い口調で語っている場面が印象に残った。ギリシアは3,000億ユーロ(約39兆円)の赤字と同テレビは伝えていた。

「おはよう世界」では、オバマ米大統領のノ―ベル平和賞受賞に対する各国の様々な反応を伝えていた。米CNNは世論調査でイエスと答えたのは19%と伝えて米国民が冷やかだと示した。ロシアも「全く理解できないわ」と言う街のオバさんの姿を大写ししていた。

中国テレビが小沢ミッションの中国訪問の様子をトップニュースで取り上げた。湖錦濤国家主席が民主党政権を大いに持ち上げる場面を写していた。鳩山政権誕生の朝、ロシアテレビが「日本に革命が起こった」とトップで取り上げたことが思い出される。それぞれの国がそれぞれの国の思惑でテレビ報道を利用している。

9日のWSJ紙は、ウオン高がインフレ抑制に貢献していると伝えていた。韓国中央銀行は金利据え置きを決めた。11月の韓国のインフレ率は2.4%へ上昇したが年間を通せば2%以内に収まっている。景気は回復過程にあると政府は声明を出したと紹介していた。

韓国ウオンは昨年26%対ドルで値下がりした。今年は3月の安値から1ドル=1,597ウオンへ38%改善した。ウオン回復は食糧輸入国の韓国に恩恵をもたらしたとWSJは書いた。

日本では自国通貨が値上がりすることをマスコミ含め歓迎しない。輸出企業は困るというが、原料の大半は輸入である。99%の資源を海外から輸入に頼っている国は海外から安く買えることは喜ばしい。原油は70ドルまで値下がりした。天然ガスもつれて下げている。原油・天然ガスを大量に使う電気代・ガス代がなぜ安くならないのか。不思議である。(了)

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

シティー公的資金返済の動きを好感、NYダウ51ドル高(学校で教えてくれない経済学)

2009-12-10 09:23:11 | 経済学
「ドバイ債務危機はリーマンショックのトラウマだ」と近着のニューズウイーク誌日本版でダニエル・グロス記者(ビズネス担当)が書いていた。「1度雷に打たれると、人は再び落雷に遭うリスクを過剰に見積もる傾向がある」と説明した。

同誌は別の記事で「ドバイは不動産の様な流動性のない資産購入に短期の借り入れを行うリーマンと同じ過ちを犯した」と書き、「第2のドバイはどこだと膨大な債務を抱えている東欧の一部の国やEUの中でもギリシアがやり玉に挙げられている。」と書いている。

9日のNY外国為替市場でユーロが対ドルで売られ、1ユーロ=1.4745ドルで取引された。ユーロは対円でも売られ、1ユーロ=129.40円前後で取引された。今朝のWSJ紙はスペイン国債をスタンダード&プアーズが格下げしたことがユーロ相場を下げたと書いていた。

10日の読売朝刊は、来日中のゼ―リック世銀総裁は「ドバイ問題は封じ込められる。世界経済に大きな影響が及ぶことはない。ただ、貧困国は遅めに打撃が来る。」と記者会見で語ったと紹介していた。

欧州の金融機関はドバイに大きく貸し込んでいるからドバイ・ワールドの債務返済遅延申し入れに対して過剰に反応した。このところのユーロ相場にまだ「余震」が続いている。先のグロス記者がいう「ドバイ危機はリーマンのトラウマ」だとするとユーロ相場の先行きに心理的なマイナスの影響を与え続けるかもしれない。

9日のNY株式市場は取引終了前の1時間で反発し、前日比51ドル高、10,337ドルで取引を終了した。NHK・BS「おはよう世界」が紹介したブルームバーグによれば、NYダウ反発は、米金融大手のシティーグループが公的資金返済に動くとのニュースがきっかけだったと解説していた。バンカメも2日前に公的資金返済を発表している。

9日のNY原油(WTI)市場は、原油在庫増加を嫌気して、バレル当り前日比1.95ドル安、70.67ドルで取引された。NY金先物相場もトロイオンス22ドル強下げ1,120ドルで取引された。金や原油などに群がっていた水鳥が餌場を一時的に離れた結果と思われる。

日本人には相場嫌いの人が多い。水鳥が商いしていると見ると分かり易い。彼らは自然の摂理に従って行動している。水に恵まれている日本人は水に対する危機感が余りにも希薄で、かつ飽食時代を謳歌している。水や食糧が枯渇したらどうなるか。水鳥が教えている。

先日,講演する機会があり,「ドバイ問題は,『脇見渋滞』だ。段ボール1個落ちているだけで高速道路は渋滞する。楽観は禁物だが車が流れているかどうかがポイント。」と話した。(了)

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする