ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

北朝鮮デノミ騒動で2名射殺(学校で教えてくれない経済学)

2009-12-09 10:30:07 | 経済学
北朝鮮が11月30日実施したデノミ(通貨切り下げ)の余波として①火曜日、二人の業者が警官に射殺された、②北朝鮮各地で暴動が多発している、③中国国境警備隊にデノミに関連して、違法に国外に移動する者に射殺を命じたと8日のWSJ紙は大きく取り上げた。

同紙は、核問題協議のためにピョンヤン入りした米国特使Bosworth氏はウエブサイトに一行書かれたのみで公式には一切報道されていないこととハーグ国際裁判所で元脱北者が政府高官に対する犯罪行為について証言する。成り行き次第ではキムジョンイル政権にもダメージを与えるだろうと書いた。

北朝鮮は旧紙幣を新札への交換に40ドルの上限を設けた。射殺された業者は預金を多数の人間を使って小分けした。リスクを承知で警官に暴言を吐いたと記事にあった。核問題の協議以上にデノミ騒動の方が北朝鮮では重大だろうと専門家の見方を紹介していた。

今朝のNHK・BS「おはよう世界」では、オバマ米大統領が、雇用拡大のための緊急景気対策として、中小企業への減税,省エネ策拡大のために500億ドル追加支出すると演説した。これに対して、共和党は財政健全化法案の財源の流用だと猛反発していると米CNNテレビの報道を紹介していた。

8日のNY株式市場は、①ドバイ政府系金融機関が格下げされたこと、②ギリシアの経済破たん危機を材料に欧州株が売られた地合いをそのまま引きずり、NYダウは前日比104ドル安、10,285ドルで取引を終了した。ナスダック、S&P500 種も値下がりした。

NY外国為替市場では、ユーロが欧州金融機関の信用不安からユーロが対ドルで売られ、前日の1ユーロ=1.4813ドルから1.4704ドルへ値下がりした。ユーロの対ドルでの値下がりを受けて、ユーロは対円でも1ユーロ=129.97円まで値下がりした。一方、ドルは、対円では売られ、1ドル=88.42円で取引された。

ユーロの対ドルでの上昇を受けて、原油(WTI)はバレル72.62ドルまで値下がりした。NY金先物相場もオンス20ドル下げ1,142ドルまで値下がりした。金、原油の値下がりで資源株が下げたことがNYダウ下落を助けたとWSJ紙は解説した。

北朝鮮がデノミを実施した。日本でも昭和22年(1946)に、上限を設けて旧紙幣が円に切り替えられた。預金封鎖である。その後、昭和25年に朝鮮戦争が勃発、戦争放棄した日本であったが、皮肉にも戦争によって日本の戦後復興の足がかりをつかんだ経緯がある。

北朝鮮でのデノミ騒動を対岸の火災視できない。是非、若い人に関心を持って欲しい。(了)

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バ―ナンキ議長、演説で、超低金利政策維持を確認(学校で教えてくれない経済学)

2009-12-08 17:57:42 | 経済学
「真珠湾はどこにあるか、と問われ、「三重県」と答える若い人もいると聞く。」と8日の読売朝刊「編集手帳」で読んだ。日本がアメリカと戦争を始めたのは昭和16年(1941)であることも含めてピンとこない人が日本の人口の多数を占めるようになったからだろう。

昨晩午後10時からNHKで「海軍はなぜ誤ったのか」という特集番組を流していた。あの手の番組を何人の若い人が見ているのかと思うが、お迎えが近くなった人だけが盛り上がっていても、やらないよりはやる方がいいに決まっているが、むなしい気がした。

日々の身近な世界で、70年近くたったいまもなお、当時の海軍が誤ったことと全く同じ過ちを繰り返しているというNHKの多くの視聴者の指摘が番組で紹介されていた。歴史から学ぶことがいまほど忘れ去られている時代はないのではないかと常々思う。

先日、さるところで講演する機会があった。2010年はどんな年になりますかと問うなかれ。ご自身が絵筆をとって自分ならこうするとの思いで一枚の絵を描いて欲しいと話した。

絵を描いていると花弁一枚一枚が自己主張している。同じ木のなかの葉っぱ一枚一枚が全て違う。朝、昼、晩でまた違う。それぞれが違うものに折り合いを付けながら一枚の絵に仕上げることが、今こそ日本人ひとりひとりに求めれている時代はないのではなかろうか。

EUに今年12月、調整型の大統領が誕生した。27ケ国それぞれ人種、歴史、懐具合全て異なる。それぞれが自己主張するなかで一枚の絵に描き上げる難しさは並大抵ではないであろう。名もない、カリスマ性もない、ひたすら調整型と自らも認める大統領が生まれたことは2010年を迎えるにあたって何かを予見しているような気がしてならない。

7日、米FRBバ―ナンキ議長は演説し、「米国の住宅、個人消費、株価に回復の兆しがみられる」と現状を認識した上で、「超低金利政策を維持する可能性が高い」と指摘したと外電は伝えている。超低金利はドル安という副作用を伴う。それを承知の発言に違いない。

バ―ナンキ議長は、「大恐慌」をハーバード大学の卒業論文のテーマに選んだ。「大恐慌」の二の舞だけはなにが何でも避けたいとの執念の持ち主と言われる。11月の米雇用に改善の兆しが見える。利上げのタイミングが早まるとの観測からドルが買われ、円、ユーロが売られ、その間、NY金、原油先物相場が反落した。一時的動きに惑わされてはなるまい。

バ―ナンキ議長は、「超低金利政策維持」を再確認した。彼は猫(米国)がネズミを捕れなくなってきたことを実感している。「真珠湾」を忘れるなとルーズベルトはアメリカ人の心を一つにまとめた。バ―ナンキは「大恐慌」をテーマに一枚の絵を描こうとしている。(了)

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芥屋の大門(スケッチ&コメント)

2009-12-08 07:56:39 | スケッチ


芥屋の大門

江嵜企画代表・Ken



福岡「山の上ホテル」で講演する機会があり、講演前日の12月3日、「芥屋(けや)の大門(おおと)」を友人のTさんが案内してくれた。福岡天神から車で約1時間で、糸島半島にある二見が浦にまず着いた。ここは伊勢志摩の朝日の二見が浦に対して筑前の夕日の二見が浦と呼ばれているそうだ。

暫時休憩後、約20分行ったところで車を降りた。はるか前方、岬の突端に小山が見えた。そこがお目当ての「芥屋の大門」である。岩までかなり距離がある。そんなことは先刻承知と言わんばかりに、Tさんは「裏道に入ってみましょうか」という。蛇の道は蛇か、促されるままに、草むらを分けて彼のあとについて山中のあぜ道を数分歩いた。

突然海岸に出た。なんと、目の前に巨岩がすっくと立っているではないか。スケッチをしやすい場所を彼がわざわざ設定してくれたのだと分かった。絵心をいたく刺激された。早速スケッチを始めた。時々、薄日は差していたが、風はきつかった。風よけにとコ―トの襟を立てた。さすが玄界灘、暦通りの冬だった。

柱状になった玄武岩がよく見えた。小山の高さは64メートル。洞窟の中に入れば六角形や八角形をした玄武岩を見ることが出来る。4月から10月まで期間限定で芥屋港から遊覧船が出ており、洞窟の中まで入れるとあとで聞いた。

「芥屋の大門」をヤフーのブログでクリックした。260万年以上前に噴出した玄武岩が冷却し垂直なものや曲がりくねった物があると出ていた。玄界灘の荒波に打たれて90メートルの洞窟が出来た。気の遠くなるような話である。昭和41年(1966)、天然記念物に指定されたと書いてあった。

午後1時をすぎた。さすがに小腹が空いてきた。車で15分ほどのところにある生牡蠣を炭火焼きしてくれる場所にTさんが案内してくれた。掘立小屋を大きくしたようなビニールハウスの中が食堂の体裁をしていた。

客が入るとテーブルのコンロに炭火を係りのおばさんが運んでくる。いや、お姉さんと呼ぶべきかもしれない。牡蠣一皿1000円。ホタテ1個300円、クルマエビ2ヒキ500円,イカ時価500円からなどと書いた看板が目にはいった。ちなみに炭代は300円と書いてあった。

網の上で焼き上がると、栗が跳ねるように、パン、パンと音がして、牡蠣の殻が割れる。その時シュ―としぶきがめがねのレンズに飛んできた。食べては次の牡蠣を金網に載せる。牡蠣が口を開けたらナイフで殻を割いては食べる。人間とは実に残酷な生き物だと連中は思っているかもしれないが、牡蠣がこんなにうまいもんだということを初めて知った。

ウイークデーだったが客の出入りは頻繁である。観光の人気スポットだということも後で知った。一息いれたところであわただしく店内の様子をスケッチした。

帰路、福岡市内を一望できる愛宕神社に参拝、境内の茶店で大盛りのぜんざいをいただいた。玄海灘の観光とグルメの旅を満喫させていただいたTさんには感謝、感謝である。(了)




牡蠣ハウス(糸島)

江嵜企画代表・Ken


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googleのトップに

2009-12-07 11:37:12 | 情報や案内及び雑談
googleで 「炭酸泉」 と検索したら、トップに出ていました。
刹那の出来事と思いますが、驚きました。

写真クリックで大きな画面

 

こんなこともあるんですねー。


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北朝鮮製ジーンズ、スエ―デンで店頭から消える?!(学校で教えてくれない経済学)

2009-12-07 10:44:05 | 経済学
中国政府が、9月末の外貨保有高が2兆2,700億ドルと発表したが、中国政府当局者は、中国には政策方針の大きな変更はない。①安全、②流動性、③通貨価値が政策の原則であると語ったと今朝のWSJ紙は報じていた。

WSJ紙で目についた記事では、スエ―デンで販売される予定だった北朝鮮製ジーンズがストックホルムのデパートの店頭から姿を消したという共同通信社の記事が出ていた。日本の新聞でも北朝鮮製ジーンズ1本2万円でスエ―デンで売りだされると大きく出ていた。

その記事を読んだ印象として、日本ではジーンズ一本980円で売られているが、スエ―デンではどうして2万円なのかと正直思った。その記事には北朝鮮製のジーンズはブル―でなく黒だ。ブル―は親米だから黒にしたという話が紹介されており興味深く読んだ。

今朝のWSJ紙は、北朝鮮製のジーンズを扱うことにしたスエ―デンの企業の言い分として、北朝鮮の商品を入れて北朝鮮の孤立化を止めたいためだと書いていた。デパート側の騒ぎが大きくなり、政治的に利用されることを望まなかったという談話を紹介していた。

日本では北朝鮮製のス―ツがひところ店頭に並んでいた。「北」との貿易に厳しい目が向けられるようになってからはどうなっているか知らない。昔、日本の財務省の貿易統計で北朝鮮からのス―ツが1着CIF価格で5000円で大量に入っていたことを調べたことがある。

日本ではどちらかと言えば安ければいいという受け止め方をする人が多い。近くの喫茶店でも安ければいいというより安くていいものならいいと微妙に変化している。ただ、一般的にはどこの国から入っているかについてはどちらかといえば関心は薄い。

中国製の食品が問題にされてはすぐに沙汰やみになる。「人のうわさは七十五日」ということわざが日本にはある。韓国や中国ではこの手のことわざがあるのかないのか。あれば是非教えていただきたい。とにかく日本人は問題が起こった時騒ぐ。あとケロッと忘れる。

WSJ紙によれば、北朝鮮製のジーンズは当初オンラインビズネスで始める予定だった。技術的に障害があり取りやめたいきさつがある。デパート側は「北」のラベルを付けないと聞かされていたと語っている。扱い業者も販売コーナーも事前の打ち合わせと違っていた。いろいろあったようだ。ところが、騒ぎが大きくなったので取り止めにしたのだろう。

中国が2.27兆ドルを貯めているというが日本もドル建ての債券を1兆ドル積み上げている。日本ではドルの目減りを懸念する声は表向き出ていない。政府は細々したところで「仕分け」作業しているが大きなところで国民に不利益にならないように目配りして欲しい。(了)

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予想外の米雇用データ改善、ドル90円台へ、金相場急落、NYダウ22ドル高

2009-12-06 09:26:21 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)



『強気相場が崩壊に向かうとき』と題して、直近のニューズウイーク日本版で、ルチル・シャルマ氏(モルガン・スタンレー新興市場責任者)が「商品相場高騰で新興国のインフレ率が高まれば黄信号がともる」と指摘している。

12月4日のNY株式市場は、11月の米非農業部門雇用数がエコノミストの予測の125,000減に対して11,000減との発表を好感、NYダウは一時150ドル以上上げた。つれてNY外国為替市場でドルが対ユーロで上昇し、特に対円では一気に90円台まで値上がりした。

ドル急反発を受けて、原油はじめこのところドル先安を見越して買い上がっていたNY金先物相場がオンス48ドル急落、1168.80ドルで取引を終了した。NY原油(WTI)もバレル75ドルへ値下がりした。ただNYダウは引けにかけて雇用改善は利上げのタイミングが早まるとの思惑から利益確定の売りが出て、結局、22ドル高の10,388ドルで終了した。

「鬼の居ぬ間に洗濯」ということわざがある。鬼(利上げ)はここしばらくは出てこないということで特に金はじめ商品市場へカネが流れていた。雇用改善の時期が早まれば利上げ時期も早まる。ナメクジ(株価)に塩(利上げ)。投資家に警戒感が出たのかもしれない。

5日朝、NHK・BS「おはよう世界」で、ブルームバーグ二ュ―スでガイトナー米財務長官とのインタビューを流していた。そのなかでガイトナー長官は、「経済の現状は十分回復していない。しかし、失業率は徐々に9%台まで低下するだろう」と語っていた。

先のニューズウイークの記事は、「世界各国の景気刺激策によって生まれた膨大な過剰流動性は商品に「実体のない需要」をもたらしている。エネルギー商品の1日当りの先物契約高は、5年前は実際の需要の4~5倍だった。今は15倍と見られている。」と書いている。

「現在の原油(WTI)の適正価格はバレル当り50ドルだが、米FRBによる景気刺激策を背景にバレル当り25~35ドルが上乗せされている」と書いた。さらに「金価格の上昇はマイナスのバロメーター。金融システムに対する信頼が揺らぐと安全な資産である金への投資が増える。」「08年に原油など商品相場が急騰した。一部の途上国の中央銀行はインフレ警戒から利上げに走った。今回の金融危機の一因となった。」と警告している。

「商品市場の投機に群がり、中央銀行がそれを抑えるために利上げに踏み切れば、10年は08年同様、強気派が弱気派に代わり、予想以上に早く相場が下落する。」と結んでいる。

3日欧州中央銀行のトリシエ総裁は政策金利を1.0%に据え置いたが、金融機関への期間1年の資金供給を年内で打ち止めと発表した。バブルを警戒するスタンスが垣間見える。(了)

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ドバイ問題鎮静化、NYダウ126ドル高、ドル売り再開、NY金一時1200ドル

2009-12-02 09:02:22 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)



ドバイワールドが260億ドルのリストラ融資を受けることで話し合いが進んでいることを材料に、ドバイ問題に関する懸念が薄れたとして、NY外国為替市場で、ドルが売られ、ユーロやその他利回り有利な通貨が買われたと今朝のWSJ紙は伝えている。

日銀が緊急会合を開き、10兆円(1,150億ドル)のマネーをマーケットに供給することを決めたことを材料に、日本はじめアジア株が上げ、次いで欧州株が上げた地合いを受け継いで、NYダウも前日比126ドル高、10,471ドルで取引を終了したとNHK・BS「おはよう世界」が伝えていた。

NY外国為替市場で、ドルが売られ、1ユーロ=1.5085ドル、英ポンド=1.6616ドル、1ドル=0.9997スイスフランと軒並みドルが値下がりした。対円では一時、日銀の量的緩和発表後ドルが買われたが結局1ドル=86.64円で取引された。ドル売りの流れが復活した。

豪州準備銀行が政策金利を0.25%上げ年3.75%とすると発表した。インフレの芽をつむために実施したと発表している。米国は利上げしない。利回り格差が拡大する。資金が高利回り通貨へ流れ、豪ドル、カナダドル、ブラジルレアルなど資源関連通貨が上昇した。

為替市場でドルが再び売られたことを受けて、NY金先物相場は一時オンス1200ドルを突破し、1,199.10ドルで取引を終了した。銀相場がオンス68.5セント高19.21ドルで取引を終了した。ドバイ不安で売られていたプラチナ、パラジウムもバーゲンハンティングが進んだことと中国の製造業指数が好転したとの情報を手がかりに、中国需要が増えるとの思惑から工業用需要が多いプラチナや銀が大幅に値上がりしたとWSJ紙は解説していた。

「おはよう世界」が伝えるブルームバーグニュースは、①ドバイ懸念が後退した、②中国経済が予想以上のスピードで拡大している、③ドル安が続いている、④11月のISM製造業指数が予想以下にとどまった、⑥日銀が量的緩和を発表した,⑦クリスマスシ-ンズン開始後の米小売は増えていない、⑧小売不振を嫌気して、デパート大手のメイシ―株が二日続きで売られたなど12月1日のNY株式市場のポイントを列挙していた。

「おはよう世界」ではEUが12月1日、リスボン条約を正式に調印、新しい大統領を選出した。市民の声として、①欧州議会で多数決議決が可能になりより効率的になる、②会議が頻繁に行われる、③市民にとって開かれた議会になるとの見方を紹介していた。

読売朝刊は「新旧通貨を100対1交換。一人当たり交換額に上限。タンス預金紙くずに」と北朝鮮がデノミを実施したことを経済欄で大きく取り上げていた。99% の資源を輸入に頼る日本は自国通貨が高く評価される円高で、大騒ぎしている。誠に不思議な国だ。(了)

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ドバイ不安鎮静化で、NYダウ小幅反発、フ旅ドル売りの流れ(学校で教えてくれない経済学)

2009-12-01 10:37:44 | 経済学
週明けのNYダウは、取引終了前45分ごろから金融株がリ―として、先週末比34ドル高、10,344ドルで取引を終了した。今朝のWSJ紙を読めば、ドバイ金融不安が、当初想定された世界的な金融システム危機にまでは発展しないとの見方が背景にあると書いていた。

日本では株価の話は市民権を得ていない。11月30日の日経ダウが反発した。しかし、全てに目を通したわけではないが、経済欄の一部に小さな活字で株反発と書いているにすぎない。この日、原油相場も小幅反発した。イラン情勢での緊張の高まりを反映している。

ドバイショックで一時買われたドルが特に対ユーロで買い戻された。ドバイ債務不履行懸念は消えていないが、アブダビが実質支援しているUAE(アラブ首長国連邦)中央銀行がドバイへの資金供給に動いたことを材料に鎮静化に向かうとの見方が出始めたからだろうと今朝のWSJ紙は解説していた。

11月30日のNY株式市場では、バンカメ2.5% ,JPモルガン2.8%、アメリカンエキスプレス2.4%とそれぞれ大幅値上がりした。一方、ホームデポ0.9%、ウオルマート0.2%と小幅ながら値下がりした。特に小売り関連の銘柄がクリスマス商戦は低調に終わるとの見方から大きく売られた。

米国経済の動きでは、ダラス地区連銀が景気は改善していると発表した。シカゴ連銀の
製造業景気指数は5ケ月連続で改善している。ところが、住宅の差し押さえ件数は依然高水準である。米失業率は10%を超えて個人消費の重しとなっている。

GenwerthFinancialAssetManagement社、チーフ、TimKnepp氏は「ブラック・ホリデー初日、店の前に長い行列が出来た。しかし、買い物は増やさなかった。オンライン・ショッピングでバーゲン・ハンティングをやっている消費者が多い」と話したとWSJ紙は紹介していた。

デパート大手のメィシ―株3.9% 量販店大手のJCペニー株2.8%それぞれ大幅値下がりした。一方、インターネット大手のアマゾン・コムの株価は3.2%大幅値上がりした。たかが一日の動きであるが、米銀行株の反発と併せて見ていると示唆に富む指標になりそうだ。

日本では不景気だ、不景気だとただ煽りたてる風潮が強い。病気でもそうである。不安心理の高まりが一番いけない。ドバイワールドによる6ケ月支払い猶予要請の一報が一例だ。過ぎた楽観は慎むべきだが、ぶつぶつ不平不満を言っても何一つ解決しないだろう。

昨日京都の善峯寺と宝鏡寺を訪れた。見事な紅葉を楽しむ人々の姿に元気をもらった。(了)

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