(学校で教えてくれない経済学)
『After Caddafi,リビア破壊史とカダフイ後の絶望」と題して、現代リビア史専門家、ダ―ク・バンデウオール(ダ―トマス大学准教授)が、近着のニュ―ズウイーク(NW)日本版に、「カダフイなき後のリビアをどうするのか」「それは容易なことではない」と指摘していた。「カダフィは、地域社会を破壊して各部族を対立させ、未来の政治指導者となりうる若い世代の頭を抑えつけて来た。石油の利権の分捕り合戦を各部族勢力が始めかねない」と書いた。世界はカダフィなきあとに目を向けて動き始めたところに注目したい。
同誌は別ページで「バーレーン危機にサウジが怯えるわけ」と題して、カリル・マーフィー記者が、「サウジもバーレーンもイスラム教スンニ派の王族が支配している。さらに問題なことは、不当な扱いを受けていると不満を募らせるシーア派の被支配層を抱えているからだ。サウジの王族が安心して眠れる日はまだ遠い。」と書いた。3月3日のNY原油(WTI)相場は、前日比32セント下げ落ち着いていているが,依然として101.91ドルの高値である。
一方、サウジでは株価が値下がりを続けている。株価は全てではないが、身の危険も顧みず株式投資に陶酔している水鳥などいない。まずその場を離れる。逃げることは何も恥ずかしいことではない。餌が摂れ、水が飲めるようになれば水鳥は必ず戻ってくる。昨日、NHK/BS「おはよう世界」(世界の扉)を見ていたら中国人3万2,000人のリビア脱出大作戦の様子を伝える中国国営テレビを紹介していた。これには中国政府は国民の安全に十分配慮していますよとPRしている面もうかがえるとNHK/BSのアナウンサーは解説していた。尖閣では絶対に譲らない。パンダは日本に送る。中国は外交の基本を文字通り教科書通り実行している。
一方、3月3日、NY株式市場は、ヴェネズエラ、チャべス大統領が、カダフィに仲介の手を差し伸べたという未確認情報が流れたことや原油相場の落ち着きなどから、不安定な中東情勢を片目でにらみながらも、前日比191ドル高、12,258ドルと大幅高で取引を終了した。今朝の「おはよう世界」(経済情報)に出演した大和キャピタル・マネジメント、三梄健児氏は、世界有数の投資家のウオレン・ヴァフエット氏が「アメリカには投資のチャンスあり。住宅問題も一年以内に回復を始める」と太鼓判を押したことも影響したと解説していた。
3日のNY外国為替市場では、トリシエECB総裁が、ECB(欧州中央銀行)理事会後の記者会見で「インフレ懸念から次回(4月)の理事会で利上げの可能性はある」と発言したことを受けて、ユーロが対ドルで一段高となり、つれて対円でも1ユーロ=115.06~10円で取引された。日本円は対ドルでも売られ、1ドル=82.39~42円で取引された。米は金融緩和政策を継続する。ヨーロッパは利上げに動く。お金は利回りから低きから高きへ流れる。定石どおりに動いた。
今朝の「おはよう世界」でモスクワでは高品質で信頼感が高い日本商品が大変な人気だと報じていた。 領土問題が暗礁に乗り上げているが、これにはメドベージエフ大統領の北方領土訪問を、菅総理が「許しがたき暴挙」と評したことが響いていることとロシアの軍や保守派の影が見え隠れしていると石川慎介特派員は解説していた。
地球は一つである。世界ではさまざまな見方があり、複雑な動きを日替わりで展開している。ひとりでも多くの日本の若い世代が、世界の動きに是非もっと目を向けて欲しい。(了)
『After Caddafi,リビア破壊史とカダフイ後の絶望」と題して、現代リビア史専門家、ダ―ク・バンデウオール(ダ―トマス大学准教授)が、近着のニュ―ズウイーク(NW)日本版に、「カダフイなき後のリビアをどうするのか」「それは容易なことではない」と指摘していた。「カダフィは、地域社会を破壊して各部族を対立させ、未来の政治指導者となりうる若い世代の頭を抑えつけて来た。石油の利権の分捕り合戦を各部族勢力が始めかねない」と書いた。世界はカダフィなきあとに目を向けて動き始めたところに注目したい。
同誌は別ページで「バーレーン危機にサウジが怯えるわけ」と題して、カリル・マーフィー記者が、「サウジもバーレーンもイスラム教スンニ派の王族が支配している。さらに問題なことは、不当な扱いを受けていると不満を募らせるシーア派の被支配層を抱えているからだ。サウジの王族が安心して眠れる日はまだ遠い。」と書いた。3月3日のNY原油(WTI)相場は、前日比32セント下げ落ち着いていているが,依然として101.91ドルの高値である。
一方、サウジでは株価が値下がりを続けている。株価は全てではないが、身の危険も顧みず株式投資に陶酔している水鳥などいない。まずその場を離れる。逃げることは何も恥ずかしいことではない。餌が摂れ、水が飲めるようになれば水鳥は必ず戻ってくる。昨日、NHK/BS「おはよう世界」(世界の扉)を見ていたら中国人3万2,000人のリビア脱出大作戦の様子を伝える中国国営テレビを紹介していた。これには中国政府は国民の安全に十分配慮していますよとPRしている面もうかがえるとNHK/BSのアナウンサーは解説していた。尖閣では絶対に譲らない。パンダは日本に送る。中国は外交の基本を文字通り教科書通り実行している。
一方、3月3日、NY株式市場は、ヴェネズエラ、チャべス大統領が、カダフィに仲介の手を差し伸べたという未確認情報が流れたことや原油相場の落ち着きなどから、不安定な中東情勢を片目でにらみながらも、前日比191ドル高、12,258ドルと大幅高で取引を終了した。今朝の「おはよう世界」(経済情報)に出演した大和キャピタル・マネジメント、三梄健児氏は、世界有数の投資家のウオレン・ヴァフエット氏が「アメリカには投資のチャンスあり。住宅問題も一年以内に回復を始める」と太鼓判を押したことも影響したと解説していた。
3日のNY外国為替市場では、トリシエECB総裁が、ECB(欧州中央銀行)理事会後の記者会見で「インフレ懸念から次回(4月)の理事会で利上げの可能性はある」と発言したことを受けて、ユーロが対ドルで一段高となり、つれて対円でも1ユーロ=115.06~10円で取引された。日本円は対ドルでも売られ、1ドル=82.39~42円で取引された。米は金融緩和政策を継続する。ヨーロッパは利上げに動く。お金は利回りから低きから高きへ流れる。定石どおりに動いた。
今朝の「おはよう世界」でモスクワでは高品質で信頼感が高い日本商品が大変な人気だと報じていた。 領土問題が暗礁に乗り上げているが、これにはメドベージエフ大統領の北方領土訪問を、菅総理が「許しがたき暴挙」と評したことが響いていることとロシアの軍や保守派の影が見え隠れしていると石川慎介特派員は解説していた。
地球は一つである。世界ではさまざまな見方があり、複雑な動きを日替わりで展開している。ひとりでも多くの日本の若い世代が、世界の動きに是非もっと目を向けて欲しい。(了)