テレビは、4月からの新番組になっても、東大教授ばかり、ありきたりの「一般的な話」しかない。
受験勉強(決まっている解答に早く至る知)の勝者ばかりでは、知はひどく片寄る。
わが国の「知の世界」が平べったいものでしかないのは、この偏向したマスコミの思想・姿勢・価値意識に大きく原因する。
暗記とパターン知の勝者である東大教授を特権化し、彼らが大手を振るために、魅力的で豊かな知は育たないのだ。
個性的な知、一般性ではなく普遍性の追求、鋭く抉る力、新たな見方・考え方の発見、常識を覆す知、英知、単なる「事実学」ではなく「意味論」としての知、が求められているのだ。
「客観学」とは知の手段に過ぎず、知の目的とは「主観性の知」であることを知れ。
いい加減に、紋切型の知、ただの博識が偉いとする【知の退廃】から脱出しないと大損だ。
エロース溢れる知を!
武田康弘