思索の日記 (クリックで全体が表示されます)

武田康弘の思索の日記です。「恋知」の生を提唱し、実践しています。白樺教育館ホームと共に

小沢一郎談話 「安倍首相提唱の憲法改正、考えただけでも恐ろしい」 立憲主義の否定と権力の私物化。

2017-05-04 | 学芸

「安倍首相提唱の憲法改正、考えただけでも恐ろしい」 自由党・小沢一郎代表談話

 「 日本国憲法が施行されて、本日で70年を迎えた。

 確かに普段国民が憲法そのものを意識する機会は決して多いとはいえない。しかし、憲法と立憲主義の精神が、この国と、国民の生活全体を支える欠くことのできない基盤となっていることはいうまでもない。

 われわれが、日々自由に活動できるのも、自由に発言・表現できるのも、すべて憲法の保障によるものであり、憲法記念日は、そうしたことを国民一人ひとりが改めて噛み締める良い機会である。

 しかし、同時に、憲法と立憲主義は現在、これまでにない最大の危機を迎えている。安倍政権は、現行憲法が戦後の「押しつけ」であるとして肯定的な評価を与えないばかりか、安保法制の強行採決に見られたように、あからさまに憲法をないがしろにする政治姿勢を続けている。

 そもそも総理は、信じがたいことであるが、「憲法で国家権力を縛るというのは絶対王政時の旧い考え方」と国会で答弁するなど、現行憲法と立憲主義を全く理解しておらず、この総理が提唱する憲法改正など、考えただけでも恐ろしいことである。

 すなわち、国民主権、基本的人権の尊重、平和主義、国際協調主義の4原則をしっかりと守るため、国家権力の暴走を食い止めることこそ憲法の本質なのであり、これを全く理解せず、情緒的な反立憲主義の立場をとる安倍政権下での憲法改正は、全く認められない。

 このまま安倍政権による憲法軽視、権力の濫用・私物化を認めていけば、この国の立憲主義も、議会制民主主義もいずれ必ず終焉を迎える。われわれは絶対的にそれを阻止すべく、この国の将来のため、引き続き徹底的に安倍政権に対峙していきたい。」

 


以上の立憲民主主義に基づく小沢談話は、至極当然ですが、この当然の前提が安倍首相により葬られようとしています。権力の私物化を許して、この政権を支持する国民であっては、自分で自分の首を絞めることにしかならないでしょう。憲法記念日、わたしたち主権者が目を覚まさないとしないと恐ろしいことになります。



武田康弘(元参議院行政監視委員会調査室・客員調査員=「日本国憲法の哲学的土台」を講義)

https://youtu.be/4t4spwpQ7XQ こどもたちのための(おとなたちにも)憲法の話

コメント (9)
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元ミサイル防衛部隊の泥さん(本日、死去)が、安倍首相の大ウソを暴いた名演説、再びの大拡散を!

2017-05-04 | 社会批評

 胸が痛みます。見事な3年間でした。感無量です。余命半年の宣告を受けた泥さんが、信じられぬほどの質と量をもった活動をされ、憲法記念日の今日、亡くなられました。憲和(のりかず)という本名は、国家にとって何よりも必要な「平和」を守りつくる礎が「憲法」であることを明示しているかのようです。

 北朝鮮やアラブの問題、中国との関係がクローズアップされる今日、安倍首相は、自身のウヨク思想により中国敵視政策を続け、また、イスラエルの超タカ派、ネタニヤフ首相と握手して武器の共同開発を始めることで、日本を欧米と同じくテロの対象国にまで「格上げ」?してしまいました。アメリカ軍と一体化した軍事展開をも強行していますが、その言動は、リアリティに欠け、まるで映画のようです。ますます危うい状況をつくり出しています。

 冷静な理性をもつリアリストの泥さんは、従来の革新運動の担い手とは異なり、誰よりも現実的な考えにより、平和をつくるための知恵と知識をみなに示してきました。安倍政権に集まる人々とは次元を異にする見事な分析と具体性を伴った提案で、多くの人を惹きつけてきました。豊かで強靭な精神力と冷静で鋭い知性により、政府よりもはるかにシャープで普遍性の大きな考え方を数日前まで発表し続けてきました。

 浄土真宗東本願寺派(大谷派)の門徒である泥さんが最後に書いた記事が、ブッダと親鸞思想の解説であったのは、感無量で、涙するほかありません。こどもたちへの優しい眼差し、愛情いっぱいの心、平和への強い思い、現実的な外交と軍事の方針、熱い情熱、民主政の原理を逸脱した安倍首相らウヨク政治家との非妥協的な闘い。ほんとうに見事としか言いようがありません。泥さん、浄土への旅を存分に楽しんでください。南無阿弥陀仏。


 

 このblogで34万件の「いいね!」を頂いた泥さんの生まれてはじめての街頭演説は、安倍首相のウソを完膚なきまでに暴いたものです。ぜひ、再びの大拡散で、安倍政権を終わりにしましょう。すごい説得力ー強烈な安倍首相批判=元自衛官(防空ミサイル部隊)の泥 憲和さん。

 

 泥さん(元ミサイル部隊)の街頭演説が、『東京新聞』一面トップ!安倍首相の嘘とゴマカシを暴く

 従軍慰安婦は、ひどい人権問題。泥憲和さんの明快な論文の英訳完成!三枝恭子さん訳。楽しい来訪。

 

浄土真宗東本願寺派(大谷派)のホームページより。

2014年7月1日更新

安倍晋三内閣による集団的自衛権行使容認に対する反対声明並びに宗務総長コメントを発表

本日、安倍晋三内閣による集団的自衛権行使容認の閣議決定がされたことについて、宗派として反対声明並びに宗務総長コメントを発表しました。

なお、声明については内閣総理大臣宛速達にて郵送するとともに、広く社会に向け発信するものであります。

また、コメントにつきましては、寺院・教会、門徒を中心に声明の内容を仏教徒の立場からコメントしたものであります。



   以下の写真は、在りし日の泥さん。2015年3月、柏市で。
                       白樺同人・川瀬優子さんの呼びかけで来訪。 



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