思索の日記 (クリックで全体が表示されます)

武田康弘の思索の日記です。「恋知」の生を提唱し、実践しています。白樺教育館ホームと共に

11月23日(祝) 『飛天の響』フルート&ハープ 二宮玲子作曲「昴天女~インド古謡による」全曲演奏会

2017-10-17 | 芸術

以下のコンサートは、延期になりました。


浄土宗の道住寺で、とても興味深い音楽の催しがあります。

わたしの友人で、作曲家の二宮玲子さんが、インド古典とクラシックを融合させた作品を完成させましたが、その全曲演奏会です。

以下は、二宮玲子さんのfbからです。

11月23日(木・)14時開演

泉岳寺駅徒歩1分の来迎山道往寺の本堂
大学の後輩のフルート・中瀬香寿子さんと
ハープの堀米綾さんの
『飛天の響』と題したデュオコンサートがあります。
(前売り 3000円 当日3500円)

拙作『昴天女~インド古謡による』が初演されます。

道往寺は江戸33観音の27番目札所に指定された
お月見の名所。
大学の後輩の建築家・小川真樹さんの設計の天井からの響を持つ御堂で、天の音楽に浸りませんか。


二年前、道往寺のお月見コンサートでの『月光天女~インド古謡による』の初演以来、
二人のためにインド古謡による「天女の四季」として『暁天女』『走馬天女』を書き下ろしてきましたが、
今回の『昴天女』で、春夏秋冬が完結します。
今回は全曲演奏。(『昴天女』、昨日の晩にようやく書き上げました)


三十年前、まだうら若き作曲家の卵の頃、インドのラーガに魅せられて、カルカッタに北インド古典声楽を春、夏、五回に渡り習いに行きました。
グルからの口述伝承で、取り合えず10の基本タート(音階)を習得。(写真は横浜美術館でのロビーコンサート。懐かしい面々が写ってます)

インド古謡シリーズ、酷暑の中でマスターしてきた北インド古典音楽の妙なる響の数々を西洋クラシック音楽の技法と融合させ、
これからもフルート&ハープの飛天の為に、還元できればと思っています。
皆様、どうかお楽しみに


延期になりました。

作曲家の二宮玲子です


先日告知いたしました、11月23日 『飛天の響き』in道往寺のコンサートは、フルートの中瀬さんが指の骨折で、緊急に手術を受けることになりまして、大変申し訳ありませんが、来年に延期となりました。
以下は中瀬さんからです。

『9月15日夜に仕事から帰ってきて自宅前で転倒、右手人差し指を骨折しました。
すぐに救急で処置したんですが、幸い綺麗に付いたので手術なしで固定しました。
10月に入り経過も良いので固定を外してリハビリを開始、同時に練習も少しづつですが始めて問題がないようでした。
一つだけ、人差し指の第二関節が曲がったまま、動きが悪い以外は。
スリの手つきみたいになっていましたが、リハビリでなんとかなるだろうと言われていました。
ところがおととい再診で骨が曲がって付いてしまったらしく、多分練習開始して思いの外骨が動いたらしいのですが、昨日大学病院に回され再診、手術を言い渡されました。

 本当におとといまでは順調に回復している実感から、確実に演奏会は大丈夫だと信じていたので、たくさんの方々に結果的にご迷惑をおかけすることになってしまいました。

今年年末までの仕事や演奏会はすべてキャンセルしました。
今年中は充分養生して、来年改めて同じプログラムで道往寺の演奏会を開催したいと思います。
丁寧にさらいたいと心から思っています。

本当に申し訳ありません🙇‍♀️

日程決まりましたら改めてお知らせいたします。
どうか宜しくお願いいたします。


 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ノット・東響 オペラシティ第100回。ただ感嘆するのみ。モーツァルト39番はかつてない名演。

2017-10-17 | 芸術

 昨日の演奏会、あまりの名演奏に、感想を一日おいて書きます。

ハイドンの交響曲86番
      チェロ協奏曲1番
(アンコールにバッハの無伴奏チェロソナタ3番からサラバンド)
モーツァルトの交響曲39番

 
 ハイドン86番は、最初はさすがに午後2時開演ということもあり、オケが少し目覚めていませんでしたが、じきに本調子で、終楽章の面白さと迫力に大満足。鳥肌が立ちっぱなし。ハイドン交響曲全集をつくりあげたアダム・フィシャーの名演とは異なり、場面の変転が大きく、たくさんの登場人物がいるような演奏で、とても楽しめました。

 次のチェロ協奏曲は、大変な名演。踏み込みが深く、大きく豊か。わたしはこの曲が好きで、長年、ヨーヨー・マとマイスキーのCDを聞いてきました。彼らの演奏は、それぞれの個性が際立つもので、ヨーヨー・マは楽々と奏し流れるようですし、マイスキーはロマンの香り豊かですが、マインツの演奏は、ハイドンの本質を抉るような強さと大きさを持ち、王道のチェロで、圧倒されました。ノットの指揮は伴奏というのではなく、交響曲の続きのような立派なもので深く満足。マインツは、ソロパート以外はオケのチェロパートを弾いていて、やすみはなし。やる気満々、闘士にあふれ、ノットと意気投合して互いに顔を見合わせてにっこり。

 アンコールのバッハは、柄が大きく豊かで、余裕感のあるもの。身体はとても大きく、音楽も本格的でパワフル。見事な技巧ですが、技巧が際立たず、音楽のゆたかさが優先します。

 さて、休憩。もう十分に満足して、これで終わってもOKのような気分でしたが、
モーツァルトの名曲、39番の音が出たとたん、唖然! もう一段次元が上がり、感激で声が出そうに。

 まるでいま生まれたばかりのように新鮮で、音は生き生きと跳ね、音楽は躍動します。生き物の魅力的な姿を見るよう、震えるような感動で、もう、終曲まで鳥肌が立ちっぱなしになり、金縛り。

 いままで大好きだったアーノンクールの演奏も一面的だと気付かされました。また、ワルターからはじまる(カラヤンは論外)過去の巨匠たちの名演より、はるかに面白く、血湧き肉躍るモーツァルトでした。ヨッフムの名演とは共通性がありますが(39番は聴いていませんが)、わたしの半世紀を超えるモーツァルト体験(39番)のベスト。楽譜の深い読みによる多彩な表現が身体性のよろこびと結び付き、興奮。ずっと続いてほしいと願いましたが(笑)、おわりがきました。押さえていたのですが、思わず「ブラボー!」と声が出てしまいました(フライングブラボーではありません)。

 この場にいる自分の幸せ、愉悦感で、なんとも高揚する気持ち抑えることができません。

 わたしのこの感想がウソでも大袈裟でもない証拠は、CDでぜひお確かめください。録音されていましたから、半年後くらいには発売されると思います。わたしが「日本のウィーンフィル」と呼ぶ東響の弦の美しさも聞けるでしょう。

  マインツさんのサイン会の後で、写真も撮りました。

 



 マインツさんと並ぶと、177㎝のわたしが小さく見えます。


武田康弘

 

 

 

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする