思索の日記 (クリックで全体が表示されます)

武田康弘の思索の日記です。「恋知」の生を提唱し、実践しています。白樺教育館ホームと共に

小学生のとき、自由でのびのび輝いていた子も、中学に入ると、にごってしまう。

2017-10-04 | 教育

小学生のとき、自由でのびのび、輝いていた子も、
中学に入ると、にごってしまう(例外もいるが)。
部活動で、個人の時間が奪われ、集団主義=仲間主義になると、のっぺらぼうになる。
紋切型になり、個から発するよろこびと楽しみが消え、それが大人になったこととされる。
受験と校則と部活の三点セットで、身も心も縛られて型ハマリ。
自己が消え、魅力の薄い存在になる。
なんとつまらないことか。

その愚かさを大学生以後に取り消す者もいる。ほんのわずかの人だけだが。

大人になり、型ハマリを窮屈に感じても、自分でそこから脱け出れない人は、
新興宗教や霊の世界に入る。あるいは、右翼=国家主義者になり、国家幻想と自分を一体化させて、自己を慰める。


人間はネオテニーという生物的特徴をもつことを自覚し、やわらかで自由な心を発展させながら生きられたらいい、わたしはいつもそう思っています。
脱学校化・脱病院化の社会へ。豊かな人間性を花開かせるには、学校価値に縛られてはダメです。ぼくは、ぼくだから、という心を失ったらお終いです。
外の価値ではなく、「私」の内から立ち昇る価値を知り、それに従え、内なる景色を見よ、です。

   (中3になっても濁らないソクラテス教室の子たちです。濁りが取れて生き生き)


武田康弘

 

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すでに小中学の社会科は、日本の領土強調に変わっています。問題の背景説明はゼロ。

2017-10-03 | 教育


学校教育の現場では、地理は、領土問題を強調するように変わっています。

日本の領土はどこまでか、を問う問題は、2年ほど前から小学校で始まっています。
もちろん、北方領土と竹島と尖閣はみな日本固有の領土として教えられていますが、領土問題が派生した経緯についての記述は政府見解だけで、異論や異説には全く触れられていません。元外務省情報局のトップで、防衛大学教授でもあった孫崎享さんの本『日本の国境問題』(ちくま新書)の記述など完全に無視です。

例えば、中学の副教材では、「北方領土は、違法にロシアに奪われている」という書き方です。
なぜ、そのような事態に至ったのか? 太平洋戦争へと続いた14年間の戦争について(=中国の一部を満州国として日本が支配していたこと)は教えられないまま、領土の問題がテストで出されています。
尖閣についても、日本海軍No2(台湾州のトップを務め、支那方面艦隊司令長官)の福田良三さんの有力な話(娘の光子さんによる)も、無いことに。

また、小中学の各学年とも敗戦を受け入れた「ポツダム宣言」の内容についてはまったく教えられていません。大多数の教師もポツダム宣言(わずか2ページほどの分量ですが)を読んだことはないようです。その点は安倍首相と同じです(国会答弁で明らかに)。教科書の巻末資料にさえ「ポツダム宣言」はありません。

戦後日本がはじまった最大の文書である「ポツダム宣言」も知らずに、現代の政治や領土問題などが語られるとは、信じられないほど愚かですが、歴史的経緯もアメリカの基本方針も教えらえず、領土の範囲を丸暗記させられ小学校から出題されるというのを見ると、政府はこのようにして子どもたちから思考力を奪い、政府見解をそのまま「正しい」と思う人間にしていくのだな~~~と薄気味悪い「感慨」を懐きます。

教育を支配し教科書を変える必要をくどいほど書いている安倍晋三は、確かに有言実行です(笑・呆)。

公平・公正とは無縁、普遍性の追求とも無縁。それを国家権力を用いて行う、なんだか天罰が下りそう。『ポツダム宣言』を読み、『知ってはいけない』(矢部宏著)を知るのが、はじめの一歩です。

武田康弘

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北朝鮮問題、安保法制(集団的自衛権)は、日本の危険増大にしかならない違憲の悪法なのです(憤)。

2017-10-02 | 社会批評

 

安保法制=集団的自衛権行使を可能とした違憲(大多数の憲法学者の見解)の法制によって、アメリカ軍を支援する自衛隊の戦争行為(一緒に戦争を行うこと)が可能となりました。

いままでは、アメリカ軍の戦争に日本は、憲法9条の戦争放棄の条項があるために参加しません(できません)でしたが、この安保法制により、戦争参加が可能になったわけです。

これにより、北朝鮮問題では、日本の危険は、飛躍的に増大してしまいました。アメリカ軍の攻撃がないのに、北朝鮮の側から日本や韓国を攻撃することはあり得ません(自殺行為ですから)が、アメリカ軍による先制攻撃(国際法上認められていませんが)があった場合には、北からの攻撃はあり得ます。

その場合、集団的自衛権は行使できないという従来の日本の立場であれば、北朝鮮は、アメリカ軍による攻撃を日本の自衛隊とは別ものとみなしますから、攻撃対象は、米軍施設だけに限られます。

しかし、安保法制によりアメリカ軍の友軍として自衛隊の戦争が前提となっていれば、北による反撃は、日米双方とりわけ日本本土を狙うものとなりますので、被害は拡大することはあれ、小さくなることはありません。

危険が増すことはあれ、減ることはないのですから、これほどバカげた話はないのです。安倍政権や小池新党や維新の会は、日本の安全にとり、マイナスの効果をもたらす安保法制(集団的自衛権という他人のケンカに参加する権利)をつくり維持するというまったく意味不明の主張を繰り返しています。

デタラメな物言い、日本人を危険に曝す行為は、いい加減にやめてほしいものです。彼らこそ、反愛国といわなばなりません。

武田康弘(元参議院行政監視委員会調査室・客員調査員ー日本国憲法の哲学的土台とフィロソフィーの基礎を国会職員に講義)

 

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【安保法制】に賛成した者だけを希望の党は推薦(驚)。 自由に考え発言する人はサヨクなの?

2017-10-02 | 社会批評
 
ほとんどすべての憲法学者が違憲と断定した【安保法制】に賛成した者だけを、希望の党が推薦する。
憲法も法学者も日本にはいらない、というのが小池百合子という人の考えのようです。
なんでも多数なら通せるし、通した政権の方針を支持するのが、しがらみのない政治!?への参加条件とのこと。思想的には、右翼の「国体思想」で、自民党安倍内閣の兄弟としての希望の党。ただし、首相は、わたしよ。
それだけの話で、希望というのは、小池百合子が国のトップになれるかも~~という彼女の希望。
安倍晋三という独裁者に変わり、小池百合子という独裁者が登場なのでしょうか。
 
によき伝統を活かすリベラル(自由と理性)の道を歩む政治家を支援するのが、よき優れた日本をつくる基礎であるはずです。どこまで堕ちる日本の政治。保守というより右翼だらけの国へ、は嫌ですね。
自分の頭で自由に考え、発言する人は非国民でサヨクなの~~~??(笑笑) それがほんとの「ふつう」の人でしょ。
 

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安保法制=集団的自衛権行使を可能とした違憲(大多数の憲法学者の見解)の法制によって、アメリカ軍を支援する自衛隊の戦争行為(一緒に戦争を行うこと)が可能となりました。

いままでは、アメリカ軍の戦争に日本は、憲法9条の戦争放棄の条項があるために参加しません(できません)でしたが、この安保法制により、戦争参加が可能になったわけです。

これにより、北朝鮮問題では、日本の危険は、飛躍的に増大してしまいました。アメリカ軍の攻撃がないのに、北朝鮮の側から日本や韓国を攻撃することはあり得ません(自殺行為ですから)が、アメリカ軍による先制攻撃(国際法上認められていませんが)があった場合には、北からの攻撃はあり得ます。

その場合、集団的自衛権は行使できないという従来の日本の立場であれば、北朝鮮は、アメリカ軍による攻撃を日本の自衛隊とは別ものとみなしますから、攻撃対象は、米軍施設だけに限られます。

しかし、安保法制によりアメリカ軍の友軍として自衛隊の戦争が前提となっていれば、北による反撃は、日米双方とりわけ日本本土を狙うものとなりますので、被害は拡大することはあれ、小さくなることはあり得ません。

危険が増すことはあれ、減ることはないのですから、これほどバカげた話はないのです。安倍政権や小池新党や維新の会は、日本の安全にとり、マイナスの効果をもたらす安保法制(集団的自衛権という他人のケンカに参加する権利)をつくり維持するというまったく意味不明の主張を繰り返しています。

デタラメな物言い、日本人を危険に曝す集団的自衛権は、いい加減にやめてほしいものです。彼らこそ、反愛国といわなばなりません。


武田康弘(元参議院行政監視委員会調査室・客員調査員ー日本国憲法の哲学的土台とフィロソフィーの基礎を国会職員に講義)

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