★さちゅりこん――渡邊史郎と縦塗横抹

世界が矛盾的自己同一的形成として、現在において過去と未来とが一となるという時、我々は反省的である。(西田幾多郎)

鉄男やっぱりすごかった

2017-05-26 23:12:38 | 映画


授業の予習で塚本晋也監督の「鉄男」を観たが、世評通りなんだかすごかった。安部公房が『カンガルーノート』を書く時にもっと若く、しかもかわいい恋人がいない状態で、ダリが自分の国に原爆を落とされてから「アンダルシアの犬」を…。と想像はできるし、確かに『アキラ』や「生物都市」にも似ているとは思うが、この丁寧な工作感は独特である。少年の心(笑)を保つのは簡単だが、男子中学生の心を保つのは難しいと思う作品……。