子曰、為政以徳、譬如北辰居其所、而衆星共之。
我々の社会の絆的な粘着性やずるがしこさを思うとき、孔子が何をイメージしたのかは重要である。北辰とともに周りの星が動くのは、徳の比喩ではあるが、気分としては、アニミスティックな感覚に近いと思われる。具体的に、徳とは北極星と他の星のことなのであり、花に群がる虫や動物のことではない。本当は人間のことでもなく、人間が徳を発揮するとき星なのであった。
今日は、雷が恐ろしかった。雷が落ちるというのは、比喩よりよほど恐ろしいものである。雷を落とされた側は、自意識を形成する暇はない。