洗濯物をほしていたら雨が降ってきた。
わたくしは車を運転しないが、わたくしの気持ちを理解するために、年末に「フローズンリバー」という映画を観ることをおすすめしたい。
さっき家の横の路をとぼとぼ歩いている猫がいたのだが帰省(たしか夏の季語)であろうか。どうでもいいけど、明治文学以来はやっている「帰省」とやらも交通手段の発達のおかげなのである。歩いて木曽までいけるものか。
このまえ少年ジャンプの漫画のアニメ版である「ドクターストーン」というのを少し観たんだが、破壊願望をエヴァソゲリオンみたいに〈この作品造っている俺問題〉にしないで、全滅からの回帰・洞窟からの生還をえがいてて好感が持てた。巨大ロボットものにありがちな、それをつくった科学者をもっとリスペクトしろよという不満も解消された。ただ、これをある意味、戦中戦後の科学「技術」論の文脈におくとどういうことになるかというと思うところはあるのだ。少年漫画には、考えてみると、必殺技というものがあるが、これが何の犠牲もなく修得されてしまいがちなのも、「ドクターストーン」の既成の科学による回帰と同じなのである。