Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

本日から「西行」

2024年06月30日 21時02分42秒 | 読書

   

 午後になって雨が降らないうちに、ということで横浜駅まで歩いた。湿度が高く、半分ほどの所でポツリポツリと降り始めた。弱い雨で、濡れても問題ない程度であったので、そのまま横浜駅まで4000歩ほど歩き、オフィス街にあるいつもの喫茶店へ。帰宅時も小雨が止まなかった。今夜のウォーキングは断念せざるを得ないようだ。

 喫茶店で読み始めたのは、「西行 歌と旅と人生」(寺澤行忠、新潮選書)。西行の入門書で、読みやすいので早めに読み終わりそう。

 昔から西行の歌に接する機会は多かった。たまにはその世界に浸りたくなるものである。
 懐かしい歌が並んでいる。

 「はじめに」、「1.生い立ち」から「4.西行と桜」まで読んだ。

★はるかなる岩のはざまに独りゐて 人目思はでもの思はばや  新古今和歌集
★花に染む心のいかで残りけむ 捨て果ててきと思ふ我が身に  千載和歌集
★あくがるゝ心はさても山桜 散りなむ後や身に変えるべき

 ただし「日本の文化は、かくして優しさと同時に勁さや厳しさを併せ持つことになった。そして優美を記帳とする美意識とこの厳しい「道」の思想がいわば表裏をなして、日本文化の根幹が形成されていく」(3.西行と蹴鞠)

 こういうところは保留しておきたい。