Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

狐の嫁入りにしては‥

2011年08月31日 21時31分23秒 | 日記風&ささやかな思索・批評
 狐の嫁入りとは日が照っているのに降る雨のことだが、その場合の雨はそれほどではない。ところが本日横浜南部で17時過ぎに降った雨には驚いた。日が照ってポツリときたが、大したことはないだろうと考えている間にあっという間に、日が照ったままものすごい土砂降り。みるみる道路は冠水するところがあり、建物の中にいても雨の音がとどろいた。15分ほどで雨は止み、カラリと晴れ上がったが、唖然と空を見上げていた。
 台風12号の影響であろうが、これはなかなか影響の大きい台風のようだ。関東直撃の予想から随分西に移動したが、予想より随分遅く北に方向転換をしたようだ。

 さて本日はベートーベンのピアノ三重奏曲第7番「大公」をスークトリオの演奏で。チェロがもう少し響いてもいいかなとも思うが、この音色・バランスがこのトリオの持ち味ともいえそうだ。


すじ雲

2011年08月29日 20時27分39秒 | 俳句・短歌・詩等関連
本日の俳句

★古びたる友の手紙や雲の峰
★人の世に風なき時も秋の蝉
★ひとつふたつ筋を引きつつ処暑の雲

 本日は秋の虫の音を始めて聞いた。かすかに一匹か二匹のように感じたが‥。何という虫だろうか。朝晩、これまでの熱気が大いに和らぎ、随分と気温が下がったようだ。空の雲も何となく秋めいて見える。台風12号がどうなるのか心配だが‥。

今週は私のシベリウス週間

2011年08月28日 20時06分09秒 | 芸術作品鑑賞・博物館・講座・音楽会等
 昨日は夕方までひたすら睡眠、本日も昼まで寝ていた。起き出す気力が今ひとつ回復しない。そんな中、昨日夕方遅くのそのそ起き出して、シベリウスの2番の交響曲とバイオリン協奏曲のスコアを購入しに出かけた。スコアの高価なことは昔から変わらない。2冊買うことに多少の躊躇はあったものの思い切って購入。第5番もほしかったが販売していなかった。
 昨日から本日にかけ、この2曲をスコアをながめながら鑑賞。バイオリン協奏曲は前回掲載したとおり諏訪内晶子の独奏、交響曲2番はネーメ・ヤルヴィ指揮、エーテボリ交響楽団の交響曲全集から。チェロの音がぼやけているように感じるのは録音の所為だとしたら残念だ。しかしこの全集しか聴いたことがないので、これを標準に考えることにしている。スコアはないが第5番も同じ回数聞いた。第5番は出だしの主題が美しい。このスコアも手に入れたいものである。しかし日本版はないので輸入版となるともっと値がはる。しかもそれも棚にはなかった。
 今週ずっとこの3曲を聴いていたことになる。これも私にとっては至福のときかもしれない。

シベリウスのバイオリン協奏曲

2011年08月24日 22時00分09秒 | 芸術作品鑑賞・博物館・講座・音楽会等
 本日はシベリウスのバイオリン協奏曲を諏訪内晶子の演奏(指揮サカリ・オラモ、バーミンガム市交響楽団)で聴いた。ちょっと線が細く、強弱の差も少ないようだが神経の行き届いた叮嚀な演奏と感じる。
 この曲は真冬の島影も何もない北の海から曙光がさしてくるような、混沌とした闇から波の上を細い一条の光がさしてくるようなところから始まる印象がある。シベリウスはフィンランド出身だから朝日はロシアの方面の大地から登るはずで、こんな印象は作曲家が聞いたら怒るかもしれないが、私は昔からこんな情景を思い浮かべながらこの曲を聴いている。
 第1楽章の三つの主題がそれぞれ日の出前の細い光がすこしずつ光量を増していく印象、第2楽章が日の出の印象、第3楽章が日の出後の明るい印象と勝手に思っている。波に映る日の出の光の印象だ。
 残念ながら楽譜を見たことがないが、どんな音符が並んでいるか、是非ともスコアを手に入れたいとも考えている。


俳句誌11月号投句

2011年08月22日 20時17分53秒 | 俳句・短歌・詩等関連
今月の俳句
★ある意志の始まり蝉の鳴き始め
★山巓の銀河や甲斐の風となる
★いただきを掠めんばかり星流る
★山頂に石ひとつ積み星流る
★峰から峰闇の深さに星の飛ぶ
★糸瓜棚自分の抜け殻かけてみる
★錆軋む貨車の連結夏の昼
★気だるさの空疎な中心夏の首都
★なべて皆黙しゆく昼百日紅
★諦めも衒いもなく生き桃を剥く


シベリウスのピアノ曲

2011年08月20日 21時50分33秒 | 芸術作品鑑賞・博物館・講座・音楽会等
 今日は静かなピアノの小品を聴きたくて、シベリウスのピアノ小品集(マリタ・ヴィータサロ)を購入した。初めて聴くシベリウスのピアノ曲だが、これがなかなかいい。演奏者も始めて聴くピアニスト。聴いていて気持ちがゆったりと伸びやかになる。解説によればショパン風、シューマン風、チャイコフスキー風の曲があるようだが、そんなことは詮索しなくても十分に楽しめる。ただしシベリウスの管弦楽曲とは趣は随分違い、明るい感じの曲が多い。
 同時に購入したのが、シベリウスとシェーンベルクの第1番の弦楽四重奏集(テツラフ・カルテット)。シベリウスのみ聴いた。五度のハーモニーが美しい。これもはじめて聴く曲だが、気に入った。輸入版なので解説に日本語はなく残念ながら訳はない。英文を概略推理。


至福の時間

2011年08月19日 23時23分37秒 | 芸術作品鑑賞・博物館・講座・音楽会等
 本日は部屋の明かりを消したまま、ブラームスのチェロソナタを聴いている。提剛のチェロ、ウォルフガング・サヴァリッシュのピアノ。ゆったり目のテンポでじっくりと聴かせるタイプの私好みの演奏だ。
 狭い居室だが、CDの再生装置のかすかなあかりだけの空間から聞こえてくる第1番第1楽章の第1主題や、第2番第2楽章のチェロのピチカートがこのような暗い空間にこれほど似つかわしいものとは知らなかった。ひょっとしてブラームスは、私と同じように暗闇をこよなく愛した作曲家なのかと勝手にほくそえんでしまう。
 このCDの2回目を効きながらあかりを消した部屋で、ウィスキーを飲みながらこの文章を作成している。これはこの上なく贅沢な時間なのだろう。本棚や机の上にあふれかえった本や書類の雑然さには目を瞑ることとして、この至福の時間に乾杯したいものだ。


昨日の読書

2011年08月15日 20時42分08秒 | 読書
昨日の読了
「藤原定家-火宅玲瓏-」(塚本邦雄、人文書院)
 後鳥羽院との凄絶な確執を主調音にして、良経、実朝などとの交わりを奏でていく。塚本邦雄ならではの美意識に縁どられた文章とあいまって読後感は予想以上。また別の小説も機会があれば読みたいものである。


 本日は、ダウン。一日何もする気がわかず、ベッドで悶々としていた。夜になって残暑見舞いを2枚を作成。
「青銅の悲劇-瀕死の王-」(笠井潔、講談社)を辛うじて数ページ読んで、本日は終了。

熊との遭遇

2011年08月11日 21時57分07秒 | 山行・旅行・散策
 なお今回の山行では、燕岳への合戦尾根の登攀途中でニホンザルを、大天井岳手前で雷鳥を見た。それ以上に驚愕したのが、常念岳から蝶ケ岳をめざしているときに2400メートルくらいの稜線を歩いているとき熊に出くわしたことである。目の前50メートル位先を突如黒い塊が音を立てながら下降していった。100メートル先で止まったのその影は黒い熊であった。思わず50メートルほど後ろにいたはずの男性に「熊ですよ」と声をかけたところその男性も目撃していて、「こんな高いところまで来るんですかね」と驚きの声を返してきた。
 その熊は、こちらを見つつさらに下降していったため思わずホッとした。私一人で目撃していたら「連れの熊もいるのではないか」などと不安になり足がすくんだかもしれない。人を追い越したばかりで近くに人がいることがわかっていたから冷静で入られたのだと思う。
 大変驚いた経験であった。


久しぶりの単独山行の反省点

2011年08月08日 18時40分50秒 | 山行・旅行・散策
 今回の山行はコースタイムにこだわってみた。体力がどの程度なのか、ひざの具合、気力の問題など、コースタイムに挑戦するつもりで計画を立てた。
 軽いリュックの割に2日目の昼以降は、雨の所為もあるがあるく速度が遅くなった。誰しも雨合羽を着用しての歩行は嫌であろうが、私は何しろ暑苦しくてかなりの雨でないと着用したくない。今回も雨の具合によって何回も脱着を繰り返した。本当は雨合羽を着用しても汗だくにならない程度の歩行が好ましいのであるが、人一倍汗が多い身としてはそんなことをしたらいつ目的地に着くかわからないので困る。
 しかし相対的に3日間の歩行については自分なりに合格点はつけられると思った。特に登りに関しては申し分ない。
 下りに関しては、少し疲れると手術した右膝をかばっているような感じがするし、思ったように足は進まない。3日目の下山は自分でも少しもどかしかった。もともと下山時の足の運びは下手というか、器用ではない。こればかりは進歩しないので悲しい。

 30代の頃のペースと比べての落ち込み具合を体感した。これを体に刻み込まないと無理な計画を立ててしまう。
 最大でも1日6時間から7時間の行動を基準に計画を立てた方が良さそうである。それがかなわない場合はもっと短時間でも切り上げることとしたい。ここが30代の頃とは違う計画になるようだ。

 山小屋で出される食事は随分と良くなったものだと思う。30代の頃、違う小屋に二泊したら夕・朝と4食カレーを出されてさすがに閉口したことがある。
 そんなこともあり、その後の多くの山では避難小屋での自炊中心だったし、営業小屋に泊まる場合でも自炊としたことがほとんどであった。歳相応に自炊などの無理はしないで食事つきにすればよいのだが、それでも2食付1泊1万円近くというのはつらい。
 今回の通称表銀座といわれるところでは、素泊まり・自炊はごく少数であった。山行のスタイルも変わってきているのであろう。若い人のグループでも食事つきのスタイルが多かった。北アルプスの他の山域でも同じようなものと推察される。

 行動食に関しては、梅干味の塩飴と棒状タイプの栄養補給食3本。次回からは梅干を持参しようかと考えている。
 今回悔やまれたのは夜の行動飲料、ウィスキーを忘れたこと。小屋で缶ビールを購入して代用したが、私には小さな山用の水筒に入れたウィスキーが何よりだ。

 天候に関しては、これは自然現象で私の反省の埒外だが、今回も雨男返上とはならなかった。木曜の朝までは台風9号が北上して列島から遠ざかることがわかり今回こそはと天候に期待した。ところが 木曜の昼の天気予報で、台風9号と10号の間に熱帯低気圧が発生、天候が不安定となった。何をかいわんや、これはもう山の天気から見放されているとしか云いようがない。
 過去幾度、天候で山行を断念したことか。仕事の合間を見つけて準備を整えるたびに断念を繰り返した。今後もこれは続きそうだ。

久しぶりの単独山行

2011年08月07日 19時27分23秒 | 山行・旅行・散策
 60歳の誕生日の8月5日から7日まで二泊三日で5年ぶりとなる単独山行。5年前に早池峰山に行ってひざを痛めて内視鏡手術をして以来となる。
 テント・自炊の荷物の量に自身がないので小屋どまりで食事つきを選択。結局荷物はデイバックで済んでしまった。着替えと合羽とちょっとした行動食と水筒とラジオ。
 今回は大糸線穂高駅からタクシーで中房温泉まで行き、合戦尾根を登り燕岳までへ。コースタイムの7割の3時間半で燕岳頂上到達。
 その日は燕山荘で宿泊して翌6日は長躯して大天井岳、常念岳を経て蝶ケ岳まで。コースタイムで10時間半のところ11時間+昼食1時間もかかってしまった。本日7日は蝶ケ岳山荘から下山。コースタイムどおり。前日の疲れが残っていたようだ。
 常念岳の山容はなかなか大きく登り手があった。しかし2日目の6日は早朝を除いて終日ガス&雨にたたられた。雨男ならではの状況であった。
 今年の山行はこれで終了、来年はテント・自炊を目論見たい。

不思議な会話

2011年08月03日 20時53分26秒 | 日記風&ささやかな思索・批評
 喉が痛くて近くの内科の個人病院に行ったとき、受付をすまして待っていたら、受付の女性が私が待っている席に寄ってきて「風邪ですか?」といいながら体温計を差し出した。
 思わず「え?」と聞き返した。そうすると「風邪なら熱を測ってください」という。熱を測るのは特に異存はないので受け取ったが、「風邪かどうかは先生が判断することではないの?今は喉がとても痛いんです」と答えた。
 その受付嬢はとても不思議な顔をして、次に怒ったような顔をしながら体温計を私に渡して戻っていった。私は私でとても不思議な気持ちになった。「喉が痛いのだから耳鼻咽喉科に行ったほうが良かったかな」と反省もした。
 この受付嬢、私の後から来た人にも同じように質問していた。この医院の医師がこのように患者に聞けと指示をしているのか、あるいは受付嬢としての愛想のつもりなのかはわからない。患者が自分で病名がわかれば医者などはいらないに等しい。病院自体の存在根拠がなくなる。

 何となくこの病院には足が遠のきそうである。