
4月最後の日であることとはまったく関係は無いのだが、気分はベートーベンのバイオリン協奏曲。ベートーベンのバイオリン協奏曲はどういうわけか9枚もCDを持っている。だが、このブログでいつも記載しているとおり私のお気に入りはヨゼフ・スークのバイオリン、フランツ・コンヴィチュニー指揮、チェコフィルハーモニー管弦楽団の1962年4月の録音盤である。この曲で最初に購入し聴いたレコードだからすっかり刷り込まれているのかもしれないが、他と比べてバイオリンの音の美しさがことさらに美しい。また最初のティンパニーの4連打で始まる音が他とは比べものにならない絶妙のリズムで聴こえる。
最初にレコードで購入した時はチェコの田園風景の写真がとても気に入っていた。レコードを聴かなくなってCDに買い替えたがこの写真ではなくなっていてとても残念であった。しかもレコードの方は引っ越しに紛れて紛失してしまっていた。
ちなみに私の頭の整理のために他の8枚のCDを録音順に列挙すると、
★ダヴィド・オイストラフ(Vln)、アンドレイ・クリュイタンス(指揮)、フランス国立放送局管弦楽団、1958年(録音)
★アルテュール・グリュミオー(Vln)、アルチェオ・ガブリエラ(指揮)、ニューフィルハーモニア管弦楽団、1966年7月(録音)
★ヨゼフ・スーク(Vln)、エードリアン・ボールト(指揮)、ニューフィルハーモニア管弦楽団、1970年4月(録音)
★ヘンリック・シェリング(Vln)、ハイティンク(指揮)、アムステルダムコンセルトヘボウ管弦楽団、1973年4月(録音)
★ギドン・クレメル(Vln)、ネヴィル・マリナー(指揮)、アカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ、1980年12月(録音)
★シュロモ・ミンツ(Vln)、ジュゼッペ・シノーポリ(指揮)、フィルハーモニア管弦楽団、1986年9月(録音)
★イツァーク・パールマン(Vln)、ダニエル・バレンボイム(指揮)、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、1986年11月(録音)
★チョン・キョン・ファ(Vln)、クラウス・テンシュテット(指揮)、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団、1989年9月(録音)
であった。このうち同じスークの1970年録音のものは残念ながら誰のカデンツァかわからないのだが、私の好みではない。
この9枚の内、今聴いているスーク、コンヴィチュニーの組合せのものがもっとも聴いている。次にグリュミオーのもの、3番目にシェリングのものである。
しかしお気に入りのもの以外の8枚をいつどこで購入したか、覚えていない。