本日の読了
☆「前方後円墳の世界」(広瀬和雄、岩波新書)
新書では久しぶりに納得のいく論考にであった。「記紀」やこれまでの「通説」にとらわれることなく、「前方後円墳」の史的変遷とその景観を頼りに論を進める方法に好感をもった。「見る・見せる」墳墓としての前方後円墳、「亡き首長がカミと化して共同体の再生産を保証する」、他の文明とは違って「威信財・権力財・生産財は副葬されても生活財は副葬されていない」、「前方後円墳はただの墳墓ではなくて政治的墳墓で、経済的動向とは独立した動きを見せる」、「同時多発のいっせい出現と5世紀後半での消滅」などなかなか説得力がある。
あとがきにもあるがカットしたテーマ「古墳時代の首長」「非農耕民の統治」など是非とも論を見たいものである。
☆「図書9月号」(岩波書店)
勉強になったものは、対談「神と人間、神話と宗教」(月本昭男・鎌田東二)、二つの連載の坪内稔典、高橋睦郎。
☆「前方後円墳の世界」(広瀬和雄、岩波新書)
新書では久しぶりに納得のいく論考にであった。「記紀」やこれまでの「通説」にとらわれることなく、「前方後円墳」の史的変遷とその景観を頼りに論を進める方法に好感をもった。「見る・見せる」墳墓としての前方後円墳、「亡き首長がカミと化して共同体の再生産を保証する」、他の文明とは違って「威信財・権力財・生産財は副葬されても生活財は副葬されていない」、「前方後円墳はただの墳墓ではなくて政治的墳墓で、経済的動向とは独立した動きを見せる」、「同時多発のいっせい出現と5世紀後半での消滅」などなかなか説得力がある。
あとがきにもあるがカットしたテーマ「古墳時代の首長」「非農耕民の統治」など是非とも論を見たいものである。
☆「図書9月号」(岩波書店)
勉強になったものは、対談「神と人間、神話と宗教」(月本昭男・鎌田東二)、二つの連載の坪内稔典、高橋睦郎。