Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

この一年のご訪問に感謝いたします

2023年12月31日 13時05分29秒 | 日記風&ささやかな思索・批評

 本日は大晦日。今年一年、ご訪問ありがとうございました。
 ご訪問された方々が穏やかな年末年始を迎えられるよう祈念いたします。

 このブログの管理人Fsは、定年・労働組合の役員を退き12年、今年6回目の年男。現在も組合の退職者会の役員を続けて、引き続き労働組合の目で世の中を見つめています。
 丸3年かけて膝の痛みと格闘、ようやく痛みもやわらいできました。しかしまだ完治ではなく通院中です。
 コロナ禍と重なり、山登りも将来にわたった断念、歳をおおいに感じた年でした。
 住まいのリフォームを断行し、それに振り回されました。かなりの蔵書も処分。
 コロナにも罹患し、読書もあまり進まず、不本意な1年でもありました。

 世界的にはむごい戦争が露出し、戦後世界秩序の枠組みや均衡が崩壊を始めたようです。日本の政治は地方自治体も中央政府も、世襲・腐敗・金権・非論理・非倫理の極みの体をさらけ出しています。政治家と政治を志そうとする一部の者は、所得格差の拡大や少子高齢化の事態への処方箋を用意せず、強権とナショナリズムへの傾斜を強め、「民意」を煽りきわめて危険な兆候もあるように見えます。

 来年は、自分の老いを見つめながら、こんな世の中でどう身を処すのか。残りの年月や声のとどく範囲が僅少のブログ管理人は、独り相撲にならないよう、発信を続けたいと思っています。


居待月と群雲

2023年12月30日 22時32分41秒 | 日記風&ささやかな思索・批評

 先ほど夜のウォーキングを3,000歩ほど。満月から3日目、居待月が東の空に顔をのぞかせていた。空全体は雲が覆っていたが、東の空は切れ目が多くあり、月の出番であった。群雲の間を行く月は、見飽きないものである。しかし空を見上げながらのウォーキングは危険。立ち止ってはウォーキングにならず、ちらちら見ながら歩を進めた。
 しかも月以外の星は雲に隠れている。探せば見つけられたかもしれないが、やはり危険なので断念。

※居待月 やや遅く出るので座って待つ月の意。立待月より少し遅れるため、居待。居待は「座して」待つこと。俳句では旧暦8月18日に限定する。

 明日は大晦日。といっても取り立てて変わることをするわけではない。いつものとおり。一応おせち料理を横浜駅の店まで取りに行くのに同伴することになっている。
 喫茶店がすいていれば、コーヒーでも飲みながら、読書ができる。昨日も喫茶店は混雑していたので、すいている可能性は低い。


スペイン ブラド美術館

2023年12月30日 19時46分22秒 | 芸術作品鑑賞・博物館・講座・音楽会等

      

 娘夫婦がスペイン旅行の折りに、プラド美術館に立ち寄り、日本語版の図録と見学ガイド、ならびに美術館のマップと展示室の地図を購入してくれた。
 図録をめくると、ヒエロニムス・ボス《快楽の園》、ブリューゲル《死の勝利》、ウェイデン、デューラー、フラ・アンジェリコ《受胎告知》、ラファエロ《魚の聖母》、ティツィアーノ《ダナエと黄金の雨》、ティントレット、カラヴァッジオ、エル・グレコ、ベラスケス《ブレダ開城》《ラス・メニーナス》、スルバラン、ムリーリョ、レンブラント、ヴァン・ダイク、ルーベンス《三美神》、ゴヤ《1808年5月3日の銃殺》などの誰もが目にしたことのあるあまりに有名な諸作品が並ぶ。
 娘は閉館時間前に慌ただしく訪れて図録だけを手に入れてくれたようだが、閉館時間間際の2時間ほどは観覧料が無料となるらしく、長蛇の列であったとのこと。うらやましい措置があるものだと感心した。

 日本語版の解説も適切に思われる。是非とも私も訪れたい美術館がスペインにはたくさんある。これもまたスペインの魅力である。

        


冷気を体に取り込む

2023年12月30日 11時57分14秒 | 日記風&ささやかな思索・批評

 午前中は雲も無く、冬らしい青空である。風もない。いつもの年の冬よりもやはり少し暖かく感じる。外気温は12℃近い。

 娘夫婦が来るというので、室内の掃除などを精力的に妻はこなした。私は役に立っていない。朝目が覚めた時から少し喉がいがらっぽい。血圧・脈拍はいつもの通り。熱も平熱なので、特に心配はないようだ。

 昨晩、就寝前に団地内を1周を肩の凝りをほぐしながらぶらぶら歩いた。ウォーキングではぶらぶら散歩。満月から二日後の東の空の立待月と西の空の木星を見ながら、寒さの中を歩いた。
 ダウンのジャケットの前も合わせずに冷気が外からも体を包むようにした。さらには、冷気を体の中に取り込むように、大きく呼吸を繰り返すのは気持ちのいいものである。冬の醍醐味でもある。夏の暑さではこのように大きな呼吸を意識することはあまりないのではないか。

 明日はいよいよ大晦日。


家族の忘年会

2023年12月29日 22時56分58秒 | 日記風&ささやかな思索・批評

 天気予報では明日30日から下り坂といっても多少雲が多い程度らしい。大晦日の明後日は朝から雨が降るという。気温は高め、風が明日昼過ぎから南風に変わるようだ。
 明日の昼間は、娘夫婦と5人でランチ。近くのスペイン料理の店に予約をした。初めての店なので、口に合うか少々心配をしている。ワインを飲み過ぎないように注意しなくては・・・。
 午後は我が家で、娘夫婦の旅行の報告会という名の写真のお披露目。夜は何を食べるか悩み中。
 明日のウォーキングは夜にしか出来そうもない。


「キリストと性」 その3

2023年12月29日 20時59分06秒 | 日記風&ささやかな思索・批評

   

 横浜駅の地下街とデパートの地下売り場の混雑から疲れ切って早々と帰宅後。「キリストと性 西欧美術の想像力と多様性」(岡田温司)を読み進めた。
 第4章「もしもキリストが女性だったら」を読み終え、第5章「「傷(ウルヌス)」、「子宮(ウルウァ)」、「乳首(ウベル)」」に入った。

女性が男性に成り代わって十字架にかかるか、十字架のイエスがまるで女性に変装しているように見えるといった、荒唐無稽でトランスジェンダー的なストーリーは、中世から近世のキリスト教徒たちの想像力を大いに刺激してきたものでもあった‥。」(第4章)

(女性の磔刑像は)鑑賞やコレクションのために制作されたというより、無名の彫刻師や絵師たちによってつくられて、地方の町の小さな教会堂に飾られてきたもので、それだけにいっそう、一般の信者たちの篤い祈りの対象となったいたことが想像される。強権的な父親や夫の虐待に悩まされる妻や娘たちの信仰を集めてきたようだ。」(第4章)

救世主キリストは必ずしも男である必要はないのではないか、人々のそうした思いが、宗教的で文化的な無意識とでも呼びうる層のなかに根強く潜在していて、それが(女性の磔刑像などの)現象や作品になって浮上している‥。」(第4章)

 この章になってようやくキリスト教がヨーロッパ各地域の土俗の宗教や信仰との関りの中で、着地をするにあたり、それらを取り入れ、接ぎ木をしてきたことへの視点が見えてきた。
 キリスト教の福音書や聖典の中にあった発生地点での習俗が色濃く反映しているもの、そしてヨーロッパ各地の土俗の宗教や信仰を取り込んだ痕跡こそが、さまざまな「性」=「生の原点」にまつわるものとして表れているのではないだろうか。
 第5章にいたってその視点がより強調される。著者の思いがこの流れに沿ったものか、それは私にはわからないが。 


デパ地下の混雑に圧倒される

2023年12月29日 18時26分05秒 | 日記風&ささやかな思索・批評

 二人で正月用の食材や親に頼まれた食材を購入しに横浜駅まで出かけた。しかしデパートの地下の食品売り場に入って、驚いた。値段の高いこともさることながら、身動きできない混雑と暑さに立ち往生してしまった。
 ダウンのジャケットを着たまま売り場に入って体が蒸し風呂の中に入ったように思えた。また混雑ですれ違った人の荷物などが痛みが残る膝に押し付けられて、悲鳴を上げてしまった。
 付き添いでしかない私が混雑に拍車をかけているようでもあり、早々に私だけその売り場から離脱させてもらった。いつも覗く書店の前で妻と待ち合わせることにした。

 待ち合わせののち、家電量販店で小型の電気製品をひとつ購入し、バスにて帰宅。

 年末の慌ただしい日にあのような場所には行ってはいけないのだが、二人ともつい行ってしまった。いつものスーパーで購入できるものばかりの買い物であったので、わざわざ大きなデパートの地下の食品売り場に出かける必要はなかった。ということで二人とも反省。

 


「日経サイエンス」2月号から

2023年12月28日 22時19分07秒 | 読書

 夕食後は久しぶりに「日経サイエンス」を紐解いた。読んだのは2月号の「DNAが語る古代ヤポネシア」。ゲノム解析と考古学を組み合わせて、先史時代のヤポネシア(島尾敏雄の造語)での複雑・多様な古代人の流入と混血の歴史を見ようというもの。
 これまでは、縄文人に弥生人が流入・混血し、「日本人」の原型が出来たと教わってきたが、さらに古墳時代の人々のDNAの解析からいっそう複雑な流入・混血が想定されるらしい。
 また、アズキという作物、縄文犬とニホンオオカミとの関係などにも言及されていた。
 なお、このゲノム解析から進化を探るという分野は私の最も不得意とするところ。

・縄文人の痕跡を現代人に探る
・ゲノムで見る躍動の弥生時代
・アズキ 日本から大陸に渡った作物
・古墳に眠る人々の家族関係
・縄文犬とニホンオオカミの深い関係
の5編を読んだ。

 「渡来の波の「三段階モデル」や日本人集団を中央軸と周辺部分に分ける「内なる二重構造モデル」を提唱している。さらに遺伝的特徴の異なる集団間の混血の時間的・空間的ダイナミクスをもっと加味して精緻な説に仕上げなくければならない。」(「縄文人の痕跡を現代人に探る」)。

 「渡来人の故郷の一つ(中国東北部の内モンゴル自治区から遼寧省にかけての西遼河地域)が判明したが、谷ものルーツとなる場所が存在するようだ。…「渡来人と縄文人の混血」は従来考えられてきたよりも幅広い時代と地域で起こった可能性がある。」(「ゲノムで見る躍動の弥生時代」)

 理解できたかどうかは別として、とりあえず目を通し終わった。他の特集や記事は追々と。


「キリストと性」 その2

2023年12月28日 18時07分42秒 | 読書

     

 昨晩の日付が変わる直線に年賀状85通を投函し、満月兼十五夜の月に照らされながら帰宅。風は冷たかったが、ホッとした。
 本日は、「キリストと性 西洋美術の想像力と多様性」(岡田温司、岩波新書)と、「奇病庭園」(川野芽生)を交互に読んだ。

 「キリストと性」の第3章「マリアとキリスト」を読み終え、第4章「もしもキリストが女性だったら」へ頁を進めた。

使徒ヨハネとマグダラのマリアとの宇陀で、三角関係にも似た葛藤のストーリーが語られてきたていう経緯があったように思われる。」(第1章)

ユダというキャラクターがいかに中世の人々の想像力を刺激していたか・・・・。福音書記者たちが伝えてきたよりもはるかに豊かなイメージが、ユダというキャラクターのうちで響き合っているのである。」(第2章)

マリアとイエスの愛は、本来の母子愛をはるかに凌駕して、女性性/男性性、肉体/精神の境界にも揺さぶりをかけて北のである。マリアの存在は、三位一体という男性中心的な教理をも揺るがしかねない力がある・・・・。」(第3章)

 中世からルネサンス、そして現代までも聖書の登場人物達に、さまざまな物語を付け加えられて行く過程、それがあるからこそ聖書が息長く生き延びてきた秘密も見出される。同時に「性」にまつわる複雑な意味付与や「解釈」が世俗の実体の反映でもあることは想像に難くない。取り済ました「正統な解釈」だけにキリスト教があるのではないことが充分にわかる。

 「奇病庭園」はまだ飲み込めていないので、後日。


年賀状投函

2023年12月27日 23時04分35秒 | 日記風&ささやかな思索・批評

 ようやく年賀状の印刷が終了。郵便ポストに投函も完了。何とか本日中に投函できた。ポストに寄るついでに団地周囲を一周。かなり肩が凝ったので腕を回しながらの10分程度。40肩、50肩のときのような痛みを感じた。70肩とでもいうのだろうか。
 これで年末までにしなくてはいけないことはとりあえず終了。多分明日からは、家の中の大掃除の手伝いを申し渡されることになりそう。あるいは「膝の故障」で「役に立たない」と宣告されてしまうかもしれない。内心は、それを期待している。

 昨晩、酔って早々と就寝、本日は10時まで寝ていた。二日酔いの症状にはならなかった。この歳で二日酔いになったのでは恥ずかしい。しかし早めに就寝することとしたい。

 昨日と本日で「キリストと性」(岡田温司、岩波新書)の第1章「キリストとヨハネ」、第2章「イスカリオテのユダとキリスト」を読み終えた。
 それなりに刺激的な内容、あるいは共感できる内容を含んでいる。むろん新しい見方もある。楽しみながら読んでいる。

   

 


年賀状と書籍購入と

2023年12月27日 21時40分55秒 | 読書

 年賀状はほぼ出来上がった。残り10枚がまだ残っている。本日中に仕上げたいとは思っているが、ここからがなかなか進まない。

 本日は昼食後、いつものとおり別行動。私は横浜駅まで出向いて、書店をまわり、駅付近の喫茶店へ。2冊ほどを購入。
 「日経サイエンス2月号」(特大号 DNAが語る古代ヤポネシア)、「奇病庭園」(川野芽生、文芸春秋)。
 後者は来年1月の芥川賞の候補者。作品は違うが、初めてのノミネートということで読んでみたくなった。ドキッとするような小説である。作者はどのような社会像を持ち、社会との違和をどのように相対化しているのか、あるいはそういうこととは一切無関係なのか、興味が湧いた。


日本酒が効いた

2023年12月27日 12時22分07秒 | 日記風&ささやかな思索・批評

 昨晩は少々日本酒を飲み過ぎた。ハイボールを飲んだ後にいつになく2合ほど。ぶりの塩焼きとホタテのバター焼きを注文。
 バスの中の暖かさにウトウトし、バス停をひとつ通り越して慌てて下車。お風呂は軽くシャワーのみで、今朝は10時近くまで寝てしまった。
 今朝は再度シャワーを浴びたもののまだ、頭はスッキリしない。

 昼前から年賀状の図案作成。だいたいは完了。これより近くの喫茶店でサンドイッチの昼食。


本日より「キリストと性」

2023年12月26日 10時18分02秒 | 読書

 本日から読む予定の本は、「キリストと性 西洋美術の想像力と多様性」(岡田温司、岩波新書)。美術の鑑賞のための観点から読んでみたいと思い購入。
 本当は11月中旬頃から読み始める予定であったが・・・遅れている。年内にも読み終わりたいとは思いながらも、読み飛ばすわけにもいかない。
 リュックに入れるが、果たして読み始められるだろうか。

   
 


読了「文学が裁く戦争」

2023年12月25日 21時31分43秒 | 読書

   


 年賀状のあて名書きが早めに終了したので、「文学が裁く戦争 東京裁判から現代へ」(金ヨンロン、岩波新書)に目を通し、全体を読み終わった。
 後日、感想を述べる機会があるかもしれないが、とりあえず現在のところは考えがまとまらない。引用個所もうまくまとめられていない。

 ただし、井上ひさしの「東京裁判3部作」という「夢の裂け目」「夢の泪」、「夢の痂(かさぶた)」は是非とも目を通してみたくなった。
戦前にも「大日本帝国憲法が適用されていなかった」朝鮮人は「半、日本人」だったわけだが、戦後、この朝鮮字をいわゆる「外国人」として扱えば、賠償金や補償金、朝鮮に帰るまでの旅費を日本西武が負担しなければならなくなる。また、戦時中に連行されてきた朝鮮人は、炭鉱や造船所の重要な労働力であるので、それをりようしたいGHQ側も朝鮮人に足止めをかけ、放置しておいた方が利益になる。しかし、あまり「力を持たれては困る」ので、日本の警察とGHQが暴力団と一緒になって、朝鮮人の勢力をけん制しているという。こうした複雑な説明を聞いた健(「夢の泪」の登場人物)は、帝国同士の結託でもう一度植民地の人々が「捨てられた」ことに絶望する。」(第6章)
 今の時代、忘却の向こうに追いやられた歴史に光を当てたいものである。

これらの文学を読む読者たちのほとんどは、戦争や戦争犯罪を直接知らない世代である。犠牲者にも傍観者にも過剰に同一化しないで、弁護人にも検察官にもなり切らないで文学を読むことが必要かもしれない。一つの立場に過剰な同一化を行うと、自分の読み方が道徳的、倫理的に正しいことを疑わなくなる。読者が唯一の裁判官になってしまう。戦争犯罪の再審を求め続ける文学は、読者に裁判官になることを求めていないはずである。様々な立場から出来事を眺めることで、出会い損ねた他者の存在に気づく読者を待っているはずだ。」(おわりに)


年賀状の作成開始

2023年12月25日 19時41分08秒 | 日記風&ささやかな思索・批評

 ようやく年賀状の作成に着手。今年は少なめに出すことにした。購入した年賀状が余ると思われるが、年が明けたら切手にでも交換することにしたい。
 昨年で「年賀状をおしまいにしたい」という友人もおり、そろそろそういう歳になってきている。私は生存確認ということの意味合いもあり、できるだけ出しつづけたいと思っている。しかし気力との兼ね合いもある。いつまで続けられるだろうか。

 本日は宛先だけ印刷。裏面は明後日に記載する予定。明日は所用があり、終わった後は友人と軽く飲みに行くことにしている。プリンターの調子は快調。故障したらお手上げである。

 つい今しがた宛先と差出人の印刷が終了した。就寝までの間に、裏面の図案、デザインを考えるのも楽しいものである。